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誤りの典型例
ーウグイスとメジロ
よく似合って調和する二つのものを例えるのに「梅に鶯(うぐいす)」という言葉がある。これに引っ張られ、梅にいる黄緑色の小さな鳥を見かけると、どうしてもウグイスと思いたくなるものだ。ただ、ほとんどの場合、この鳥はメジロだ。インターネットによると、こうしたことは動物に詳しい人には常識という。そんな中、先日、梅の木にいる小鳥を見かけてウグイスだと思い込み、大はしゃぎしてしまった"俺ガイル"。ウグイスとメジロを間違える典型例らしい。実に恥ずかしい。
ありがたい指摘
「インスタグラムに上げていた写真。あれ、メジロだと思うわよ」ー。母親から突然のメールが届いた。父や母がたまにインスタを覗いてくれていることは知っていたが、連絡をくれることはこれが初めてだ。きっと気付かない振りをしていたら、今後恥をかくとでも思ったのだろう。実にありがたい。
ハッとして、念のため、"グーグル先生"に尋ねると、ウグイスとメジロを間違えていた証拠がわんさか出てくる。野鳥情報サイトによると、「花札のウグイスやウグイス色の和菓子のイメージはメジロの色に当てはまる場合がほとんど」とのこと。おかげで勉強させてもらった。
これをきっかけに正しい情報を得たので、金輪際、梅の木にいるウグイスとメジロを間違うことはないだろう。どこかのだれかが言った「間違うことは必ずしも悪いことばかりではない」という言葉を反芻し、自分を慰める。傍で奥さんがニヤニヤしながら様子を伺っている姿が見えた。
「梅に鶯」と一緒になってはしゃいでいたくせに。
(写真〈上から順に〉:ウグイス色のメジロ=フリー素材、ウグイス=縁起物百科事典)
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