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ありったけの善意を込めて
ー東日本大震災から8年
2011年3月11日に東日本大震災が起きて以来、11日で丸8年になる。復興庁が2019年2月にまとめた資料によると、19年1月時点で、仮設住宅などでの避難生活を余儀なくされている人は、当初の47万人から5万3000人に減ったそうだ。復興が急ピッチで進んでいるように見える。
ただ、そこには違和感を拭えない。避難者の人数が減ったという事実を決して軽く見ているわけではないのだが、それ以上に、今なお、5万3000人もの避難者がいるということに目が向いてしまう。そのため、震災からの復興が、依然として道半ばであるように思えてならない。
19年にラグビーW杯、20年に東京五輪・パラリンピックと国際大会が相次いで開かれ、被災地もその舞台になる。現地が活気づき、被災者を元気にする起爆剤になるよう期待したい。被害を受けたすべての人が一日も早く震災前の生活を取り戻せれば良い。
普段、こうした話を熱っぽく語らないため、これを知れば、奥さんは目を丸くして「どうしちゃったの?」などとからかってきそうだ。ただ、それは敢えて無視したい。震災から丸8年を目前に控えたこの時期だからこそ、ありったけの善意をもって一言いいたい:
「がんばろう東北!」
(写真:2020年夏に開催される東京五輪・パラリンピック=東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会、ラグビーW杯2019ドリームサポーターの顔ぶれ=ラグビーW杯2019公式HP)
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