夫婦ちょい旅、沼津港
ー漁港の魅力を堪能
平日(金曜日)に1日休みが取れ、週末の土・曜日と合わせて3連休となった、とある秋の日。通院中の義母の付き添いや、日々の家事に奮闘している奥さんを労うため、息抜きを兼ねた安・近・短(安い・近い・短期間)の"ちょい旅"に出かけた。
的外れということ勿れ
目的地は静岡県沼津市にある沼津港。この港は全国指折りの漁港だ。年間水揚げ量は3万4000t。水揚げされる魚介類は多いときは350種類にもなるらしい。だからといって、奥さんを労うのに漁港を選ぶのはいかがなものか。そんな意見もあるかもしれない。
的外れと馬鹿にすること勿れ。実際のところ、漁港は楽しくて美味しい。たいてい漁港のそばには魚市場があり、そこに並ぶ魚介類を見ながら歩くのは楽しい。スーパーの生鮮コーナーでは、到底お目にかかれない珍しい魚もあって、ちょっとした博物館のようだ。
そして、何と言っても漁港そばの料理屋は、どこに行っても、まず"外れ"がないところが嬉しい。このとき訪れた食堂「魚河岸丸天」(魚河岸店、静岡県沼津市)は、これまで行った料理屋のうちでも五指に入るコストパフォーマンス。自宅や職場が近ければ、きっと繁く通うことになるだろう。
上刺身盛りは、新鮮なタイ、マグロ、ブリ、カツオ、アジ、イカ、エビ、ウニ、サザエがきれいに盛り付けられていて、見ているだけでも食欲をそそる。海鮮かき揚げ丼は、丼の中央に直径10cm、高さ20cmはありそうなかき揚げがそびえ立ち、インパクト抜群。味は言うまでもない。
包容力があってこそ
「なかなか楽しかったよ」ー。後日、奥さんは今回の"ちょい旅"を振り返り、かなり満足したご様子。当初、沼津港に行くと話したときに一瞬唖然とし、引く素振りも見せたが、結果として良い息抜きになったようで良かった。もちろん、奥さんの包容力があってこその結果。
そこには感謝しかない。(続く)