やりたいことをやれ
本田宗一郎のエッセイ
過ちの理由を絶対に他に求めてはだめだ
趣味も交友関係もすべてが勉強である
知識を与える代わり知識を分けてもらう努力がますます大切になる
大衆は批評家であり、企業家が自分でアイデアを出さずに大衆にそれを求めたらもう企業家は作家でなくなる
模倣はあくまで手段であって目的でない
この自覚の深さが立派な個性を生み出す
周囲にいらざる精神的にも負担をかけることを老害という
まず失敗を恐れず、大いにツメを磨いて能力をどんどん表すこと
いろいろな科学が進んだために精神面の進歩がかえって遅れはしないか
努力を取りとするにはそこに創意と工夫が必要
人を動かすことのできる人は他人の気持ちになれる人であり、自分が悩む人である
悩んだことの無い人は人は動かせない
知識というのはそれを使って未来を開拓するのでなければ価値はない
寸秒の時間もおろそかにできない
その時間が偉大な価値を左右するのだ
現代では時は金以上、すべての生命
ジョークは駄洒落や冗談とは異質で、
ウイットやユーモアが豊かに必要
鋭敏な理解力と幅のある知恵、人の機微を理解する情味がなければならない
体験の蓄積を基本として得られた知恵はその人の生き方を充実させ、創造性と豊かさをもたらさずにはおかない
失敗すれば「馬鹿なやつだ」「出過ぎた真似をするからさ」と嘲笑と避難を買う
これでは日本人は去勢され「コトナカレ主義」に縮こまるのも不思議でない
なんとかして日本人の根性から無気力な考えを追放しなくてはならない
失敗を恐れてなにもしないなんて人間は最低である