「その君の空描を」
「この世界はどこからが空なの」
語りかける 願い ひとりぼっち
作るのは透 否 光
正しさはない
描く“もの“の全てが私のための青
君が羨ましい
私たちが染めあげる
綺麗なだけの世界
白に刺さるその身の青さよ
迷い込んだ言葉を
探し出して抱える
雲色のキャンバスに空の色で描く
溢れ出した心を
支えたくて流れる
深く沈む街角で君の空を見ている
「この空の真ん中は青だから」
君がつくり 願う ひとりぼっち
写り込む逃避行
正しさはない
描く“君”の全てが明日のための斜陽
君が羨ましい
絵筆も握れなくなる
ひどく透明な世界
滲み痛むこの身の若さよ
迷い込んだ言葉を
探し出して抱える
雲色のキャンバスに空の色で描く
溢れ出した心を
支えたくて流れる
深く沈む街角で君の空を見ている
あの頃は何もなくて 転結
終わったって溶け残って
さざなみに揺れ動いて 一節
「あなたが居てくれて良かった」
低次元へと微分
割り切れない夜
破綻する帰納法
彼方には解が見えている
抱え込んだ言葉は
流れ去って透き通る
空色のキャンバスは君の色で溢れる
過ぎていった時間は
今は戻らなくても
掌に包まれたその君の空描を ずっと
きっと
ただ、空を見ている
意味のあったあの日々をずっと
君のあったあの日々をずっと
意味とあったあの日々をずっと
君とあったあの日々をずっと
君とあった幸せはきっと