低FODMAP食なのにガスが出るのはなぜ?
りんご、豆、にんにく、玉ねぎ、小麦などを食べるとお腹でガスがたまり、まるで妊娠したようにおなかがぽっこりしてしまう
体によい野菜や食物繊維や発酵食品を一生懸命摂っているのに良くなるどころか悪くなる!
それは、SIBOかも?
SIBOは腸内細菌が、本来の棲家の大腸から小腸に移動して、そこにある未消化の食べ物を発酵させて起こる「小腸内細菌増殖症」
よく記事を書いているので私のフォロワーさんはよくご存知だと思います。
最近多いなと感じるのはいくつかあるSIBOのタイプでも硫化水素型。
一番、難しいタイプです。
SIBOでは、本来体にとても良く、腸の健康に必須のプレバイオティクスでもあるFODMAPという食材に反応します。難消化性糖類という糖類です。
SIBOの場合は果糖や砂糖、乳製品、小麦、ニンニク、玉ねぎ、豆類、カシューナッツ、人工甘味料やFODMAPを控えて、その間に除菌をする、というアプローチを取ります。
ちなみにFODMAPは腸の健康に必須の食材なので、ずっと低FODMAP食を続けたら、栄養失調も進み、一向におなかはよくなりません。
FODMAPを控えている間に、小腸にいる細菌を除菌するのがアプローチ法です。
ただ、FODMAPを控えているのにまだガスが発生する人。低FOMAP食を実践しているのに一向にお腹の張りが改善しない。
その場合は、硫化水素型SIBOに変わってきているかも。
変わってしまった場合、FODMAPではなくて、硫黄を含む食材に反応している可能性があります。
硫黄や亜硝酸塩を含む、ニンニクや玉ねぎやネギやニラなど匂いのある野菜、ブロッコリーやキャベツなどのアブラナ科の野菜、また、完全タンパク質の肉や魚や卵や大豆、亜硫酸塩が入っているドライフルーツやワイン、コーヒーなどなど。
一部のアミノ酸は硫黄を含むためプロテインパウダーや、チオールや硫黄成分が入ったサプリにも反応します。
状態が悪いから良かれと思って自分で摂っているサプリに硫黄成分が入っていてさらに状態が悪くなることもあったり。
これらはFODMAPと重なる食材も多く、誤解しがち。硫化水素型は低FODMAP食を続けているとむしろ悪化します。
SIBOが進むと栄養を吸収できなくなってしまって、治る力がどんどんなくなってしまいます。
プラクティショナーとして食事指導するのにも難しさを感じるのに、知識がなく状態をコントロールできない一般の人はどれだけ大変だろうかと思います。
お悩みの方は、コンサルテーションになってはしまいますがご相談ください。
noteにはSIBOの記事は載せていないので、この後、過去記事を載せておきます。