「中島翔哉」株、上昇中
ーコパ・アメリカ2019、ウルグアイ戦(中)
サッカー南米選手権「コパ・アメリカ2019」のウルグアイ代表戦で株が急上昇したプレイヤーは、2ゴールを決めた三好康児だけではない。中島翔哉と岡崎慎司もピッチで輝きを放った。異論も相次いでいるが、個人的にはそれぞれ特徴を生かし、自分の役割を果たしたと言える。
関連リンク:「セルジオ!あっぱれ」「価値あるドロー」「輝き放った三好康児」
唯一無二の司令塔
中島はもはや日本代表に欠かせない選手と言える。チームの司令塔として、現時点では本田圭佑、香川真司がこれまで代表に生み出せなかった躍動感をもたらす唯一無二の存在と言える。それは中島がケガで欠場したアジア杯(1月)でのリズム感の悪さと比較すれば一目瞭然だ。
ウルグアイ戦でも追いすがる相手を一時突き放す三好の2点目の起点になったのも、中島のパスだ。終始、積極的にドリブルを仕掛けており、またやってくるなと相手に思わせておいての意表を付くパスに見えたが、サッカー評論家のセルジオ越後らによるとそうではないらしい:
中島はちょこちょこドリブルしているけど、相手に囲まれたら終わり。はたくべきところはシンプルに味方に預けないと。実際、2ゴール目のシーンでは、左サイドでオーバーラップをした杉岡を簡単に使って、クロスを上げたこぼれ球を三好が詰めて得点につながった。プレーを楽しむ考え方かもしれないけど、ほとんどボールを取られているようではダメだ。良いプレーはあったんだから、改善しないとね。(談、サッカーダイジェストWEB)
"疑惑の判定"
ただ、こうした評価は結果論に過ぎない。中島によるペナルティーエリア内のドリブルで得られたはずのペナルティーキック(PK)が正しく認められていれば、まったく別の見方になっていただろう。この判定は米スポーツ専門局「ESPN」など、さまざまな海外メディアで"疑惑の判定"とされている。
小柄のため屈強な外国人ディフェンダーには倒されやすく、審判からもファールをもらいにくい。にもかかわらず、ウルグアイ戦でも積極的にドリブルを果敢に仕掛けた。これは世界にチャレンジする日本代表が目指す姿を体現しているようで、個人的に高く評価したい。(続く)
(写真〈上から順に〉:屈強な守備陣にも臆さずドリブルを仕掛ける中島翔哉=SPREAD、司令塔として代表チームに躍動感を与えている=フットボールチャンネル)
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