DA PUMP デビュー秘話(DP)
DA PUMPは、1996年9月に沖縄アクターズスクールの練習生だった邊土名一茶・玉城幸也・奥本 健・宮良 忍の4人で結成された。1997年6月11日にm.c.A・Tのプロデュースのシングル「Feelin’Good~It’s PARADISE」でデビュー。2000年代後半に彼らの所属事務所、ライジングプロダクションと友好関係であるアップフロントプロモーション所属の女性アイドルグループ・モーニング娘。の卒業システムを導入してメンバー交代を繰り返し、現在はISSA、TOMO、KENZO、KIMI、YORI、U-YEAHの6人体制で活動を継続している。そのためか、現在の彼らのポジションはダンス&ボーカルグループというよりも『男性版モーニング娘。』といった印象が強い。
■4人時代のDA PUMPのエピソード
4人組の頃のDA PUMPと言えばボーカルとダンスが分かれた1ボーカル+3ダンスといった構成が特徴的だったが、これは同じ事務所に所属していた先輩グループのSUPER MONKEY'S 4を受け継いだものである。SUPER MONKEY'S 4は安室奈美恵・澤岻奈々子・天久美奈子・新垣寿子の4人組体制で、安室がボーカルで残りの3人がダンスやコーラスを担当する構成を取っていたが、DA PUMPの場合は邊土名一茶がボーカルで残りの3人がダンス、ラップ、コーラスを担当していた。
初期メンバーだった4人は1992年にYUKINARIとKEN、1995年にSHINOBU、1996年にISSAがそれぞれ沖縄アクターズスクールに入学しているが、練習生の頃は知念里奈、スーパーモンキーズおよびMAX加入前のLINAとREINA、三浦大知と共にレッスンをしたり、テレビ番組に出演することもあった。またm.c.A・Tの楽曲「Coffee Scotch Mermaid 〜Bang! Bang! Boom!〜」は、DA PUMPがカバーする前に沖縄アクターズスクールの男子練習生たちのユニット・BOYSが歌唱していたことがある。
当初は、玉城幸也と奥本 健が『KEN&YUKINARI』というデュオを結成。その後、宮良 忍が合流して3人組となる。しかし、沖縄アクターズスクールのマキノ校長(牧野正幸)により「君たちダンスは良いけど歌が下手すぎ」との理由で主に女子生徒たちのバックダンサーチームとして活動するようになる。(このときはチーム名が無かった)。さらに3人はマキノ校長から「ダンスだけでなく歌も歌える人がいると面白いと思うよ」とアドバイスを受ける。そんな状況の中、救世主のように現れたのが邊土名一茶だった。当時、邊土名は沖縄県那覇市で友人たちとエクスペルギャングというストリートダンスのチームを組んで活動していた。ある日、母親から「今、沖縄アクターズスクールで面白いこと(オーディション)やってるみたいだから見に行ってみたら?」と言われ、見学へ行った際に玉城、奥本、宮良の3人と出会った。ダンスが好き、養成所で数少ない男子生徒同士ということで意気投合し、そのまま合流して4人組となる。
4人組体制となった彼らだったが、デビューする前には「KOOZ」・「Billy The Kids」・「The Rockers(ロックダンスが得意という意味)」・「The Rockets」・「THE JUMP」などグループ名の候補がいくつか存在した。彼らがレコード会社のavexへ訪れデビュー曲のパフォーマンスをプレゼンしたときの様子を見た後、レコード会社の会議によって最終的に『DA PUMP』と名付けられた。またデビュー曲に関しては当初、m.c.A・Tこと富樫明生ではなく、真田さんという名前の作曲家にプロデュースを依頼して候補曲・オリジナル曲をいくつか提供してもらっていたが、ライジングプロダクションの平 哲夫社長の判断で没となり、その代わりにm.c.A・Tがプロデュースを引き受けたという。以後、DA PUMPはデビューする前からワイドショーやメディアでも紹介され、90年代を代表する人気アイドルとなりました。
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