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【旅のスタイル】ネパール~君がくれたもの~⑤【放課後等デイサービス】
ABBの旅のスタイル
ABBは日本人ならあまり行かないような国、場所によく行きます。
そしてそういう所が好きです。
勿論有名な国や、観光地にも行きますし、その国の名物も食べます。
それも勿論楽しい。が、
このnoteなる書き物では、
「パリのエッフェル塔を見てとても綺麗でした~」✨
「ローマで本場のピザを食べました~」✨✨
とか、かわいい女の子の自撮り有りの記事ならまだしも、30代中盤のおっさんがそんなこと書いても何も面白くないし、見たくもないのでそういうことは書きません。
なので、普通に日本で暮らしていたら遭遇しないような体験や、場所、文化を主に感じたことなどを紹介して行きたいと思っています。
そしてABBは基本的にいつも一人旅です。
寂しいという感覚が欠落しており、並みの成人男性1名と対峙できるだけの体格、子細なことを気にしないメンタル、危険回避スキル、最低限の英語力を保持しています。
しかし残念なことにお金は保持していないので最低限の飯と宿で節約旅してます。
よく空港で寝たりもしています。
そして実はこの旅は既に完結しています。
2023年冬、雪の降る東北の山形の風景を家の窓から眺めながら、その時知ったこと、感じたことのメモを見ながら、当時出会った人々との思い出を噛み締めるように、懐かしみ、産卵するウミガメのように涙を流しながら執筆しています。
またあそこに行きたいな…と。
どこに行ったのが知りたい方はインスタ見て下さい。
そしてフォローオナシャス。
いんすたぐらむ
https://www.instagram.com/abb_kids_wills/
そして今回のネパール旅では子供達の福祉施設にたくさん行きました。
ちなみに私は政府機関の人間ではありませんし、国際支援の団体はおろか、誰かの金銭的バックアップがあるわけでは無く、完全に趣味。自腹。
これは裸一貫ただの無所属無職の子供部屋おじさんが始めた物語です。
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よく友人から「何それ。何でそんなことしてんの。暇なの。」と良く言われます。
それに対して「それな。」としか言えないのですが、これは好奇心と探求心としか説明できません。
私の記事を見て、特に何をして欲しいとかは無いです。
このnoteなるもので金を稼ごうなどとは1ミリも考えてないので
考えるきっかけになってもらえたら嬉しい。
ちなみにフォローしてくれたならちょっと嬉しい。照
それでは本編に入ります。
BACK TO THE ネパールの話。
さて前回の話では、ネパールで障がい福祉サービスを受けるには毎月月収と同じ位の金額が必要になると書きました。
日本でいうと毎月25~30万円位が必要になるというイメージかと思います。
うん。これは無理だ。選ばれしエリートサラリーマンでもこれは無理。
そしてこういった専門的なサービスを提供できる施設は首都のカトマンズと第二の都市ポカラにしかない。
ざっくりですが、日本に置き換えると、東京や大阪に気軽に行ける範囲に住んでいて、かつハンデのある自分の子供の教育に毎月25~30万払うことができる世帯。
余裕で人口の1%未満ですね。
ネパールでは政府の福祉政策が機能していません。
専門的な支援を受けることができる人は人口の1%未満。
全ては金次第。
これが最貧困国の現状。
そこで私はスリヤさんに質問をしました。
ABB「この国では、軽度の自閉症や発達障害の有る人は家業の農業に従事したり民芸品を製造したりできるイメージを持てるんですが、非常に重い障害のある方(※強度行動障害など)は政府の支援を受けられない場合どうなるんですか。」
スリヤさん「はい。鎖でつながれてますよ。」
上に書いた様に、何か支援をして欲しいとかそういうことでは無いです。
ABBには国家の問題を解決する力はありません。
実際にこういったことが起きていて、それを解決するにはお金が必要で、仮にお金があってもそれがワークしない国があるということだけ覚えておいてもらえたらと思います。
これは日本も例外ではなく、これからも国民が平穏に暮らすには世界で稼げる新しい産業が勃興し、国が豊かで在り続ける必要があります。
※強度行動障害とは
強度行動障害とは 食べられないものを口に入れる、危険につながる飛び出しなど本人の健康を損ねる行動、他人を叩いたり物を壊す、大泣きが何時間も続くなど周囲の人のくらしに影響を及ぼす行動が、著しく高い頻度で起こるため、特別に配慮された支援が必要になっている状態のことをいいます。
ネパールの放課後等デイサービス
ということで1%未満の国民のみが通うことができるデイサービスに潜入してきました。
デイサービスと言うと、おじいちゃんおばあちゃんが日中余暇活動をする場所のイメージが大方と思いますが、実は日本には障がいがある子供達のデイサービスがあります。
放課後等デイサービス 通称放デイとは
ここ30年程で女性の社会進出が進み、障がいのある子供達にとって、学校終わりや夏休み冬休みの居場所の必要性が高まり児童デイサービスができました。
そして児童福祉法に組み込まれる形で2012年から「放課後等デイサービス」がスタートしました。
ちなみにABBはこれからこの「放課後等デイサービス」を地元の山形県山形市で始めようとしています。
ABBは奇しくも放デイ創立の2012年からこの業界の仕事に携わり、施設を始めるために必要な児童発達支援管理責任者という資格を保有しています。
この辺の話はまた別の機会に書きたいなと思っています。
ネパールの放課後等デイサービス
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Autismは自閉症という意味です。
写真多めになりますが、この施設はオランダからの支援を受けて設立、運営されています。
看護師が一名常駐していますが他のスタッフは資格は無いそう。
(そもそもネパール政府が管理していないのだから国家資格なんてあるわけないわな。)
ちびっこから高校生位の子達がのびのびと過ごしていました。
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ここに来たのは私が7人目位だと
思うのでそこそこの貴重な記録映像
(自分で言うスタイル)
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学んでるんだと思う。
割と自閉傾向がある子達はこういうのが好きです。
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自閉症の子供達は一般的には耳から入ってくる情報よりも視覚の情報を処理し易いと言われていて、これは私の経験則から言ってもそうだと思います。
(これを視覚優位と言います。)
オランダの施設から適切なノウハウを得て運営されているなとABBは思った(何様)
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物品は一つの場所にまとめられている。
なので欲しい何かがいつもの場所に無くて
不穏になることは無い(のだと思う)
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日本の福祉施設では外から施錠するとあれやこれや
言われることがあります。
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最後に施設の理事長と偉めの方々と。
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ネパールの女性の社会進出具合は思ったより進んでいますが、現場は女性、偉い人は男性ってのはなんか日本ぽい。
英語があまり話せない方でしたのでスリヤさんに通訳してもらった。
施設を見せてもらっての私の率直な感想や日本での支援の現場のことなどを話した。
アドバイスが欲しいとのことで、大きな声を出す支援員がいたのでそれは辞めた方が良いと話した(何様)
一生アンナプルナ山が見えなくて悲しいことを伝えると冬にもう一度来れば良いよと理事長。再訪の約束を交わした。
困窮しているわけでは無いそうであったので、わずかばかりの御礼金を差し上げてスリヤさんとこの場を去った。
国は違えど志は同じ。
今自分にできることをやろう。
次回ネパール編最終回。