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運も実力のうち

ーメダリストに誹謗・中傷

東京五輪。連日のメダルラッシュに湧く日本勢。ところが、メダルを獲得した選手のツイッターなどのソーシャルネットワーキングサービス(SNS)に、国内外から誹謗・中傷が相次いでいるらしい。実に残念な事態だ。卓球・混合ダブルスで、伊藤美誠とともに金メダルを獲得した水谷隼は、自身のSNSアカウントに海外から誹謗・中傷がたくさん届いたと明かした。体操男子の橋本大輝(金メダル獲得)、サーフィン男子の五十嵐カノア(銀メダル獲得)も、それぞれ同様の被害にあったとしている。

胸を張って

誹謗・中傷は決して許されない行為だが、海外の人が自国の選手を応援するばかりに心ない言葉を書き込んでしまったという理由ならば、その気持ちはわずかながらも分からなくもない。

ただ、驚いたことに、国内からの誹謗・中傷も少なくないようだ。「開催国が思いきり有利な状況下での大会」「不公正な採点」などとして、難癖をつけてくるという。選手に調子に乗るなよとでも言いたのだろうか。

メダリストは、五輪に向けて血の滲むような努力を続けた結果、メダルを獲得したのに、さぞかしショックだろう。地元開催も審判も、選手にとっては自分が選んだわけではない。たまたまの巡り合わせ、つまり「運」だ。

運も実力のうち。メダリストは胸を張ってほしい。

(写真:『りすの独り言』トップ画像=フリー素材などを基にりす作成)

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りす=ハードボイルド
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