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大きな政府・小さな政府

興味が湧く魔法の言葉

現在、自民党総裁選やアメリカ大統領選についての報道を見かけますが、皆さんは興味がありますか?

興味津々な方はさておき、「直接選挙に参加できるわけじゃないから」と、関心が薄れている方もいるかと思います。

今回は、そんな方でも興味がでてくる、チョットしたポイントを紹介します。

それが、「大きな政府・小さな政府」という言葉です。

これは経済政策を表す言葉の1つで、どちらになるかで『増減税・社会保障の手厚さ』が変わります。

大きな政府

「大きな政府」とは、政府が積極的に市場へ介入することで、経済の安定化と、所得格差の是正をおこなう思想または政策です。

国民皆保険制度や公的年金制度などが採用されている日本も、この大きな政府を採用しています。

特徴:政府が経済や社会に対して大きな影響力を持つ。
政策:高い税金を徴収し、教育、医療、社会保障、インフラなどの公共サービスを充実させる。
目的:社会の平等や福祉を重視し、弱者の保護や所得の再分配を目指す。
例:福祉国家(スウェーデンやデンマークなど)や、社会主義国家。

税は高いけど、誰でも一定の社会保障を受けることができるというのが特徴です。

アメリカ大統領選だと、ハリス氏の民主党がこれにあたります。中間層強化や法人税の増税を訴えているのは、このためです。

自民党総裁候補は、党内で意見が分かれるようで、現在のところ⇩の方々が大きな政府を目指しているように感じます。

・石破茂 氏
・上川陽子 氏
・高市早苗 氏
・林芳正 氏
・茂木敏充 氏

小さな政府

「小さな政府」とは、政府の経済活動への介入を極力減らし、市場原理に基づいた自由な競争を促すことで経済成長を目指す考え方です。

社会保障が縮小され、所得格差が広がる可能性がありますが、個人や企業の自由が重視され、市場の競争が促進されることで、経済全体の成長が期待されることもあります。

特徴:政府の役割を最小限に抑える。
政策:税金を低くし、個人や企業の自由を尊重。政府は防衛や治安維持などの基本的な機能だけを果たす。
目的:市場経済や個人の自由を重視し、政府の干渉を最小限にして、効率的な経済活動を促す。
例:自由主義的な国家(アメリカなど)。

減税が行われる一方で、税の用途変更により年金、医療保険、失業保険、生活保護などの公的支援が減少する可能性があります。

個人が自己責任で、老後の備えや医療費の管理をすることが求められるようになります。

また、成功する人/そうでない人の経済的な格差が広がりやすくなるだけでなく、所得の再分配の仕組みが弱まるため、高所得者と低所得者の格差が拡大しやすくなります。

アメリカ大統領選だと、トランプ氏の共和党がこれにあたります。国内の大規模な減税と貿易国への増税を訴えているのは、このためです。

自民党総裁候補は、党内で意見が分かれるようで、現在のところ⇩の方々が小さな政府を目指しているように感じます。

・加藤勝信 氏
・小泉進次郎 氏
・河野太郎 氏
・小林鷹之 氏

社会保障充実と減税の両立はない

度々、財源の問題が取り立てられるのは、この大きな政府/小さな政府の考え方の違いから生まれます。

また自民党の候補者の顔ぶれが、なんとなく「小さい政府派」は若年議員、「大きな政府派」が年配議員に分かれているのも興味深いところです。

私も今よりもっと若ければ、「小さい政府派」だったかもしれないけど・・・

という感じです。

みなさんは、これからどんな日本になってほしいですか?
それではまた


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