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【KINGrinder Pシリーズ】これはアリだ。最安クラスでも使い心地は抜群。初めてのミルとして学生にもおすすめ。

こんにちは。
記事を開いていただきありがとうございます。
この記事は「初めてコーヒーミルを買う」という方、もしくは「ステンレス刃のミルが気になっているけど高い…」と思われている方に是非読んでほしい記事です。


はじめに

4,444円~という、市場で最安レベルの高性能ハンドミルが発売されたので、実際に使ってみてレビューしました。

結論、とてもアリですこれ。
購入を迷われている方の背中を押すために書いていますので、読み進めていただけると嬉しいです。

取り上げるのは、KINGrinderというブランドのPシリーズです。
元々ここのグラインダーは触ったことがあって、信頼できるブランドというイメージは持っていました。
年末くらいから開いていたPシリーズの商品ページを見て、シンプルに「安すぎないか!?」と驚いたので、実際に自費で買ってどんなものか確かめることにしたという経緯です。

自己紹介の代わりに、今の私のコーヒーセットの紹介記事を貼ります。

商品のリンクはこちら。3つのラインナップがあります。
※アフィリエイトリンクではないです。

Pシリーズの特徴

とても安い

これにつきます。
最近、物価高もあってステンレス刃のハンドグラインダーが値上がりしています。
コピー品を除けば最安クラスで9,000円くらいです。

市場のトレンドとしても数万円の高級路線が主流です。

そんな状況の中、あえて逆張りの低価格路線で来たのがKINGrinderのPシリーズ。
最安が4,444円は攻めてます。

ちなみに私が買ったのは6,666円のP2です。

必要なパーツは強い素材で

同ブランドの主力Kラインや他社のエントリーモデルと比較したときの一番の差は、本体の素材にプラスチックが多く使われていることです。

PシリーズのPはプラスチックのPということですね。

プラスチックが使われている部分はふた、外側のフレーム、粉受けのパーツです。
また、粒度調整周りのパーツはプラに塗装しているだけかもしれません。

逆に言うと、それ以外は金属で、刃はステンレス製、シャフトもステンレス、シャフトを支える内部パーツはアルミっぽいです。違うかも。わからん。

大事なとこは金属

高性能と言われるハンドグラインダーは、シャフトを二点で固定することで軸のブレを防ぐ機構となっています。

このグラインダーの優れている点は、シャフトとそれを支える周辺のパーツには、プラよりも精巧に加工ができる素材を使用して、グラインダーとしてのクオリティを損なわずにコストカットできている点です。

付属品、こんなもんでいいよね

一番こだわっている"刃"

PシリーズはP0、P1、P2と3つのモデルがラインナップされています。
形状から、それぞれP0はK0と、P1はK1と同じものを使っていると思われます。

P0は他社のエントリーモデルにもよく使われる、で中深煎りとかの豆に向いている形状の刃。十分使えるやつです。

P1はちょっとグレードが上がって、エスプレッソもいけると書かれることの多い6角モデル。
後述しますが、細かい粒度の調整が難しいのでPシリーズ自体はエスプレッソには向いていません。
P0と同様に中深煎りがターゲットにされているのであれば、正直このモデルの立ち位置は謎です。

P2はおそらく同社K6というモデルを踏襲していると思います。
刃の形は似てますがサイズ自体は異なります。

7角のコニカルバーで、某コマンダンテに寄せられている感じです。浅煎りのドリップに適しているとされるタイプですね。

驚くことに、P2は別として、P0もP1も1万円くらいはするモデルと同じ刃を使っているんですよね。
そんなことしていいの。。?

妥協したのは調整機構

一方、順当にグレードダウンさせているのは粒度調整の部分ですね。

Kシリーズの商品ページでは160段階の調整が可能と書いてありますが、Pシリーズは大体80段階が限界っぽかったです。

調整機構周辺のパーツ自体も、Kシリーズが精巧な金属製だったのにくらべて、塗装してあるだけのプラスチックのような見た目になっています。

使った後に撮ったので粉がついているのはお許しを

使ってみた

挽き心地

刃の特徴が結構出ていますが、P2はシャリシャリという触感です。
いわゆる「切っている」感覚に近いものを得られるかと思います。

また、シャフトを支えるパーツが精巧に作られているため、軸自体のブレは全く感じません。
最小限の力で挽けており、非常にいい感じです。

挽き目

これは画像を見てみてください。
普通に良いですよとだけ書きます。
左から15クリック、30クリック、45クリックです。

15
30
45。もしかしたら間違えているかも

※参考 20万円のグラインダーで挽いたやつとの比較

20万円。さすがに綺麗。

うちのエースであるLagom P64と比べてみました。
浅煎りのドリップでめっちゃ評価高い刃です。

こっちは6,666円

二つの粒度をちゃんと揃えられていないかもしれませんが、まあまあ勝負にはなってるかもです。

淹れてみる

ドリッパーに入れてみた画がこちら。

こう見ると形がそろっていてきれいな粉ですね。

味は良かったです。

マニアックな話をすると、P64のUnimodalほどはクリアではない印象です。
淹れたコーヒーの濃度が薄目だったのでポジティブな現れ方をしましたが、場合によっては「味の輪郭がぶれる」とか「雑味がある」と感じられるケースもありそうです。

総評

初めてならガチで買い!浅煎りやりたければP2、そうでなければP0がおすすめ!

値段は大幅に下がっているのに、性能の低下は極限まで抑えられています。
すごいよこれ。

こういう、「削ってもいいところを削って、最小限の価格にする」というコンセプトは大好きです。

読んでいただきありがとうございました。
しばらく使ってみるので、ご質問などあればお気軽にコメントください。

おまけ

私のグラインダー歴

私はこれでグラインダーは4台目。
初めて買ったミルはHARIOのセラミックスリム。
挽くのしんどい。汗かく。浅煎り無理。の3拍子であっという間に使わなくなりました。

そうするとステンレス刃のミルが欲しくなり、タイムモアの一番安いCシリーズを購入。
これが結構よくて、「初めてのミルでもステンレス刃が良い」と主張するようになりました。

次がLagom P64という、シングルドースで64mmフラットバーを備えた電動グラインダー。
これが非常に使い勝手がよく、エスプレッソからドリップまでこの子だけで完結するようになりました。
そのため、最近の引っ越しのタイミングでタイムモアは処分しています。


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