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闘えセバスチャン!!全ての願いはお前に託された!!(サイコブレイク2珍道記 最終章)

「頼む」

「奪おうとするものは…。生かしてはおけない!!」

「こんな事を…させるなぁぁぁ!!」


マイラの一太刀が近付いてくる。引き金に手をかけるセバスチャン。そして弾丸は真っ直ぐ撃ち放たれた…。


放たれた弾丸がマイラの額を貫き、その傷口から無数の眼球が飛び出して来る。くるくると方向を変え、まるで何かの生物の様にあちこち動き回っている…。


「うぎゃあああ気持ち悪ぃいいい!」

なんちゅう物を見せるんだよ。せっかくタピオカジュース飲んでたのに飲めなくなったじゃん。しかもよりによってストロベリー味だし、タピオカと同じカラーだし。

もうサイコブレイク2をプレイする気が失せ始めた寝不足プレイヤー。そもそも、サイコブレイクやってから夢にクリーチャーがマジで出る。もはや末期。普通に悪夢見てる…。

だがそれも後少し。後少しの辛抱だ…。


今日で全てが終わるんだ。いや、終わらせてやる!!


というわけで今日もサイコブレイク2珍道記やっていくぞー。


セバスチャンの放った弾丸は、マイラの額を貫いた。やってしまったと後悔するセブ。撃たれて後退りする妻。二人の間に微妙な間が空いてしまう。

そんな束の間の沈黙を打ち破るかの如く、無数の眼球が顔に現れ、トライフォビア恐怖症の人はもれなく発狂してしまうレベルだろう。実際うちの妹はまさにトライフォビアのそれで、お昼時にLineでスクショ送ったら、帰宅後ブチギレまくっていた。


怒られている時の僕。

激しい咆哮の後。セバスチャンに目の前に目を疑う光景が...。

ええ…。どなた?

そこには変わり果てたマイラの姿が…。

これをキッカケに、掃除洗濯、リリーの送り迎え、食事の準備、肩もみ、毎週1回以上の家族サービス、定時で帰宅し、仕事後の飲み会は全てキャンセルし、妻の専属ATMになろうと心に決めたセバスチャンであった。


なんてこった…。


さり気なくスマホの電話帳の削除を秒で行ったセバスチャン。変な匂いのするものは片っ端から解除し、証拠を隠滅せねば。


やるしか無いのか…。


もはや先程の実質ラスボスとの戦いで見事に弾薬は底をついている。そもそも回復だって怪しい。マジで無理。もう流石に詰んだ。

激しい攻撃が繰り広げられる中、僕が取った戦略はただ只管逃げるのみ。今までの行いを悔い改め、必死に謝罪をする。きっと熱り冷めればきっと優しい妻に戻ってくれる。旦那というものは耐えなければならない。「ああ、もうすぐ夕マズメの時合だ」なんてそんなの関係ない。火は燃え広がる前に静めなくてはならないのだ。

どうやら弱点は赤く光る部分らしい。だが、弾薬がない。フィールドをウロウロ動き回っていると、灰になってしまったゾンビ達が見える。

「もしや…。」

僕は一心不乱にナイフを振った…。すると…。


「弾。弾があるぞ!!」

直ぐ様拾い集めてマガジンに装填する。もはやマイラの事などお構いなしに、必死にゾンビの躯にナイフを振り上げる。(そもそもゾンビの躯という表現は正しいのか?死体の死体みたいな)

出るや出るや。そこは弾薬の宝庫であった!!僕は喜びのあまり、テンションが上がってしまっている。「喰らえー」「死ねー」と先ほどまでのしんみりとしたムードは1ミリも無かった。

調子に乗って弱点を撃つが、意外と硬い。そしてまた弾薬が底をつきそうになると、大きな卵が飛んできて、中から沢山の◯モが。そりゃもう元気な◯モで、セバスチャンの足元にまとわりついてくる。マイラの攻撃をかわしながら、只管足で踏みつけていく。思えばうちの婆ちゃんは、僕がまだ虫が苦手だった頃、良く◯モやGを足で踏みつけて殺してたっけ。

「手よりも足の方が早えんだよ」っつてそういう問題では無いだろなんて思いながら、この婆さんに怖いものは無いのか?と尊敬と同時に軽蔑をしていた。

そして今回のサイコブレイク。こちらに登場する◯モはなんとお宝の山。落とすわ落とすわ、弾薬やら回復役やら。もう馬鹿みたいに落としてくれる…。

「有り難い◯モさんだ」

そして今になって、やっと婆ちゃんの気持ちが理解できる。

「足で潰すの滅茶苦茶効率良くね!?」

潰せば潰すだけお宝が落ちる。こうなれば、この世に◯モが苦手な人間は減るのだろうか?◯モ潰すだけで収益を得ることが出来る副業とか出来そうである。


◯モを潰して、弾を取る。そしてその愛の弾丸をマイラの胸にぶつける。それはまるで、出会った頃の二人の様に、一つ一つ愛を掴んで投げかけているのだ。

幾度となく繰り広げられる攻防戦。やるかやられるか。どちらにせよ、もうここまで来たら行けるところまで行くしか無いのだ。

「マイラすまない…許してくれ…。」


そして最後のマガジンを装填する。一発また一発と、それらは命中していく。そして最後の渾身の一発…。マイラの心を一直線に貫いた…。


やったのか…。

苦しみの声を上げて、マイラの瀕死の一撃は空を切った…。

そしてドロドロと身体が溶け始め、辺りは流れ出したモノに埋め尽くされていく。


遂に妻をこの手で殺めてしまった。絶望が身体を蝕み、茫然自失になるセバスチャン。


すると…。

犬神家の一族かな?なんとそこにはマイラのお手々が生えている。

ここは感動すれば良いのか?それとも笑って良いのか?物凄く微妙な状況である。


マ、マイラ…。

傷一つ無く安らかに眠るマイラ。最後に綺麗な亡骸を見られて良かった…。安堵に包まれるセバスチャン。


「マイラ、頼む…」

勝手に殺すんじゃねえ…。


大きな目を見開いて目を覚ますマイラ。(ヤバい、通話履歴消しとくの忘れてた!!)

リリーの為、妻のため。セバスチャンは必死に戦った。そしてマイラはセバスチャンに謝罪をする。全てを打ち明けるため。この全てを終わらせるため。最後の願いをセバスチャンに託すのだ。



「みんなでここを出るんだ」

「遠すぎる、いいの、リリーだけを連れていって」


ば、馬鹿言うでない。貴方を置いていって、恨まれて、あんな化け物にまた変身でもしたら、逃げるもクソもないだろう。エセも、ペドも、あんたにゃ敵わなかったろうが。

なんとしても連れて行く!!皆で帰るんだ。リリーの為、家族の未来の為。そして俺の身の安全の為…。



「私も後で行く」


その言葉に安心し、一人セバスチャンはリリーの元へと向かう。


(チラっ。変身したりしねえよな…)


(止まってんじゃねよ。はよ行けや)


(ヒィィィィ)


(先に家に帰って死ぬほど掃除しとかなければ。スマホは処分して、キルフェボンのホールを買って、ああそうだ、ちきしょう。明後日飲み会だったわ…。ドタキャンするか。)


「家へ行くんだ…。」(マイラよりも先に…)


丘を登り、リリーの待つ場所へと向かう。

登り切った丘の上に、何一つ変わらないあの日常がそこにはあった。沢山の思い出が詰まったあの場所。笑顔と幸せが詰まったあの家。

何一つ欠ける事なくそこに存在していた…。


玄関に向かい、扉を開くと…。


キッド登場!!!!かっこよすぎるこの演出!

サイコブレイク2をプレイして、最も興奮したシーンである。


何やら画面を見て「どうしたものか」「あらやだ困ったわね」なんて結構ベタなシーンが展開されている。ぶっちゃけこの組織の名前を覚えていないうっかりゲーマー。「なんて名前だったか?」と、それよりもレンジでチンしたポップコーンがポンポン音を立てており「ちゃんと全部ポップコーンになってるよな?」「焦げたりしないよな?」なんてソワソワしているものだから、手の端が当たり盛大にタピオカジュースをこぼすおっちょこちょいゲーマー。もはやゲームも現実もてんやわんやである。


プレイヤーが必死にテーブルと床を拭いているとはいざ知らず、必死にパソコンに向かうキッド。


「回線は復旧しました。」

さっすがキッド!!出来る部下である。そしてプレイヤーは湿ったふきんを流しで綺麗にしているのである。(おい!!ちゃんと見とけw)


ふと掃除が終わって顔を上げると…。


「誰やねんこの人」


なんか良くわからないボスっぽいおじさんが登場した。完全に前作を忘れてるが、多分コイツが元凶なのだろう。


「ことが済んだらマーカーを処理しろ。奴は用済みだ」


睨みをきかせるキッド。カッコいい!!

セバスチャンを捨てるという事なのか?ふざけるなよ!このイカレポンチキが!!

ここでキッドの堪忍袋の尾が切れた。

「このときが来たわよキッド…。」


「おい、聞こえたのか?キッド…」

リボルバーオセロットみたいな手の動きで命令するポンチ。ぐだぐだと中々にしつこそうな性格だ…。


机のスイッチに手をかけるキッド。

シャーン!!

なんと銃が出て来た。もう全てがカッコいいキッド!!やれーやっちまえ!!これはキッド裏切って戦うパターンじゃないか!!

ポップコーンを鷲掴みにして、それらを一気に口に頬張る。そして一つ二つと口に入れるペースが上がっていく。画面を凝視しながら、手探りでポップコーンの袋から取り出す。

そして…。

またしても机の上から転がり落ちるタピオカ。


銃を抜くキッド。

激しい銃撃戦が繰り広げられる。

落ちたタピを片付けるプレイヤー。僕は二度とタピオカなんて時代遅れな飲み物は買わないと心に決めた。

ハジキで盛大にドンパチが繰り広げられている。そしてムービーからプレイヤーにバトンが渡される。


「行くぜ!キッド!!」


弾薬無限のキッドを扱いながら、セブの母体のある場所へ急ぐ。


「間に合ってくれ!!」「急げセバスチャン!!」


扉を開け放つと、セバスチャンにスイッチする。


あの頃のままの我が家へ足を踏み入れる。

「リリー何処にいるんだ…」

ここは部屋しかない。すかさず階段を上がりリリーの部屋へ。


リリーーーー!!


セバスチャンニッコリ


駆け寄るセブ。リリーは本当にパパなのか疑っている。


お家に帰ろう…。抱きしめるセブ。

感動的すぎる…。


リリーを抱えて部屋を後にすると。


かみさん登場。


マイラ、一緒にここから出よう!


マイラは最後の役目を果たさなければならない。

「メビウスを止めないと。」


マイラは最後の願いをセバスチャンに託すのだ。愛する夫の為、愛娘の未来の為、マイラはここに残る。


そしてメビウスを崩壊させるため、コレも計画の一部であったと話すマイラ…。


マイラお前…。


ヤバい泣けてきた。何でこんなに悲しい末路でなければならなかったのだ。何時だって、物事には何か犠牲を強いられる。それが今回の限っては、幸せであった温かい家庭に不幸の鎌が振り下ろされたというわけである。


「くそぉぉぉメビウス!!頭に来たぞーー」


急に興奮しだすプレイヤー。もはや情緒が不安定である。



貴方は生きて…。時間を取り戻すの。



さようならマイラ…。



キッドネキ登場から、待ちに待った怒りのドンパチタイム。

「俺にハジキを抜かすなんてぇ、いい度胸じゃねえかぁ!?」


サイコブレイク2ここに来て、粋な計らいをするではないか?弾は無限。いくらでもブチ込んでやるぜ!!さぁ覚悟するんだなぁメビウスよぉ…。俺はぁ完全にキレちまったぜぇ!?


興奮しながら敵を蜂の巣にする情緒不安定系ゲーマー。キッドを操り、セバスチャンのいるステムルームへと急ぐ。



暗証番号ピポパと弄り、ステムルームに到着。


毎度お馴染み、ステムルーム。前作では大分お世話になったなぁ…。



視線の先にはボスぶったオヤジ。


なんか幽遊白書で見たことあるようなシーン。あれかな?左京さんかな?

左京さんはカッコいいんじゃ。お前さんとは格が違うぜ。そんなところで偉そうに高みの見物ってわけかい!ええええぇぇ?



パソコンのモニターに向かうキッド。そして永遠と喋り続けるポンチ。何か書き物をしていたり、パソコン入力している時に限って、永遠と喋りかけてくる人っているんだよな…。



その刑事の為か!?

有能な部下に裏切られ、イケメン刑事にキッドの心が動いた事に嫉妬の炎を燃やすポンチ。しょうがないだろう、セバスチャンは良い漢だ。貴様の様に姑息な事をせんからな。


自分の為よ!?(お前さっきっからうるさいねん)


ちょっとMr.ビーンに似ているショット。

相変わらず喋り続けている。本気で止めたいならば、ここまで降りてくるがいい。そんな所でチマチマと言っていても埒が明かんでしょうに…。


そしていきなりドアップ。なんとなくキッドの様子が自分に対して拒絶感を感じていたのを密かに感じ取り、そう言えば最近ろくに眠れなかったポンチ。



痛みも格差もない世界とかイマジンみたいな歌詞をリッピングしだすポンチ。

きっと眠れない間に必死に考えた殺し文句なのだろう…。


(お前さっきっからおもんないねん)


扉が破壊されようとしている。

セバスチャン急いで。マイラ、どうにか成功させてくれ。


残された時間はあと僅か、どうなるサイコブレイク2。



コントロールルームへと急ぐセバスチャン。荒れ果てた地を只管進まねばならない。



急げーーー。ここは自操作が必要らしい。

この状況で敵はマジで勘弁。絶対にやめてな…。



扉が…。セバスチャン急いで!!



相変わらず話し続ける。右手がリボルバーオセロットなのは変わらない。


クソ喰らえよ!!!



取り乱すポンチ。ちょっとこのショット、イギー・ポップにも見えなくもない。



そしていきなりクラシルアプリを開き始めるポンチ。

「ええと、女性が喜ぶスイーツのレシピは...と」どさくさに紛れて、愛を伝えてしまえとヤケになるポンチ。もう十分傷ついたからもう怖いものはねえと言うことか…。浅はかなオヤジである。



「今どき乙女にスイーツをプレゼントするのに、手作りですって」

逆ならば男性は喜ぶが、オヤジの手作りは乙女に響くのかは一目瞭然である。


「くそ!!1ミリもわからねぇ。メレンゲってなんだよ!!俺はソリしか乗れねぇんだよ!!」


中華製の安物の端末を投げつけ、音を立ててそれが叩きつけられる音が響く。思えばショップであれもこれもとオプションをつけられて、無駄な金を払わされて来た端末だ。いい気味だ…。


そんなこんなで扉がヤバめ。明らかに茶番等している暇などないのである。


そんなこんなでどうにか辿り着いたセバスチャン。ようやく帰れる…。さぁリリー後もう少しだよ…。



と思いきや地面が割れる。

どうにかリリーだけでも!!

父落ちそう。ヤバい!!セバスチャン持ちこたえるんだーーーー。


セバスチャン復帰。すごいパワーである。僕ならばきっと落ちていただろう。


どうにか間に合った!!鏡に手をかざして、こんなふざけた場所からはおさらばだぜ!!



そして取り残されるマイラ。駄目だ!!マイラ諦めるな!!まだ間に合う…。



マイラーーーーーーーーーーーーー。


上からドン。悲しすぎる…。



どうやら間に合ったっぽい。マイラの最後の頑張りのおかげである。ありがとうマイラ…。あなたを一生忘れない。


これから機能を停止させる。キーボードを叩くキッド。


どうやらここに働く人達の機能を停止させるらしい。(話を聞いてないため、滅茶苦茶あやふやな説明)


そしていきなり見せ場を作ろうとしゃしゃるポンチ。いきなりうめき声を上げ、キッドの注意を引こうという作戦だろうか。


手にインクを付けて、愛の告白。


逆に手についてたインクが顔に写っちゃった。


ええぇ…。怖(キッドドン引き)


見るのやめとこ…。



セバスチャン帰還。

リリーは…。リリーの元へ向かうセバスチャン。


リリーを救出させる。全くリリーをなんて場所に連れて行っていたのだ!!可哀想に。


マイラのおかげで全てが終わった…。もうこんなふざけた場所に用はない。さようなら…。


キッドとセバスチャンとリリー。遠目から見ればまるで家族の様だ。中々お似合いだからきっとこういうハッピーエンドなのかも?



キッドの表情が柔らかい。キッドも幸せを見つけられたのだろう。


これからしっかりとリリーを育てようと決心するセバスチャン。リリーの無邪気な笑顔がより一層彼の心を決心させる。

何気にバックにはデュラン・デュランのオーディナリーワールドが流れる。(カヴァーだけど)



研究所が映し出される…。そしてモニターには怪しげな文字が。


これは何を意味するのだろうか…



これにてサイコブレイク2珍道期はハッピーエンド?で終わりましたとさ!!

一部画像が悪くなっていたのは、プレイ動画を録画して、それをスマホに移していたからである。というかそもそもプレイ動画を上げれば良かったんじゃって思うかもしれませんが、一部どうしてもお聞かせ出来ない様なワードを連発してしまっていたので許してねw

まぁ何はともあれ無事完結しました。

正直これ作るのに何気に大変だった。もう少しぱぱっといけるかなって思ってた僕が甘かったねw取り敢えず年末までに終わらせたかったから、良かったなぁ…。そうじゃなきゃモヤモヤしていたし。


サイコブレイク2をプレイしてみて、前作よりもしっかりとしたアクションゲームに進化していましたね。

前作で不評だった部分を、より良いものにアップデートしてした感じかな?でもその代償にホラー感が減った気もしないでもない。

全作はもう少しホラーサイドが強かった印象なので、これは仕方がない部分なのかも。まぁ全体的な評価は大分上がったし、ライトプレイヤーでも取っつきやすくなった点はとても良いですね。

さてさて、サイコブレイク3出そうな雰囲気があるエンディングだった。次は誰が主役になるのかな?セバスチャン、もしくはリリーが大きくなって?色々と憶測したらきりがなさそうですが…。


サイコブレイク3が出たらまた珍道期を投稿しようかな?


それではまた🧟‍♂️🧟‍♀️🧟🧟‍♂️🧟‍♀️🧟🧟‍♂️🧟‍♀️🧟






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