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日常に必要なお金の知識㉘生命保険を理解する(2)

保険料の決まり方

生命保険の保険料は、予定基礎率を元に計算されます。

<予定基礎率>
・予定死亡率
・予定利率
・予定事業比率

予定死亡率

予定利率とは、統計を元にした「性別・年齢」ごとの死亡率です。

死亡率が低いデータ群ほど保険料は下がり、死亡率が高いデータ群ほど保険料が上がります。

予定利率

生命保険会社は、生命保険料を資産運用(株式、債券、不動産など)することで契約者に有利になるように増やしています。

予定利率とは、生命保険会社が見込んでいる運用利回りのことです。

運用がうまくいけば保険料は下がり、うまくいかなければ保険料は上がります。

予定事業比率

予定事業比率とは、保険会社の事業運営にかかる必要経費です。

事業経費がかからなければ保険料は下がり、経費がかさめば保険料は上がります。

保険料の内訳

保険料は、純保険料と付加ふか保険料で構成されています。

<内訳>
・純保険料
・付加保険料

純保険料

純保険料とは、契約者が保険会社に支払う保険料のうち、将来の保険金や給付金の支払いにてられる部分です。

「予定死亡率」と「予定利率」を元に計算されます。

付加保険料

付加保険料とは、新契約の締結・成立に必要な経費(予定新契約費)、保険料集金に要する経費(予定集金費)、保険期間を通じて契約を維持管理するための経費(予定維持費)などが含まれます。

「予定事業費率」を元に計算されます。


け捨て型の保険」が「積立型の保険」よりも安い理由の1つは、付加保険料がないからです。

安価な理由は保険の手厚さとは関係ないので、保険内容と自身の生活を照らし合わせ、無理のない選択をしてください。


毎週土曜日は「日常生活で必要なお金」について、FP3級の知識を共有するシリーズになります。

たかが3級と思われるかもしれませんが、知っていると知らないでは大きな違いがあるもんです。

これからの人生で「お金の知識」は必ず役立つものです。

ぜひ一緒に金融リテラシーを高めて、人生をより良いものに変えていきましょう。

それではまた

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