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【ネタバレ注意】メタファー:リファンタジオをクリアしたので感想


初めに

 社会人になってからRPGなどの長編はプレイのモチベーションを保つのが難しく感じていたが、メタファーは好きな会社のアトラスが出した作品だし何よりファンである「ペルソナ」シリーズの「ペルソナ3」「ペルソナ4」「ペルソナ5」を制作に携わった方々が制作に参加しているとの事でやるしかないと思いプレイ。今回は発売日からチマチマやってて、やっとの事でやり切った記念に。
ガッツリとストーリー内容に触れたり、ネタバレ有・個人的な意見・感想が大いに含んだ記事になります。ご注意ください。
 ちなみに「ペルソナ」シリーズで好きなのは「女神異聞録ペルソナ」
「ペルソナ2(罪と罰)」「ペルソナ3系(特にポータブル)」。

ゲーム全体のデザイン、ストーリーなどについての感想

ストーリー全体についての感想

 使命を背負った弱い存在の主人公から物語が始まり、徹頭徹尾に使命を果たすべく奔走してその中で新しい仲間と出会ったりして成長、宿敵と対峙して~といった流れで全体を見ると王道だった。
その中に主人公とも大きな関わりのある種族間の対立や差別、宗教の政治的利用や上流階級の腐敗などのシリアスかつリアリティのある肉付けもあり、中々にボリュームのあるストーリーで、クリア時には1冊の小説を読み終えたかのような満足感があった。
 ストーリーの進行の仕方はペルソナシリーズ(ここでは3~5)とほぼほぼ同じで、問題に直面から解決するために行動して、猶予期間内に問題の解決といった感じ。ペルソナシリーズとの違いは最初から主人公の行動目的が明確で、何かしらの問題点にあったとしても目的達成のためにどう行動するのかを最初から主人公たちが決定して問題に当たっていること。
ペルソナシリーズでは何か困っていたり酷い目にあっている人がいて、助けようとしたり解決しようとすることで背後にいる黒幕に気付いて~のような場当たり的な展開が多い。
メタファーでは最初から途中までは「王子殿下を救う」という行動目的があり途中から「王になる」に変わっているが、それでも一貫して最初から「ルイを倒す」という具体的な目的はずっとあった。メタファー内で様々な固有名詞が出たり登場人物が多い中で、ストーリーが分かりやすく感じたのはこれが非常に大きい思う。

最初から最後まで一貫して倒すべき相手。
あまりにも顔の造形が良すぎる。

デザインについて

 主人公一行については全種族とアーキタイプによってそれぞれが個性的に感じるようになっているのは本当に素晴らしいゲームデザインだと思った。
やりこめば習得アーキタイプの差は無くなるが、ストーリーを楽しむ1週目などはそのキャラの性格や雰囲気に合わせたアーキタイプを選ぶだろうし、それによって丁度いいくらいに戦闘のバランスも取れる。私が今までやってきたゲームの中で1番と言っていいほど、ストーリー、デザイン、戦闘のバランスが取れていると感じた。
 主人公一行以外の主要キャラ(顔グラフィックがあるキャラ)についても同じ陣営で同じ種族がいることがあまり無く、非常に区別をつけやすく覚えやすかった。
例えば初期のルイ陣営ではルイ(クレマール)、フィデリオ&バジリオ(パリパス)、グローデル(ルサント)、ジュナ(ニディア)、ゾルデ(クレマールとムツタリの混血)といった感じで、意図的に陣営での種族被りは少なくしているようで非常に覚えやすかった。
 敵のデザインについては非常に個性的で通常の人型のシンボルから鳥や虫といったスタンダードなところも抑えつつ、やはり目を引くところはニンゲンのデザインだろう。
 プレイヤーからしたらニンゲンは確実に言葉的にも見た目的にも元は人間ということが分かるが、ゲームの設定的には「人間」という概念が失われた後の世界というものであり、ニンゲンがどういうものか物語終盤に入るまで判明しないというのもまた面白い。
ニンゲンのデザインのモチーフ(というよりは元ネタ)はヒエロニムス・ボスという画家の書いた作品の中にいる生物らしく、結構そのまんまなモンスターもいる。原典も中々に独創的な作品なのでニンゲンのモンスターデザインに興味があるなら見るといいかも。
 戦闘システム系のデザインは「DIGITAL DEVIL SAGA アバタール・チューナー」シリーズを思い出させる。複数キャラによる合体技である「リンケージ」がジンテーゼと似ていたり、悪魔に変身して戦う部分はアーキタイプに変身して技を放つといった感じであり、また「マントラ」でAPを消費してのスキル習得及び付け替えシステムがアカデメイアでモアにMAGを払ってスキルを継承したりといった感じ。ジンテーゼのと「リンケージ」はシステムがほぼそのまんまである。

PVで見たときはこのデザインに滅茶苦茶痺れた。

全体的な戦闘についての感想

 とりあえず始めるに当たって、難易度はハードを選択。
メガテン・ペルソナのナンバリングは制覇しているし、馴染みあるプレスターンバトルでもあるので難易度選択は丁度良かった。ハードになるとボス以外で敵にプレスアイコンが1つ追加されるのと敵の火力が上がっているのもあり、敵に先攻されてからのパーティー壊滅はメガテン3を彷彿とさせて思わず笑ってしまった。
接敵自体がシンボルエンカウントなのでそもそも先攻を取られることがほとんどない事、戦闘の初めからやり直せる機能などもありメガテン3ほどの理不尽は無く、この辺上手い調整だと思った。
 ハードでも、基本的にはクリアまで意識したレベリングは必要はなかった。というよりもストーリーの進行で新天地に行った場合には、敵の方がほぼ必ずレベルが高い状態なので、クエストを全てこなしていく過程で自然とレベリング出来て、明確にレベル不足のステータスで詰まったと感じることもなく、絶妙なバランスになっていると感じた。

ボス戦に関して

 ボス戦に関しても基本的には弱点が存在しているので、そこを突けば回復も攻撃も間に合うといった感じ。特にストーリーボスに関してはガリカの援護やアドバイスが入ったりするので、かなり優しい難易度にはなっているとは思う。メガテン3の過酷さが好みだった人達にはハードでも物足りなさはあるだろうが、逆に言えばRPGを普段やらない人達がプレイしても多少の時間はかかるだろうが、クリアできる難易度であるということではある。

クエストに関して

 クエスト関連についてはマメに情報屋から情報を購入してダンジョン攻略前に確認する人なら特に苦戦しないだろう。なんというか、いわゆる「教科書持ち込み可能で教科書をそのまま見ながら回答すればいいテスト」といった印象を受けた。事前情報をインプットして、実践で程度の塩梅はあれどただインプットした内容をアウトプットするだけといった感じ。ストーリーボスではあまり無かった状態異常の付与が割とあったので、そこだけ対処が面倒だったぐらい。

戦闘システムについての不満点・満足点

 先に戦闘面での不満点を挙げると、中盤からボスがこちらがデバフを掛けると確定でデバフ解除を行う行動パターンが存在する場合があったこと、こちらに2段階デバフ効果や自身に2段階バフ効果のスキルを使用する頻度が高いこと。これのおかげでほぼ毎ターンの行動がバフ解除orデバフ解除を組み込むことになり戦闘のテンポを悪くしていると感じたのと、バフ解除orデバフ解除を「強制」されている感が強かった。
特にメタファーは終盤になって強力なスキルが全体的に演出が長めの傾向があり、よりテンポの悪さに目がいった。例を挙げるならストーリー上で必ず戦う「氷のソグネ」のようなドラゴン系との戦闘が非常に顕著で、いくら何でも確定行動で攻撃を3段階まで上げるパターンはそのまま放置する訳にもいかずバフ解除orデバフ等で攻撃を下げるのは面倒すぎて正直苦痛だった。
 次に戦闘面で非常に満足したのは戦闘中の戦術の柔軟性だった。アーキタイプの組み合わせによる戦闘時にメインにするキャラを変えられるというところ、ジンテーゼによるメインスキルに組み込んでいない戦術を使用可能になるというところ。アーキタイプ組み合わせでのメインにするキャラの変更でいえば、戦闘中に敵スキルが単体対象が多いと気づいた時には騎士系アーキタイプを出して名乗り(攻撃誘導スキル)をしてターゲット誘導したり、弱点の無い敵だから風弱点付与のスキル持ちと風の強力なスキルを持っているキャラを合わせて出してその戦闘のメインにするといった感じ。
これによってキャラのイメージに合ったアーキタイプにしていたとしても、それぞれ出番が回ってきて戦うメンバーが固定されるということが無くて、RPGあるあるのキャラは魅力的だが戦闘のメンバーはほぼ固定化してしまう・・・というのが発生しなかった。
ジンテーゼのシステムにも満足しているのは似ている理由からで、戦闘中に敵が強力な全体物理攻撃をしてくるので騎士アーキタイプのジンテーゼで味方全体に物理無効を張れる組み合わせに味方をチェンジする、といった戦闘の中でのメンバー変更が活きてくる点だ。
 不満点と満足点を挙げてみたが、結果としては戦闘関連については非常に満足出来た。RPGの戦闘は大体は強い技や良い装備が出来る固定メンバーで進めがちだが、回避しているので非常にバランス良く調整出来ていると思う。キャラクターが魅力的なゲームだし、色々なキャラが活躍するのが見れる戦闘デザインになっているのは本当に素晴らしいと思う。

左のドラゴン「氷のソグネ」はメタファーの中で一番嫌いなくらい、右の人は好き。
確実にストーリー上で一番バフ・デバフ解除したし、この戦闘だけで20回以上はした。
意図したキャラ育成をしてこなかったのとハードの関係でこちらの火力が若干不足していて、
やらた戦闘時間かかったしアイテムも結構使った。たぶん一番苦戦したボス戦闘。

登場キャラについての超個人的な感想・見解

・主人公
 
最初は顔立ちや仕草が中性的で非常に今の時代っぽい主人公だと思っていたが、クリアして思ったのはちょいちょい出てくる選択肢や仲間内でのやりとりや雰囲気、特にストーリー終盤の死んでも諦めないといった部分や自己犠牲をいとわない感じがペルソナ3の主人公が近いなと思った。
 主人公としては感情豊かで表情によく出るのがペルソナシリーズとの違いだろうか、おかげでペルソナシリーズの主人公組に比べて愛着はあった。
笑顔だったり、困り顔、弱り顔をした時の庇護欲を引き出す力が凄まじい。
とんでもない年上キラーだぜこいつは…これが若くして王になった者の力か…。
 後半の覚悟の決まり方は異常でジョジョの奇妙な冒険の主人公並みだとお思った。それと普通に街中で剣に乗って走る以上のスピードを出してるの怖すぎる。既にこの辺りからやんちゃな面も垣間見えるのがエピローグの城抜けだしにも繋がってるし、この辺りは年ごろといえばそうかもしれない。
 個人的には急に父親面してきた国王(モア)に対してブチ切れていいと思った。主人公としては父親が起因でフォーデン(呪いも含めて2回殺されかけている)とゾルデに実質殺されているし、波乱万丈すぎる。
  ステータスは魔を多めに振って育成、戦闘では序盤から中盤までのメイン火力で終盤ではプリンスの優秀な全属性耐性の耐久力を活かして落ちないサポート役になってくれた。

・ガリカ
 
主人公のベストバディ。一番最初に原初の魔法って主人公に魔法をかけてBGMがかかる演出めっちゃ好き。最初は普通にナビゲーター的な役割だけかと思いきやめっちゃ重要な役割を持ってたし、ガリカも主人公と同じく旅を通して成長を感じるキャラの1人だった。
 最初のニンゲンのリンゴをもぎ取ったり、広場のニンゲンの殻に突っ込んだりで、想像以上に武闘派で発想と行動力がすごい。装備画面を開けるからガリカ専用の装備がどこかで手に入るかと思ってたら普通にストーリークリアまで何も無し。なんで??せめてガリカの着せ替えが出来る装備とか欲しかった。

・ストロール
 
「主人公の兄貴分役」兼「主人公の親友役」兼「仲間の支柱役」兼「常識人役」兼「目的のまとめ役」兼「戦闘の火力役」兼「ルイとの因縁役」兼「作戦立案役」兼「作戦実行役」兼「交渉役」。
いや盛りすぎだろって思うけどこれが本当なのがすごい。
 ストロールがいなかったら主人公たちの旅は成り立っていないと思うほどに重要人物。どんなに苦難に直面しても最終的に必要な成果を決定して、達成すべきタスクを周りに配慮しながらも明確に設定してくれる。
ストロール君、うちの会社に来てPMになってくれないか…?
 戦闘ではMPが少ないのでピンポイント起用が多めだった。
基本的には瞬間火力で短期決着したい時、全体物理で早めに頭数を減らしたい時に蹴散らすのがメイン。

・ヒュルケンベルク
 
第一印象は「くっ殺せ!」っていいそうな騎士。初めてジュナと対面する時のミーハー感とマルティラの砂蟲を食うところで完全におもしれー女…になった。
 他のルサント族と言えば候補者のルドルフとグローデルに惺教の僧兵団長のギドと高慢なキャラが多いのだが、比較するとヒュルケンベルクは気高さは感じるが高慢さはほぼ無く、ほとんどルサント族を感じさせなかった。殿下を守れなかった後に旅をした影響だろうか。
また役回りが殿下の守護者ということもあってか、女性っぽさもあまり描写がない。フォロワーとしてのイベントも主人公とのイチャイチャもなく、本編でのヒュルケンベルクと比べてかなり騎士っぽく非常にシリアスな展開で、緩めの印象を一気に引き締めてくれてた。ストーリーを通しては主人公の年の離れた姉といったような印象だった。
 戦闘ではずっとタンク運用でボスやクエストボスが単体攻撃多めならひたすら名乗って防御役。名乗る必要の無いターンには事故防止の防御バフやら回復をばら撒きのみ。騎士系のアーキタイプの攻撃スキルが貧弱&選択肢がないからしょうがない。反面、やっぱり鉄壁なのでいると安心感が違う。ソグネ戦やらルイ戦やらの単体集中攻撃が多めの相手ではひたすら受けてくれて感謝。

・ハイザメ
 
度々酒を飲む描写、釣りを楽しむ、息子の話や通常の話しぶりや意見などから主人公陣営で唯一、大人っぽさを感じるキャラだった。特にフォロワーのイベントは息子やユージフ族の深堀りなどで個人的にフォロワーの中でかなり好きな方。可愛い見た目、悲しい過去、渋い声とインパクト大。虫がダメなのもギャップがあって尚よし。
 ハイザメがストーリーに初めて出て声を聞いた瞬間に仲間になるキャラで、今後仲間になる種族がバラバラになると確信した人は多いのではないだろうか。
 戦闘では速さを活かしてアイテムを盗む役とアイテムでの回復、闇弱点を突く役など担当。ロイヤルシーフの「攻撃を避けたら相手のプレスアイコンを全て消失」は流石に強すぎでは?と思った。ヒュルケンベルクが頑張って身体張って防御しているのをバカにしてるだろ。とはいえ育成が出来て初めて真価が発揮されるのでストーリーを遊ぶ分には気にならないので良かったのと、即死技が結構な確率で入ることに気づいたのが終盤でもう少し即死要員で入れても良かったかも。

・ジュナ
 
圧倒的ヒロインっぽい派手目なビジュアルで、誰もがフォロワーとしてのイベントで主人公とイチャつくと思っただろう予想を裏切ってあまりイチャつかない。ストーリー的にはルイ陣営にスパイしていた味方ということで中々重要なポジション、中盤にパーティー参加するということで物語が大きく進展する予感をさせてくれた。特に惺教のイベントでは歌姫として、普段はルイ陣営にいてルイのそばに近づき殿下を救う方法を探る…といった活躍で各方面を騙すという、言ってしまえばメタファーの世界で言われているニディア族っぽい(人を騙す)立ち回りをしていて、ニディア族の秘密の姿を唯一見れるニディア族であり、アロンゾと共に非常にニディア族への理解を助ける役回りでもあったと思う。特にフォロワーイベントでも触れられるが、元奴隷という辛い過去もありヒロイン適正はバッチリ!なのだが…。
 養子なうえに姉のレラとは種族が違うが、2人の会話のからは非常に仲がよさそうであり、またお互いにお互いを尊重しあっているのも感じ取れる。
それをあえてストーリーで見せてから終盤で王立魔法学院でレラと対峙しての話は悲壮感が凄まじかった。普通に泣きそうになった。
 戦闘ではストロール、ヒュルケンベルク、ハイザメと物理よりになってきたところに加入する純魔法アタッカーということで恐らく多くの人が頼りにしたであろう。純粋に初期アーキタイプのマスクドダンサーも耐性やスキルも他アーキタイプと比べても自由度が高く、成長するとグングンと魔のステータスが上がっていくのも優秀、反面HPや耐が伸びづらくストーリーを進める上では紙耐久なのが難点か。
行動順でMP回復など持久戦も可能で終盤でも弱点付与など器用にこなせるのでとりあえずスタメンにしていた人も多そうだ。自分は弱点付与&バフデバフ&サブ魔法アタッカーとして活用、ユーファのダメージブースト役になってくれた。

・ユーファ
 
登場時から出る圧倒的ヒロイン感&絶対仲間になるだろ感。
色んな場面でマグラの流れを察知して異常だったりを教えてくれて、竜神の槍辺りから非常に重要になってくるマグラとは何なのかを補足してくれる重要なキャラ。ムツタリ族の島も旧世界の上にあるので、ムツタリ族自体はかなり旧世界の人間、もといエルダ族に近いのではないだろうか。
 フォロワーのイベントはジュナやハイザメのような種族への深堀りはほぼなく、自分の過去の盲信を重ね救うために積極的に行動するといったユーファの行動力のあるところが目立った。特にストーリーで仲間になる前の諦めや生贄になるのが正しいと思いこんでいるユーファと比較すると本当に変わったと思う。
 明確に主人公とのイチャつきもあり(ほぼ一方的だが)、握手の意味も濁さずに作品内で言及もあるという実質公式の正ヒロインっぷり。
とは言え、クリア後のエピローグ内で関係の変化もなく割とあっさりしたものだった。ペルソナシリーズは学園生活もメインテーマの1つで恋愛要素もしっかりとあるのは頷けるとして、メタファーのテーマは違うのだからこれくらいあっさりしてもいいだろう。
 戦闘では高い魔ステータスとMPでメインの魔法アタッカーとして活躍してくれた。召喚士系アーキタイプのスキルもジンテーゼも結構優秀で特に敵全体への火力として非常に頼れた。基本的にぶっぱしかしていないので本当に役割はこれだけ。ジュナで弱点付与からの弱点突くように速ステータスには上がり過ぎないように装備で少しだけ気を配った。

・バジリオ
 まさか仲間になるとは…と仲間になった時は思ったけど、やっぱり序盤から見えてて中盤から一緒に行動もしているだけあって、仲間になった後の馴染み方が半端じゃない。個人的にはパリパス族で仲間になるのは最序盤から王都で話せる上に度々絡んでくるキャゼリナだと思っていただけに予想を裏切られたが、ストーリーの流れ的にはフィデリオとの会話の所々から見れるバジリオの善性などから非常に納得のいく仲間だと思う。
 フォロワーとしてのイベントはパリパス族への差別等と結構重ためだが、存分にバジリオの善人ぷりと兄のフィデリオへの思いが知れる良いイベントでもあった。
 戦闘ではメインの物理アタッカーとして大活躍。参加してから唯一と言っていいほどにはほぼスタメンだった。加入時点から単体火力がズバ抜けていて、全体火力は他に任せてただひたすらに壊属性の高火力で蹂躙してくれて本当に頼もしかった。ロイヤルベルセルクになってからは基本は狂気の破壊でコンスタントにアイコンとダメ稼ぎ出来るのが本当に強すぎる。パーティー加入が一番最後なのも納得の強さ。
 バジリオを知れば知るほどに滅茶苦茶に既視感を覚えたが、原因は完全にペルソナ3の荒垣。使用する武器は斧、得意なことは料理、面倒見がいい、物理アタッカー…既視感を覚えない方が難しいだろ!
メタファーの中で1番好きなキャラは?と聞かれれば、間違いなく一番好きなキャラ。

・ルイ
 最初から倒すべき敵として出て、最後までちゃんと悪役。
ペルソナシリーズには無い、最初から見えている黒幕で、途中の接触でルイがどういう性格で何を重視しているのかもストーリーを追うごとに分かっていき最後になっても敵なのに共感できる部分もあるのが非常に新鮮だった。
 ストロールの村を破壊したり王都の広場にニンゲンを放って滅茶苦茶にしようとしたり、実行してはいないがムツタリ族の島を砲撃するつもりだったりとかなり容赦が無く罪悪感などなさそうな所に加えて、物語序盤から度々強調される戦闘能力の高さと真っ向から1人で主人公たちと戦うなど強者の風格等が黒幕としての役回りを引き立たせていた。
 ここまで書いていて非常に良い敵役のように見える。実際にそうなのだが、個人的には中盤からのルイの振る舞いは少し嫌いだった。
モンタリオでは関係ない客席にいた人に向けて攻撃したり、王都で追い詰められてからのニンゲン化の秘法で主人公を攻撃したり、最後の恐王星では来るなら来い!みたいな強者の貫禄を見せたかと思いきや、追い詰められてからはカラドリウスで逃げて大量のニンゲンに攻撃させるだったりと何というか情けない姿ばかりが気になってしまった。
 ルイの過去からくる苛烈さと世の中への絶望を考えてみると、主人公陣営の過去と対比になっていると思われる。
ストロールは貴族としての両親と領民、ヒュルケンベルクは貴族の家系への反発と殿下を守れなかったことへの後悔、ハイザメは息子とユージフ族への想い、ジュナはレラとの関係と奴隷だった過去、ユーファの兄であるエディンと盲信、バジリオは兄であるフィデリオとパリパス族の過去といった様に、主人公陣営の性格や根幹には全員とも家族が絡んでいる。
対して語られている中ではルイは故郷を焼かれたこと、期待を寄せた王が挫折したことへの嘆き、語られていないところでは軍に所属している中で軍部の腐敗、惺教などの政治的腐敗なども見ていただろう。ルイを正道に進ませる支えになるものが無く、その中で見出したのは力が全ての世界だったのではないだろうか。
 本作はメガテンのナンバリングではないがルイは誰も頼りにせず、あるべき姿(メタファーでいうニンゲン)を求め、力のあるもののみが生き残る世界を創造しようとしたのは、メガテンでいうところのまさしくCHAOSルートの人物を体現していると思う。

一番好きなキャラ。顔も良い上にさりげなく髪を編んでいるのも高評価。
パリパス(獣人)で顔に傷有りで料理が好きで元敵で…
結構バジリオも属性盛られているな?

終わりに

 ここまで長々と書いてきたが、記事に書き出しているといつまで経っても書き終わらないのでここまでとする。特にキャラなんて他にもグライオスやマリア、ギドだったりなど好きなキャラはいっぱいるが…まとまらなくなってしまうので。
 社会人もそこそこ板についてきて、RPGは中々に手を出すのが難しくなってきた中で、このゲームは本当にプレイして良かったと思う。
バグもほとんど遭遇無く難易度の調整も絶妙で、ペルソナシリーズのファンということを差し引いても傑作のRPGだろう。
 次やるゲームはどうしようか、スト6は2月に舞が来るらしいのでそれまではスト6モチベが上がらないので、ちょいちょい進めてるElinでもいいし友人に誘われているPOE2でもいいかもしれない。ただどちらも時間泥棒過ぎて…社会人の貴重な休みが溶けてくこと。ただやっぱり格ゲーは触っておきたいので、やっていた頃に比べて大きく変わった鉄拳8でも久々にやってみようか。

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