【フリースクール木のねっこ】
この旅ふたつ目となるフリースクール「木のねっこ」へ行くことができました!
最寄駅から35分くらい歩かないと辿り着かない場所にあります。笑
17kgのリュックを背負って歩くには結構きつかったです。
では早速、木のねっこがどんなところなのかお伝えしていきますー!!
フリースクール『木のねっこ』
フリースクール木のねっこは、廿日市にあり、JRの宮内串戸から35分ほど歩いたところにあります。
綺麗な大通りを歩き、横道に入って山に向かって突き進んだところにありました。
歩いていくと、子どもたちがドッジボールで遊んでいる声が聞こえ、ここにあったのか〜とひと安心。元気で素敵だなぁと思っていたら、ドッジボールが繰り広げられるその真横にヤギが2匹いました。笑(びっくりした笑)
動物も一緒に過ごしているって本当に素敵だなって思います。
そして、分け隔てなく一緒に暮らしている風景が素敵でした。
古民家のようなお家が中心になり、その周りの広い自然を含めた場所が彼らの活動場所でした。
木のねっこさんがやっているのはフリースクールだけでなく、活動は多岐に及んでおり、すごいエネルギーだなぁと本当に脱帽です。
どんな学校?
まず初めにすごく大事に感じたのはデモクラティックな場であるということでした。ヤギを飼いたいと子どもたちが言い始めてヤギを飼い、ゲームが使える時間は15時からと子どもたちが決めたそうです。
ルールは3つ。
自分のことは自分で
自分の学びは自分らしく
ルールはみんなで
このルールが大切にされています。
火曜日から金曜日までの投稿で、1日の流れは
9:00- 掃除
9:30- DIY
12:00- ランチタイム
片付け後自由時間
といった1日になっています。
DIYでは多様な活動があり、建物修繕などの大工仕事、森や畑、田んぼのフィールド作業、薪づくりやヤギの世話など、さまざまです。
いわゆる「暮らし」であると感じました。
そのための道具もたくさん用意されていました。
ランチタイムでは子どもたちが自分たちで給食を作ります。
(わたしはその場面は見れなかったけど、今度またいきたいな。)
ランチは
動物性なし
砂糖なし
化学調味料なし
のルールで作られています。
食の大切さ、自分たちの健康を守るための食事を10年も前から実践されているそうです。
素敵だな。子どもたち自身がそれを理解していることも素敵でした。
ランチタイムは、火起こし班と調理班に別れます。
ここで火を起こし、お米を炊いてお味噌汁を作り、さらに野菜を使った一品料理をみんなで食べるのが、いつもの給食だそうです。
自然食の大切さは最近になって頻繁に聞くようになったけど、
子どもの時に何を食べるかが、本当に大切だとわたしも感じていて、
それが徹底されていて、子どもたちが自らの手でやっていることに感動しました。
金曜日はこの場所でカフェを開いていて、子どもたちが自分たちでスイーツを作って振る舞うそうです。
ぜひ、皆さんも金曜日に足を運んでみてください。
わたしもまた行きたいです。
普段以外の活動
それ以外の活動として、
月に一回のキャンプがあります。
テントを貼り、ご飯を作って楽しむ。それだけの、でも十分すぎるキャンプは子どもたちの計画で毎月おこなわれています。
他にも、年に4回のイベント開催では、ねっこふぇすが開催され、子どもたちは自分のお店をひとつ出店するそうです。
マジックをしたり、スイーツを振る舞ったり、
その収益も学校の運営費を少し賄っているそうです。
木のねっこは、地域に飛び出していくことも多く、
地域との関わりも大事にしています。
自分の得意を生かして、小さなお仕事のように呼ばれていくこともあるんだとか。
畑仕事
子どもたちは自分の畝を一つずつ持っています。
そして、自分の育てたい野菜を各々育てています。
自然農なので、手を加えることはせず、自然の力で育てています。
自然農の畑を見たことはありますか?
さまざまな植物が混ざり合い、それぞれの役割がお互いを補い合っている畑です。
だから、どこに育てている野菜があるのか、ひと目ではわからないくらい。
でも、子どもたちの元気な声が響くこの場所の波動を感じながら、野菜が育っていました。
大根に、さやえんどうに、にんじんに、里芋に、枝豆に。
ここに畑あるから踏まないでね!と2年生の男の子に言われました。笑
どこもかしこも畑みたいで、畑じゃないみたいで、おもしろかったです。
収穫量ではなく、種から芽が出て成長するプロセスを大切にしているそうです。
だから、苗からではなく種から必ず育てていると。
そして失敗してもいいし、うまくいかなくてもいいと。
そのプロセスが大事なんだと教えてくれました。
そういえば、以前お世話になった風の森小学校でも、朝登校して一番にいちごを積んで嬉しそうに食べていた子どもたちがいました。彼らは本当に原始人のように生きていたなぁ。。
遊び、遊具
彼らの遊びは自然の中に溶け込んでいました。
遊具も自然そのもの、または手作りで作られています。
自然の中で遊ぶことが一番だと、代表の横山さんもおっしゃっていました。
彼らの人生が染みついた、素敵な遊び場だなぁと思いました。
多様すぎる環境
わたしは、この場所の多様さが大好きでした。
たくさんの木は、それぞれ
柿、栗、梅、グレープフルーツ、
なんかその他にも色々とありました。
また、椎茸を育てていたり、
ふきが育っている場所があったり、
よもぎや野草も天ぷらにしてたべるそう。
この多様さの中に豊かさがあると、そう実感しました。
栗ができれば栗ご飯を食べ、
梅は梅干しや梅ジュースにしたり。
また、田んぼではもうそろそろ田植えをするとのこと。
子どもたちがズボンを捲って石拾い(という名の虫取り)をしていたので一緒に裸足になって田んぼに入りました。いろんな虫がいて、トンボを追いかけて、ドロドロになって楽しかったです。
悪であるのは「時間」
代表の横山さんにお話をたくさん聞かせていただきました。
すごく面白く、刺激的で初めてのことばかりで、全部は書ききれませんがお伝えできたらと思います。
一言で言うと、子どもは捉えられない、ということを
はっきりと捉えている方でした。
子どもたちの方が感覚的にいろんなことを知っている。
幼い時に我慢癖をつけてしまってはいけないと。
子どもたちをただ観察し、感情を絶対に押し図らない。
ただ観察し、事実だけを見て、その時にどう思ったとか、原因と結果は一切考えずに子どもたちと過ごす。
そうすると全部がうまくいくとおっしゃっていました。
この宇宙と大地と自然と人間は繋がっていて、ひとつの原子が動くと全部がばぁー!っと変化する。
その感覚を鮮やかに感じ、子どもたちの中に感じ、自分の中に感じているようでした。
そして「仕事」の時間を大切にしている理由として、
今の時代は「時間」にとらわれていると。
「時間」の壁を越えないといけないと。
時間に追われてやりたいことができず、
時間に追われて子どもたちの話をじっくりと聞くことができない。
ただ、繰り返し同じことをやるとき、つまり仕事をする時に
時間が止まるんだと。
同じことを繰り返しするその時間は飛ぶんだと。
そうなると時間は無限になる。
そして、その無限の時間を子どもたちと大人が共有することが大事だと。
全ては理解できていないだろうけど、すごく本質的で、感動的で、これから子どもたちと関わる上ですごい大事なことを得たと確信しています。
時間という壁をどう乗り越えていくのか。
大事な問いももらいました。
というわけでこれにて終了!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?