ヒトの裏側のグロテスクな部分とは?表と裏の表情。
13番目の人格ISOLAを読み終えて。
どうもスッキリとしないエンディング
気持ち悪さが残る中、ふと考えた事。
日本には多重人格で悩む方というのはかなり少数だときく
そもそも本当に人格が沢山あるのかよ?なんて疑われ、気持ち悪がられる事の方が多く、殆ど理解されない症状だと思う。
下手すりゃ厨二病だなんてレッテルを貼られるのがオチなのだろうな。
そもそも、人間の感情をざっくりと割ってみた場合
元気な時、暗い時、悲しい時、起こっている時等様々な感情が存在している。
それこそ人に合うときなどそれ相応の対応をしなければいけない。ぱっと自分の感情を切り替えて、まるでカチンコが鳴ってアクション!っと監督の叫ぶ声が聞こえてきそうな
感じで、気持ちをガラッと切り替えないといけないんだよね。
下手すりゃそれらも多重人格とはいかないが、それなりに同じ様なものだろうとも思える。
外面がいい人間なんて特にじゃない?
家と外じゃ性格が全く違うなんてのもそうかも
要は人なんて役者のように、自分自身というものを演じなきゃいけないという立場上、あらゆるキャラクターというものを持っていないといけないんだよね。
隣で笑っていて、励ましてくれている人の腹の中じゃ
「お前なんてどうにかなればいいんだ」「ざまあみろ」なんて思っていても、まさか口にも表情にも出すわけにはいかないじゃない?
僕は長いこと、人間として生まれながら非常に人間が苦手だ。
出来るならば人なんてもう生まれ変わりたいと先ず思わないだろう。
ここまで複雑で良くわからない生き物なんてそうそういない。犬や猫なんて大概何となく気持ちがわかったりするものだけれど、人間はそうとはいかない。
僕がいちいち気にしいなのがそもそも駄目なんだろうけどさ、考えれば考えるほど気持ちが悪くなってくるんだよね
例えば、テレビをつけてバラエティー番組を眺めていた時
ありとあらゆる感情が、あの小さなスタジオ内で渦を巻いている。
隣同士で仲良くしているようにみえて
如何にコイツよりも抜きん出るか、如何にこき下ろしてやるか、如何に自分がこの中で生き延びてやるか
仲良くみせて、相手の足を引っ張り、落ち行く様を眺めている。アチラの業界にはそんな事は日常茶飯事何じゃないのかなと思う。
僕はそれが原因でバラエティー番組見れなくなった。
元々クソほど面白くないので見る価値すら無いんだけどさ
そういう感情の一つ一つが吐き気のするほど嫌悪感を抱いたんだ。
そんな事を言ってもお世話になった方も多くいたし
その人たちのお陰で今も生活が出来ている事も多い
助けてもらっている風情で、そんなぶっちゃけたふざけた事を抜かしているなんて罰当たりも良いところだけどさ
でも根本的には人って良くわからない。
彼女ができても
暫くすると何だかよくわからなくなってくる。
だんだん溝が見え始めて、結局は終わっている。
相手を理解しようとすればするほど、理解が出来なくなる
理解しているつもりでも、相手の気持ちのほんの数%すら理解が出来ていない。
それらに向かい合って、良くしていこうと話し、そうしていこうとすればするほど、悪い方へ行ってしまう。
世の中なんて妥協を繰り返していかなければ
うまくなんていかないのはわかる。
痛いほどに。ただなんというか心に引っかかる気持ち悪さというのはいつまでもついて回るんだよね。
じゃあ人を避けて、自分ひとりで全て何でも上手くやれるなんて程に人なんて強くはない。
そもそも自分ひとりじゃ立つことすらも出来ないんだよね
皮肉なことに。全く皮肉だよ。
蝶って凄く綺麗で優雅だけど、それになるまでは芋虫でサナギで何だかグロテスク。
人間も美しく清らかで素晴らしい存在では勿論あるんだけど、それと同時に非常にグロテスクな部分が裏側にべっとりと張り付いているような感じがするんだ。
それらを多感なティーンエイジャーの頃に、嫌と言うほどトラウマを植え付けられるとさ、とうとう人間不信にも加速がついて、人間なんて嫌いだと言ってしまうのもわかる気がするんだ。
人って良くわからない
わからないからこそ、ミステリアスで、人は人の心を覗いてみたいという好奇心にかられるのだろうか?
人の気持と1つになりたい。
その人の気持ちを共有したい。
相手の気持を理解してあげれる。
そんな風に見えないからこそ、その見えないなにかに人は惹かれるのだろうか?
そして人は決して
芋虫の姿も、サナギの姿も人には見せない。
蝶の姿で優雅に飛び回りながら、何処か一部分だけ
芋虫の、サナギの感触を残している様な
何処か不完全な、いびつな、そんな感じがする。
僕は恐らく深く人を信用出来ることは無いだろうし
多分心から愛するという事は難しいと思う
こんな明日がクリスマスイブの時に夢もクソもない話をして色気が全く無いけれど…
そんな事を思っているが
過去に付き合った女性、彼女は何故かそんなグロテスクな部分でさえ、理解が出来たというか。そんなグロテスクな面ですらも愛おしいと思えていたんだ。
僕の持つグロテスクな部分、相手のグロテスクな部分
それらがお互いを補って、成長させていたんだろうなとも思える。
僕は過去にも今にもそんな気持ちになったのは一度きりだったかもしれない
たった一度きり、僕は本気でそう思えていたんだ…。
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