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【ボードゲーム】ミラリス リベレーションを遊ぼう

給料が入った日には、ヨドバシカメラやイエローサブマリンなどのカードゲームを扱うホビーショップに気晴らしで入り、とりあえず中身を良く知らないけれど、気に入ったものはジャケ買い(この場合はボックスアート買いが正しいだろうか)をするというのが最近の楽しみである。
さて、今回はわざわざ大阪の日本橋にまで遊びに行ってお土産代わりに買ってきたボードゲームを紹介してみよう。


ミラリス リベレーションとは?

わいオタク、ついついオタクが手を出しそうな美少女カードゲームを手に取ってしまう。

儚げで幻想的な女の子のイラストが魅力的な対戦型カードゲーム。
遊ぶ際は3~6人、1プレイ10~20分、見た目はやや重厚な雰囲気が漂っているが割と手軽に遊べそうな内容みたいだ。
そう、開封はしたがまだ遊んでいない。
遊んでないので予習がてら手にとって色々見てみようというのが今回の趣旨だ。

ミラリス リベレーション 公式サイト

その世界はあまりにも美しく儚い

古びた鏡を覗いて見るとこの世ならざる美しい景色。
それは魔鏡の誘惑だったのか。
思わず手を伸ばすとあなたの体は鏡の中に消えた。
不思議に満ちたこの世界はあなたが7つの神秘を解き明かす時を待っている。

ミラリス リベレーションの公式紹介ページより

というのがざっくりした世界観。
まぁフレーバーテキストくらいに捉えればいいだろう。
2017年「ミラリス」として発売していたものを色々追加や調整を行ったリニューアルバージョンであるらしい。
2024年8月1日発売から5日ほどで偶然手に取ったのだから何かを感じずにはいられない。

簡単にルールを説明

※以下はなるべく要点だけ書いたざっくりとしたルールにつき、細かな点は省いています。
より詳細なルールは本体に同梱されているルールブックや各種紹介サイトをご参照ください。

1.キャラクターカードを選ぶ。

儚げで幻想的な女の子のキャラクターカード。夢の世界の住人らしい。

15人のキャラクターカードから嫁じゃなくて友人を選ぶ。15枚のカードを繰り、そこからプレイヤー1人につき裏向きに3枚配る。(6人プレイの場合は2枚配る)その配られた3枚からパートナーを1人だけ選ぶのである。この友人は最後の点数の集計時に効果を発揮し、条件次第では逆転勝利をもぎ取ることも可能。
まぁ初回は好みの女の子を友人にするといいだろう。

2.通貨カードを出して得点を獲得する。

一番左が奇跡カード(得点)の山札。それから人数分引いて横に並べる。
(この場合は4人プレイを想定して4枚並べました)

奇跡カード(得点)の山札からプレイ人数分カードを引き、横に並べる。
この奇跡カードを手持ちのドルミールカード(通貨)を使って獲得し、最終的な点数を競うのがこのゲームの趣旨だ。
プレイヤーは一斉に通貨カードをその場に出し、最も大きな通貨を出した人が山札から遠いカードを、小さな通貨を出した人が山札から近い奇跡カードを獲得できる。
欲しい奇跡カードを狙って、それに見合う通貨を出していくわけである。
ただ、ここからがバッティングシステムと言われる要素で

奇跡カード「世界の果て」を獲得しようとして二人のプレイヤーが8を出してしまう。

上の画像のように同じ数字を出してしまった場合、その各プレイヤーは奇跡カードを獲得できない。
(他のプレイヤーは出した通貨の大きさに従って奇跡カードを獲得できる。)
その次のターンでは

獲得されなかった奇跡カードは次のターンでその上に奇跡カードが積み上げられる。

獲得されなかった奇跡カードの上に、更に奇跡カードが積み上げられキャリーオーバー状態となる。
もちろん、このターンで出した通貨が被らなければ積み上げられた奇跡カードを丸ごと獲得することができるのである。
そして、キャリーオーバーされた奇跡カードを巡って更にバッティングが…といった感じで、プレイヤーがどの通貨を出すか予測しつつ、被らないように(時にわざと被せながら)通貨を出して望みの奇跡カードを獲得していく。
一度使用した通貨はバッティングしようがしまいが破棄し、最終的に手持ちの通貨が1枚になるまで(8ターン)これを繰り返すのである。

3.集計時にキャラクターカードの効果を発動させる。
通貨を出し合い獲得した奇跡カードの得点が一番多ければ勝利となるのだが、この集計時に最初に選んだキャラクターカードの効果が発動する。
キャラクターカードの左下に記載されている数字が若い順に効果が発動し、数字の記載が無いキャラは最後に効果が適用されるといった具合だ。
ここがこのゲームの肝であり、キャラクターの効果をうまく発動させれば大逆転、場合によっては集計する前に勝利が決定してしまうこともあるわけだ。
つまり、最初に選択したキャラクターの効果次第で、どういう風に通貨を獲得していくか等その都度でプレイングの方針が変わってくるのである。
何度か遊びキャラクターの能力を把握すれば、単に大きな得点を狙うだけでなく、特定の奇跡カードを集めたり、或いは相手が何らかの奇跡カードを集めている傾向から、最終的に何を発動させるのかを予測・妨害したり…といったより深い戦略が楽しめるだろう。
友達とこのゲームを遊ぶのが楽しみだ。

キャラクターの能力を考察してみる

さて、今回個人的に書いてみたかったメインコンテンツがこの項になるのだが、キャラクターカードを1枚づつ読み取り、どんな場面でどういう使い方ができるのかをレビューしてみようと思う。
もちろん、実際にプレイしてみたら使用感が全然違ったりするかもしれないが、あえて予習のつもりで考えて書いてみようと思う。

『堕ちた魂』


10点獲得しつつ、選択されなかったキャラクターカードを獲得し効果も発動する事ができる。
10点も獲得しておまけに他のカードの効果が使えるの嬉しい反面、初手からがっつり得点の取り方を考えなければならないカード(マリアーノとか)を引いてしまった場合は不発に終わるかも。

『ローランド』

奇跡カード7種集めれば無条件で勝利できる封印されしナントカ的なキャラ。
8ターンまでに6種集めて運が良ければ最後に好きな奇跡を1枚取れる。
逆に相手が得点を狙わずに色んな奇跡を集めていたらローランドを友人にしているので警戒が必要である。

『ルシア』

他のキャラクターカードの効果を受けないのはつまり、セレナ・ミレーナのカード献上や、アンノウンのデバフを回避できるとう解釈であってるだろうか?それを考えれば強力だがスコアの爆発力は(他のキャラと比べると)弱いかも知れない。集計前に奇跡カードを手堅く獲得して地力を固めることが重要だろう。

『最後の女王』

ジャケ絵の娘、付属の真鍮メダル(勲章)を使う唯一のキャラ。
なるべく相手の得点を覚えておき、獲ってるなーと思ったプレイヤーに勲章を授与しよう。
相手の通貨の使用状況に加え、累計得点も覚えておく必要があるため脳トレが必要になる。

『セレナ』

相手が奇跡カード「聖教会」を持ってない場合、さもなくば相手の手持ちの奇跡カードを1枚奪って弱らせられる上に山札から4枚も奇跡カードを獲得できる。パッと見強いが、「聖教会」は山札に8枚とやや多めに入っているので、他のプレイヤーは「聖教会」を手にする機会は多いかも知れない。
こちらが「聖教会」を優先的に狙えればいいが。

『ミレーラ』

12点を超えるまで相手から得点を奪い続ける事ができるのがシンプル強い。
尚且つ、特定の奇跡カードを集めて発動させる効果もないため、相手に悟られにくい。
間違いなく強キャラの一角だと思われる。

『アンノウン』

奇跡カード「黒の祭壇」を持っているほど相手の点数を下げられるゴリゴリのデバフキャラ。
「黒の祭壇」も山札に10枚と多めに入っているので狙って集めやすい部類。
相手がやたら「黒の祭壇」を集めていたらアンノウンを持っているので注意されたし。

『幻の光』

おっぱい「幻影の庭」の枚数だけ点数を倍増する。ただし「幻影の庭」自体は1点と最小なので、2~3枚くらい程々に集めて後は高い得点を獲得していくのがベターか。

『アリー』

どうも彼女を嫁にしたくて戦争が巻きおこるらしい。
スコア2点の「凍てつく墓標」が10点に化ける上、「凍てつく墓標」は山札に10枚入ってるので集めやすい。
そして、相手が「凍てつく墓標」を集め始めたらアリーを持っているのでほどほどにバッティングさせて妨害しよう。
あまり妨害しすぎて2点ばかり集めてもうま味がないと思うが。

『エル』

「世界の果て(6点)」と「夢(7点)」が0点になる代わりに合計が2倍になるという効果。
どちらも高得点カードなのだが、それを捨てて合計2倍は…ちょっと割に合わないと個人的には思う。

『ファティマ』

「幻影の庭(1点)」さえなければ手持ちの奇跡カードがすべて7点になるという一見すると強力なカード。
ただし、この「幻影の庭」だけ獲得しないというのが曲者で、狙ってなくても事故で獲得してしまうことも往々にしてあると思うので博打要素がやや大きめなカードだと思う。

『マリアーノ』

ガンガンバッティングを狙ってなるべく奇跡カードを獲得しないようにするというカード。
相手がどの奇跡を獲得するか予測しつつ、使用した通貨状況もよく覚えておく必要があるだろう。
読み合いに自信がある人向け。

『ラナ』

9枚以上か以下かで効果が変わるが、どっちもスコアが倍になるという嬉しいカード。
カードを獲得するとより点数が稼げるだけなので、こちらも強キャラだと思う。

『ナーダ』&『アルマ』

プレイヤーがどちらかを持っていなければ人数の5倍、そうでなくとも5点保証というカード。
前提としてプレイヤーが多いほど強い。
最初のカード選択で3枚のうち、ナーダとアルマを同時に引いたらイコール相手がナーダorアルマを持つことはないと判断できるので優先的に採用するといいかもしれない。
(ただし『堕ちた魂』の能力で捨てたはずの片割れが場に出てくる事故も想定できる。)

以上がミラリス リベレーションのざっくりとした紹介とキャラクターカードの予習を兼ねた考察である。
こういう風にまだ遊んだことなくても効果を読み取って考えてみるという行為が楽しかったので、次回はまた幾つかある手持ちのボードゲームを紹介がてら書いていきたい。
ご拝読ありがとうございました。

~リベレーション版にあたって追加されたルールの変更を行う天啓カード。このカードを使うことで、更に飽きが来ないプレイングが楽しめる。


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