ヘチマ収穫祭?!これも年中行事入り?
本当に久しぶりに我が家では「ヘチマ」を植えてみた。毎年、キュウリやゴーヤは育てていたが(いや、植えて育ててるのは母か(笑)私は自称:収穫担当)、私のたっての願いにより今年はヘチマも植えられた。
我が家の家庭菜園のエリアは、家屋前の庭のうち、花や果樹が植えられた範囲以外のまさに猫の額ほどの広さである。そのため、ゴーヤやヘチマ、悪くするとかぼちゃまでもが、グリーンカーテンよろしくまさかの空中栽培になる。
「空中栽培」とは(私がそう呼んでいるのだが)確かに根は畑や庭に(つまりは1階に地植え)根付いているのだが、おいで、おいでと家屋の2階まで登らせようと、ロープやすだれを2階からおろしてそれにしがみつかせるのである。
今年は、酷い猛暑の7月にはヘチマから「アチ”ィ~(涙、涙)」という声が聞こえる位に、咲く花、咲く花が落下するし、葉も枯れ始め今年はダメか。。。とガッカリしていた。
と、ところが8月の長雨で雨戸を開けられずに1週間以上過ごしていたある日の晴れ間に、久しぶりに雨戸を開けてみると!恐ろしいほどにぐんぐんと2階によじのぼって成長したつるに、これまた恐ろしい程に成長したヘチマたちがいくつも、ぶらさがっていたのである。ややや!!
そして、9月最終日の今日。その多くのヘチマを収穫してみた。
まだまだ、成長途中(と、いってもレスラーか関取の腕位の太さ!)と思われるずっしり重い物を収穫し、たわしにすべく、鍋で煮た。本当なら、黄色く変色し、水分が抜けて軽くなったものを収穫すれば皮もすんなり剥がれて、容易にヘチマたわしができるのだが、なにぶん長期間ほっておいたからなのか、栄養十分だったからなのか、異様にBIGサイズになっていたのだ。
それはそれば、難儀な作業だった。そもそも、大きいわ、堅いわでなかなか鍋に入るくらいのサイズに切れない。で、切った後に15分位煮るのだがなかなか硬くて皮が取れない。それにまだまだ内部に水分が多いのでなかなかの重量だ。皮を取った後は「アチィ~、アチィ~!!」といいつつ中の綿や種を押し出した。
そもそも、なんでこんなことをやっているか?
30年以上前に、これまた父がよくヘチマのたわしづくりをやっていた。その時は何も手伝わず、記憶にあるのは晩秋の頃の臭い臭い水の匂い(ヘチマたわしの作り方の一つに、実を水の中に皮が腐るまで漬ける方法がある)と、いつのまにか綺麗になって風呂場に置かれた真新しいヘチマたわしだった。
それは白くて綺麗で、でも最初の頃は硬くてお腹や首の柔らかい所を洗うとヒリヒリするような代物だった。そのころは、その新しくて綺麗なヘチマが実は嫌いだった。数週間後に少しへたってきて柔らかくなり、かゆい背中を洗うと気持ちいい位の頃になって、やっと使うくらいだった。
ここ数年こういう様な、手仕事をひとつひとつ自分でやってみたくなったのだ。やってみて思う事は、実のところ結構色々と手間なのだ。
今回のヘチマたわしも実際はどうやって作るのかは判らず、ネットで色々と調べてみて、今回は鍋で煮る方法と乾燥したものを収穫する方法を試してみた。
本当に色々と手間なのだ。
だが。
やってみて思う事のもう一つは、この一つ一つに作り手が手間暇をかけ、作ってくれた思いや愛情も一緒にこもっているのだなぁ、ということ。
自分で作ってみた(いや、母が育てたのを収穫しただけか!!(笑)タワシを使う日が楽しみだ。いや、母が使って柔らかくなった頃に使ってみるか(笑)
ドカーン!
?え?今、またBIGへちまが墜落した?