株式投資に役立つ「統計データ」⑤日銀短観
日銀短観とは
日銀短観(正式名称:全国企業短期経済観測調査)は、日本銀行が年4回(3、6、9、12月)実施する景気観測調査で、翌月1日に公表されます。
全国約1万社の企業を対象に、業績や設備投資、雇用などの現状と先行きについてアンケートを行い、その結果を公表します。
すごく簡単に言うと、全国の企業の景気に関する「体調」を調べている、いわば企業の健康診断みたいなものです。
どんなことを調べているの?
<業況判断DI>
景気が「良い」と回答した企業の割合から「悪い」と回答した企業の割合を引いた指数。プラスなら景気は良好、マイナスなら悪化のサインです。
<業績判断DI>
企業業績の「良い」と回答した企業の割合から「悪い」と回答した企業の割合を引いた指数。業績の良し悪しがわかります。
<設備投資計画>
今後3ヶ月の間に、企業がどれくらいお金を設備投資に回す予定なのか。景気に対する企業の積極性がわかります。
<雇用計画>
今後3ヶ月の間に、企業がどれくらいの人員を増減する予定なのか。人手不足かどうかがわかります。
調査結果はどうやって使われているの?
<金融政策の判断材料>
日銀は、短観の結果に基づいて、金利の引き上げ・引き下げなどの金融政策を決定します。
<企業の経営判断や投資判断の参考資料>
企業は、短観の結果を参考に、今後の事業計画を立てたり、投資判断をしたりします。
<経済ニュースや市場動向の分析材料>
マスコミやアナリストは、短観の結果を分析し、経済ニュースや市場動向を報道します。
短観の結果は、日本の経済にとってとても重要
短観の結果が良好であれば、景気回復が期待でき、株価や為替レートが上昇する可能性があります。
逆に、短観の結果が悪化すれば、景気後退懸念から、株価や為替レートが下落する可能性があります。
最新情報
いかがでしたか?
前回に続き、数字を分析するのが好きな方にとっては、興味深いデータですよね。
次回もまた、投資判断に役立つ情報をシェアできればと思います。
それではまた