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先送りした楽しみ(上)
ー続・夫婦ちょい旅、沼津港
すべてがプラン通りで完全無欠な旅行やお出かけ。そんなものは果たしてあるのだろうか。個人的に、計画の一部を予算や時間などの関係で、涙を飲んで変更することがほとんだ。沼津港(静岡県沼津市)を楽しんだ今回の夫婦ちょい旅でも、次回訪れるときに行くとして先送りした計画がある。
関連リンク(連載「夫婦ちょい旅、沼津港」シリーズ):「漁港の魅力を堪能」
沼津港深海水族館
沼津港から目と鼻の先の距離にある沼津港深海水族館(シーラカンス・ミュージアム、静岡県沼津市)の見学はその一つ。この施設は、深海生物をテーマにした世界初の水族館で、シーラカンスの冷凍標本を展示する世界唯一の水族館として知られている。前から一度行きたいと思っていた。
ところが、これに難色を示したのが、今回の旅行の主役でもある奥さん。「深海魚、苦手なんだよね」と、どうにも渋い表情。さらに「入館料1600円は高くないかね」と追い打ちをかける。あまりの警戒感に驚くも、主役の意向を蔑ろにするわけには行かない。涙を飲んで今回はあきらめた。
密かな誓い
「女心と秋の空」とはよく言ったものだ。昨年(2021年)、一昨年(20年)はリュウグウノツカイやラブカなど、相次いで見つかった深海魚の姿に夫婦揃って歓声をあげていたのに、それが遠い昔のことのよう。1年も経てば無理もないか。どこか独り置き去りにされた感もあり、やや寂しい。
ただ、見学はあきらめない。次回は必ずと誓う、密かに。(続く)
(写真:『りすの独り言』トップ画像=フリー素材などを基にりす作成)
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