生きていれば良いことがあるの本当の意味について。

生きてさえいれば、きっと良いことがあるよ!って言われたら、そんな事ないよと思うか、確かにそうだなって思うか、結構二分化されると思います。

生きていても良いことがない。寧ろ嫌なことばかりじゃないか?って言う声を聞くと、確かになぁとも思いますが、断言すると良いことは沢山あります。

ただそれぞれ、何に良いことと思うのか?が重要だと思うんです。

例えば、スポーツの国体等を見ると。今まで大きな大会に出られなかった無名のチームが、今年初めて大会に出場出来た。

もし仮に第一試合で敗退してしまっても、そのチームにとっては素晴らしい成績を残した事になります。自分たちのチームが、強豪チームと肩を並べる事が出来たのだ。自分たちがこれまで努力し続けた結果、良いことが起きた。なんて幸運なのだ!?と思うと思います。

ですが毎年国体に出場しているチームが、まさかの初戦敗退してしまったのならば、なんて不幸なのだ、こんなに努力をしたのに、こんな結果になってしまった。努力なんて無駄だったのだ、自分たちは不幸だと思うんです。

僕たちが健常者であれば、生きているというのはごくごく当たり前です。食べるに困らない、多くの資源が豊富にある、家があって家族がいる。それらが当たり前の中で、じゃあ生きていて何に良いことだと思うのだろうか?

大病ににかかって明日生きられるかわからない。家庭が崩壊して路頭に彷徨うかもしれない。そういった状況が分かるのならば、今現在生きていることと言うのは奇跡だと思うものです。

今日、明日、明後日、一年後、十年後、健康で生きられるならば、それ以上の幸福はないだろう?思うのか、いやもっと自分には良いことが起きても良いはずじゃないか?と思うのかでは大きく違って来るんです。

そしてその双方の人達に、生きてさえすればきっと良いことがありますよって言われたら、「ああ確かにそうかもしれない」と感じるか「いやそんな事は断じてない」と思うのか、それは本人の捉え方次第だと言うことです。

限りなくハードルを低く見積もってみて、取り敢えず生きている、生きているからこそ、感じる物があるではないか?限りない物に溢れていなかったとしても、でも現に自分は生きている。多くを望まなければ、自分は至って健全であり、寧ろ自分の人生に満足が出来ている。

そう感じた直後から、良いことは無限に広がっていくんです。

これはある意味、人々にとって大きな課題であり、試練だと僕は考えています。

いくら多くを得たとしても、あの世には何一つ持ち帰る事は出来ない。ですがその結果、その経験だけは持って行く事が出来る。

因果というものがあって、前世と今世では全く真逆な環境に身を置くのも、そういう意味があるんです。

過去世で得た経験。そして今世受け継がれるのは、自分が経験できなかった事。商売人として大成した人間が、今度は消費者側になって、双方の苦労や喜びを知ることが出来るように、宇宙的システムというのは、実に巧妙にキャスティングをするんです。

過去世が女性で、今世が男性ならば、お互いの苦労という物は大きく違いますね?それぞれの苦労を身を持って体験せよ。そして体験し、その喜びを感じなさい。というのが転生システムなんです。

だからこそ、時に残酷ですが産まれながらにして、幸運に違いはないと言うことなんです

だからこそ、苦しみの中に何を感じる事が出来るのか?何を知ることが出来るのか?フォーカスを当てると、この何気ない日常という物には、じゃあどれだけの奇跡が重なりあっているのだろう?偶然が偶然を呼んで、今の状況が出来上がっているのではないか?そう考えると、無駄と呼べる物は果たしてなんなのだろう?そもそも無駄とはなんなのだろうか?と言うことです。

それらを深く考えた結果。生きていれば良いことがあるの本当の意味を知ることが出来ます。

ですが人間は思っているほど頑丈ではないので、小さな事に反応して、一喜一憂してしまうものです。全てを受け入れて、流せる人間なんて、そもそも人間として生を受ける事は少ないと言います。

なので直ぐに、これは意味があるのだろうか?これは全て自分にとって良いことではないか?なんて理解しようとすると苦しいだけなので、長い時間を見積もって、少しづつ理解していくんです。去年の自分を振り返って、少しだけ感謝できている、成長できている。それを感じられれば、僕はそれで良いと思います。

そう言えばあんな事があったな、あのときはもう駄目だと思っていたけど、思えば一年何事もなく生きられている。それが良いことに繋がれば良いんだと思います。

人生って結局その繰り返しですからね。その繰り返しの中で、捨てる物も多ければ、得る物もあるわけですし。

生きていれば良い事がある。

今では少しだけ理解が出来る様になりました。

結局そんなもんですよね…。そんなもので良いんですよね。

きっと…。

それではまた🐣🐣🐣🐣🐣🐣🐣🐣🐣🐣