第2の安室奈美恵を目指して登場した女性ソロ歌手『知念里奈』について。
知念里奈は、1996年にデビューした女性ソロ歌手。沖縄アクターズスクール出身で所属事務所はライジングプロダクション。1990年代～2000年代にかけて安室奈美恵の影響を受けて登場した女性アーティストの1人である。
幼少のころから沖縄アクターズスクールへ入学しており、後にSPEEDのメンバーとなる今井絵理子や島袋寛子、MAXの宮内玲奈などと一緒にレッスンを受けていたという。練習生時代、サンリオピューロランドのイベントに参加し、そのイベントを観に来ていたライジングプロダクションの平 哲夫社長と沖縄アクターズスクール校長のマキノ正幸によってデビューが決定した。
当初は、沖縄アクターズスクールが新しいプロダクションを設立するという話があり、知念里奈はそこからの第1号歌手として売り出す予定だった。しかし、東京で契約する担当者や関係者との事情で沖縄アクターズスクールがプロダクションを作るという話自体が立ち消えとなってしまったため、ライジングプロダクションからデビュー（所属）することになったという。また1995年～1996年にかけて安室奈美恵がグループからソロに転向してブレイクしたのをきっかけに沖縄アクターズスクールとライジングプロダクションは「第2の安室奈美恵」を目指し、知念里奈やOLIVIA（D＆D）などの似たようなルックスで歌が上手い女性歌手をデビューさせている。
1998年4月にリリースした5枚目のシングル「Wing」は自身初めてのオリコンチャートTOP10入りをし、知念の曲の中では最大のヒット作となっている。タイアップとして同曲は、SHISEIDO「ティセラ フローズンブルー」のCMソングに起用された。また同時期には事務所の後輩であるDA PUMPも5枚目のシングル「Rhapsody in Blue」とのタイアップで同じCMに出演しており、知念里奈とDA PUMPが共演（別撮り＆合成出演）するといった演出で2種類のバージョンが放送されていたことがある。