キャッシュレスを取扱う加盟店のお話し
こんばんは、西風トンプウです。
今日はカードを利用する側ではなくて、利用される側、いわゆる「加盟店」についてお話をしてみたいと思います。
どんなに便利でお得なカードを手に入れたとしても、そのカードを利用できる加盟店が少なければ宝の持ち腐れになってしまいます。大きな話をすれば、JCBカードは海外で利用できる加盟店がVISAのものに比べて数が大幅に少ないなどです。海外の観光地の表通りではJCBカードも利用できることが多いのですが、VISAのように田舎の商店街でも使えるようなレベルには到底及びません。
では加盟店にとって、クレジット決済を導入することでどんなメリットがあるのでしょうか。それは間違いなく客単価の向上と機会損失をさせないで、欲しいときに買ってもらえるということでしょう。
財布の中が寂しければ「もう一杯飲みたいな」と思ってもストップがかかりますが、支払いがカードであれば平気で注文しちゃいますよね。同様に手元にお金がなくても、以前から探していたものが見つかればカードがあれば手に入れることができます。
このようにカードを利用できるお店というのはそうでないお店に比べて売り上げが上がる仕組みになっているのです。みなさんもデートなどでお店を探すときにクレジットカードを使えるかどうかチェックしていませんか。
では加盟店になるにはどうしたらいいのでしょう。
簡単です。カード会社に連絡をして「加盟店になりたいです」と伝えればOKです。ただし、当然審査はありますしイニシャルコストとランニングコストが必要です。イニシャルコストでは対面販売のお店であれば必ずICチップ対応の端末機(CAT)を置かなければなりません。また、ランニングコストは加盟店手数料です。カードの決済額の2%~4%程度の手数料がカード会社の取り分になります。
そして気を付けなければならないのが、建て替えにかかる費用です。消費者がカードを利用した日から最大で約1か月間はカード会社からその代金の振り込みがありません。ですから、その間は建て替えの必要があり、もし借り入れで賄うのなら金利が発生します。2回払いの場合は2回に分けて振り込まれますし、消費者がボーナス一括払いで決済してしまうと、半年近く代金の振り込みを待つことになります。ちなみにリボ払いや3回以上の分割払いの場合には、カード会社からの振り込みは一括ですので少し安心してください。
このように加盟店になるにはメリットもありますが、安くない費用が発生することも頭に入れて検討する必要がありますね。