よく昔のテレビの話をするときに「今では放送できない」・「昔は規制が緩かった」といった意見が多く挙がりますが、これはあくまで視聴者側の推測に過ぎず、実際には¨規制¨がなかった訳ではありません。テレビ放送における「自主規制(放送基準)」は1958年に民放連によって自主的に策定されました。以降、ドラマ・映画・プロレス中継等の「アクション描写が青少年非行につながるのではないか?」という懸念や「一億総白痴化論」に代表されるような低俗番組批判に放送界全体がさらされるようにもなっていきました。
放送事業者は、放送番組の種別や放送の対象に応じて番組基準を策定し、これに基づいて放送番組を制作しなければならない。
●1958年の地上波の自主規制
当時は「娯楽番組」と表現されており、現在のバラエティ番組・お笑い番組・音楽番組・スポーツ番組・お色気番組・情報番組などテレビ放送全般に対して上記の項目に記載されているように1950年代はこのような自主規制が制定されていました。