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終わり良ければすべて良し。

ます。
ます。
ます。

‥‥‥
同じ文末が続くと、なんと単調なのだろうか。

以前に書いたブックレビューにもあったけれど、やっぱり文末は大切だ。


語尾はいろいろある。

ですます調がある。
その名の通り、「です」「ます」がまず思い浮かぶのではないだろうか。

そうしているうち、気づけば
「です」「です」「ます」。
「ます」「ます」「です」。
‥‥‥
2パターンしか出てこない…。

でも、こうして書きだしてみると、意外といろいろあることに気づく。

・です・ます(肯定)
・ません(否定)
・でしょう(推量)
・ですか・ますか・でしょうか(疑問)
・でした・ました(過去)

『書くための文章読本』瀬戸賢一

これだけではない。たとえば「ません」「か」と、2つを組み合わせて使うこともできる。

だである調も、以下のようなものがある。

・だ・である(肯定)
・ない(否定)
・だろう(推量)
・か(疑問)
・た・だ(過去)

『書くための文章読本』瀬戸賢一

こちら組み合わせて使えば、パターンは増える。
たとえば「~ただろうか」など。
実はいろいろある。

実は混ぜてもアリ。

特にWeb記事なんかだと、「ですます調」と「だである調」は混在させない、文末はどちらかに統一する、というのが暗黙のルール。
学校でも、そんな風に指導されたようにも思う。

けれど、二つを混ぜ合わせて使う作家もいる。

人間が心に思うことを他人に伝え、知らしめるのには、いろいろな方法があります。たとえば悲しみを訴えるのには、悲しい顔つきをしても伝えられる。物が食いたいときは手真似で食う様子をして見せても分る。

『文章読本』谷崎潤一郎

「文章読本」の谷崎潤一郎氏でも混在させているので、きっと間違いではないんだろうな…という気がしてくるから不思議だ。

これを見ると、もちろん、「ます」に置き換えても問題はないだろう。
でも、だである調にすることで、全体が引き締まってすっきり見えるように思う。

工夫次第で、混在させて何だかしっくりくる。

「SEOがーーー」
なんて声も聞こえてきそうだけれど、
文末表現に遊び心を加えて、表現豊かにしてみるのもおもしろい。

終わり良ければすべて良し、である。

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紡/Tomomi Sugimoto
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