諦める力
自分の才能や能力、置かれた状況等を明らかにしてよく理解し、今この瞬間にある自分の姿を悟る。
多くの人は手段を諦める事が諦めだと思っている。だが目的さえ諦めなければ手段は変えてもいいのではないだろうか。
世の中には自分の努力次第では手の届く範囲がある。その一方どんなに努力しても及ばない、手の届かない範囲がある。努力する事で進める範囲というのは、自分の能力に見合った方向なのだ。
悲観的にならなくていいという意見もあるが、楽観的に構えすぎると危機に気付かない事もあり、悲観的にいろいろ準備しておくことが安心を生んだりする。
自分のあこがれる存在が本当に自分の延長戦上にいるかどうかということをしっかりと見極めるのは非常に大事なことになってくる。自分のと接点のない人にあこがれて、短所を埋めながら長所を削ってしまっている人はかなりの数いる。⇒「憧れの罠」
人生は可能性を減らしていく過程でもある。年齢を重ねるごとになれるもの、できることが絞り込まれていく。何かに秀でるには能力の絞り込みは必須で、どんな可能性もある状態は、何にも特化できていない状態でもある。できない事の数が増えるだけ、できることがより深くなる⇒自分に何ができるかを見極めるには一つでも多くの行動を起こし、種を掘る事。
人間には変えられない領域の方が多い。だからこそ変えられないままでも戦えるフィールドを探す事が重要。
踏ん張って一番になれるところを探すべき。負ける戦いはしない代わり、一番になる戦いはやめない。勝負をする前から諦めるのは「逃げ」
全ての成功者が犠牲を払っているわけではない。運がよかったり要領がよかったりして成功した人の方が実際おおいのではないだろうか。
しかし、全力で試してみた経験が少ない人は「自分ができる範囲」についての体感値がない。ありえない目標に自信を失ったり、低すぎる目標で成長できなかったりする。自分の範囲に対するセンスを欠くことは、失敗する事よりも大きなリスク⇒失敗が大事な理由。
ヒトは場に染まる。天才を除き、トップレベルにたくさん触れる事で普通の人もそれに染まることが出来る。「こんなの普通でしょ」と思うレベルの底上げによって人は引き上げられる。
人生とはトレードオフの積み重ね。スポーツへの粘りが別の人生の可能性を下げてしまうこともある。自分にとって大切な順位を決めるしかない。
モノを捨てることは自分にとって何が大切かを確認する良い機会。
何もしないとどんどんため込んで重要とするものに気付けない。
現実の世の中は汚い、厳しいと嘆いてばかりいて何もしないのは甘え。