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株式投資に役立つ「統計データ」②人口推計・人口動態統計


人口推計

人口推計とは、国勢調査で得られた人口をもとに、出生数、死亡数、転入・転出数などの情報を組み合わせて、将来の人口を予測するものです。

都市計画や生産活動の指標になる貴重なデータですが、人口推計は将来の出生率、死亡率、転入率、転出率などの値を仮定で算出しているため、不確実性が高いという課題があります。

人口動態統計

人口動態統計とは、出生、死亡、婚姻、離婚、死産などの人口動態事象を把握し、人口及び厚生労働行政施策の基礎資料を得ることを目的とした統計調査です。

人口減少

内閣府が発表している「令和5年版高齢社会白書」によると、現在の高齢化率は29.0%だそうで、分かりやすくグラフにしたのが⇩です。

少し小さいですが、赤枠で囲んでいるのが2022年のバーで、ブルーが65~74歳、ピンクが75歳以上の高齢者を示しています。

推計によると、日本の総人口は1億2,495万人(2022年10月1日現在)ですが、36年後の2060年には9,615万人になるそうです。

出生率

ここで特に注目されるのが、合計特殊出生率・・・
いわゆる「出生率」で、6/5に発表された「令和5年人口動態統計」によると、日本は1.20になります。

⇩世界の合計特殊出生率データによると、日本は世界210国中で198位だそうです。(データは昨年1.30時のもの)

ちなみに、子どもは夫婦間で生まれるため、人口増減0の値は2.0です。

世界の平均は2.27なので、世界的に人口減少しているわけではありません。

ただ、国内産業に特化した企業は、徐々に方針転換を迫られていることは確かです。

日本は長寿の国

WHOが発表した2023年版の世界保健統計によると、平均寿命(男女)が最も長い国は日本の84.3歳です。

東洋証券HP
「人生100年時代を健やかに、健康寿命に注目」より

⇧の基データは⇩にあるので、気になる国がある方はのぞいてみてください。

長寿の理由は、人口動態統計に記載されていますが、医療系やヘルス系の企業は人口減少の中でも強みを発揮するかもしれません。


いかがでしたか?

今回の人口推計・人口動態統計は、いずれも国勢調査が基になっているので、少しでも正確なデータが必要になるというのは納得がいきますよね。

次回もまた、投資判断に役立つ情報をシェアできればと思います。
それではまた

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