ニコニコニュース_001

真価を示した岡崎慎司

ーコパ・アメリカ2019、ウルグアイ戦(下)

大迫勇也"一強"のサッカー日本代表のフォワード争いに、オレを忘れるなと言わんばかりに存在感を示したのが岡崎慎司だ。サッカー南米選手権「コパ・アメリカ2019」のウルグアイ代表戦で見せた攻撃・守備の両面での献身的な動きは、ケガなどでしばらく実戦から離れていたプレイヤーにはとても思えない。中島翔哉ら若手アタッカー陣との連携も悪くなく、たびたび見せ場を作った。グループステージ突破がかかった次戦でも、スターティングメンバーとして出場に期待したい。

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「黒子の動き」で貢献

強豪ウルグアイを一時突き放した三好康児の2点目のゴール。この得点への岡崎の貢献は大きい。センターリングに合わせてニアに飛び込んだ岡崎が、相手ディフェンダーを引き連れて潰れたおかげで、キーパーが弾いたこぼれ球を三好康児が押し込む時間と空間を作り出した。

まさに18年のW杯ロシア大会のセネガル戦で、本田圭佑の同点弾をお膳立てした場面の再現だ。インターネットメディアのフットボールチャンネルは「『黒子の働き』で彼は貴重な1点をもたらしたのだ。岡崎の真骨頂が発揮されたと言っていいだろう」と評価する。

この試合を見た多くのファンが同様に感じており、個人的にも異論の余地はない。こうした"潰れ役"の役割は、代表に選ばれたさまざまなフォワードも果たしているはずだが、岡崎ほど得点につながるシーンを演出できていない。この試合では岡崎が大いに真価を示したと言える。

「最前線では岡崎が身体を張って献身的にプレスをかけて奮闘していた。ただチャンスがあったのにゴールを決められないようでは、ストライカーとして評価できない」(セルジオ越後)との見方もある。ただ、それでも代表フォワードの有力候補として、あらためて意識させられる。

グループステージ突破へ

25日午前(日本時間)、サッカー日本代表は南米選手権のグループステージ突破を賭け、エクアドル代表と戦う。前評判を覆す躍進を見せ、世界に驚きを与えたW杯ロシア大会のときとどこか雰囲気が似ており、実に期待感がある。今から試合開始のホイッスルが楽しみだ。(終わり)

(写真〈上から順に〉:強豪ウルグアイ相手に奮闘する岡崎慎司=ニコニコニュース、W杯ロシア大会・セネガル戦で見せた本田圭佑の岡崎への最敬礼ポーズ=Yahoo!ニュース)

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