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天国のち地獄

ー10km試走

ハーフマラソン(約22km)出場まで、残すところ1カ月余り。試しに夫婦揃ってハーフマラソンのさらに半分の距離、10km超を実際に走った。ともに、どうにか制限時間以内に走り抜けることができた。ただ、これがハーフマラソン完走の自信になるかというと、決してそうでもない。残りの10km超を走り切る体力がどうも危うい。もっとも、奥さんにとっては嬉しい10km超試走だったようだ。

連載「初心者ランナーの挑戦」シリーズ:「2分のギャップー完走へのハードル」「楽しんで練習ー名所など巡って単調さ回避」「トレーニング開始」「ハーフマラソンに戦々恐々

好結果

「初めて休まずに10kmを走り切ったよ」ー。奥さんは10km超の地点を通り過ぎて息を整えた後、そう言って天にも昇りそうな満面の笑みを浮かべた。学生時代を含め、意識して10km以上を走った経験がないそうだ。

にもかかわらず、10km走初体験で1時間半程度で走り抜けるとは予想以上の好結果と言える。さぞかし嬉しかっただろう。新型コロナウイルス感染症の拡大で運動不足というハンデキャップもあった。気持ちの強さを感じる。

当人曰く、「さすがに残りの10kmを同じペースで行くのは難しい」と苦笑いを浮かべる。ただ本心は別のところにありそう。やったらできるんじゃねぐらいは思っていそうだ。危うさもあるが、その意気込みや良し。

奥さんに比べて15分程度早く着いたが、こちらはそこまで余裕ぶれない。運動不足は奥さんと同じだし、意識して10km超を走るのは3年ぶりくらい。20km超になると、こちらも初めて。そもそも長距離は苦手だ。

10km超を走り抜けた後、一緒に柔軟体操をしながら、本番当日はケガしないことを最重要課題にしようと打ち合わせ。出場までぼちぼち練習しようと、笑顔で10km超走を終えた。否、そのはずだった。

合計9枚

やはり、急な10km超走は身体がもたなかったらしい。今や、夫婦揃って全身筋肉痛に苦しんでいる。使った湿布薬。こちらが4枚、奥さんが5枚。動くたびに2人で痛みに身悶える地獄絵図を曝しているところ。

ハーフマラソン完走後。今回を上回る痛み。想像だけで怖い。

(写真:『りすの独り言』トップ画像=りす撮影の画像を基にりす作成)

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