僕が日本一のチームを辞めてフリーランスになった本当の理由
こんにちは。
ウェルネストレーナーの関口純裕です。
以前書いた「明治大学ラグビー部が22年ぶりの日本一になるまでに僕がやった7つの事」がすごく多くの人から反応がありました。
僕が経験した事が、こんなにも多くの人に共感してもらえるとは思わなかったです。
今回は、その明治大学ラグビー部が日本一になり、仕事としても充実していたのにも関わらず、なぜそのチームを辞めてフリーランスになったのかについてお伝えしたいと思います。
スポーツの素晴らしさ
スポーツには理屈なしで見る人を感動させる力があります。私も感動をもらった一人です。
2019年1月12日 大学ラグビー選手権決勝 明治大学 対 天理大学
最後の最後まで目が離せない試合でしたが明治大学が勝利し日本一になり、その試合の後、私は号泣しました。
選手たちの努力はもちろん、スタッフも日本一の為に毎日ハードワークしてきたからこそ流れた涙だと思います。
30歳を過ぎてから仕事で泣ける。そんな仕事がいくつあるでしょうか。
理屈ではなく見ている人を感動させる事が出来る。これがスポーツの力だと思います。
そんなアスリートをサポートできるトレーナーという仕事に私は誇りとやり甲斐を感じていました。
人生のパラダイムシフト
私は16歳の時にトレーナーになりたいと思い、高校卒業してトレーナーの専門学校に入学しました。
高校までは勉強が嫌いでしたが、トレーナーの勉強はすべてが新鮮で毎日がとても楽しかったです。
そんな学生時代に、あるラクロスのチームにトレーナー実習に行かせてもらいました。ラクロスというスポーツは、フルタイムのコーチがいる訳ではないので練習メニューは選手たちで決めています。
練習後は、ビデオを見直したり、選手同士でフィードバックをし合ったり、選手たちがみんな主体的に練習に取り組んでいました。
そんな同世代の選手たちを見て、今まで何度も言われてきたけど、理解することが出来なかった「スポーツは頭を使わないと上手くならないよ」という言葉の意味がやっと理解することが出来た気がしたんです。
「頭を使ってスポーツをやるってこういう事なんだ!」
それまでの私は、与えられたものをこなすばかりで自分で考えて主体的に行動するという概念がありませんでした。
そんな私にとって、この経験はまさに人生のパラダイムシフト。それまでは物事を深く考える事をしたことがなく、すべて表面的にしか捉えていなかったのですが、考え方が変わり世界がガラッと変わった瞬間でした。
それから「自分の知らない世界がこんなにもあるのか」という事を知り、色々な本を読んだり人の話を聞いたり、自分の世界がどんどん広がっていきました。
この経験から「自分で考えて主体的に行動する」という概念を学び、今の私にとても大きな影響を与えています。
子供たちへの思い
私には現在4歳と0歳の子供がいます。
そんな子供たちに対して思うのは「この子達には無限の可能性がある」と言うことです。
子供たちが生きていく世界は、私達が生きてきた世界とは全く違うものになっていると思います。そんな時代を生きていく子供たちに対して、僕が強く思うことは
「色々なことにチャレンジをして欲しい」という事です。
今は、大企業に勤めたから安泰の時代ではなくなっています。その傾向は加速していくと思いますし、AIの発達によってサラリーマンという概念がなくなるとも言われています。
そんな時代に生きる人間にはクリエイティブな事が求められるはずです。
その為には色々な失敗や成功を経験することが大事で、その為には何事にもチャレンジをしないといけません。
そう思った時に、ラグビー部の監督の言葉を思い出しました。
「選手はスタッフの鏡だ。スタッフが妥協すれば選手はそれを見ている」
これは子育てにも言えることだと思います。
「子供は親の鏡」
子供にチャレンジしてもらいたいなら、まず親がチャレンジする姿を見せないとダメだ。
そう思った時、私はある決断をしました。
「チームを辞めよう」
ビジネスとしてのトレーナー
チームにいれば必ず仕事があります。特にラグビーというスポーツは怪我が多いので、常に怪我人はいますし、100名近くいる部員を管理しないといけないので仕事量は多いです。
でも「これって本当に価値を生み出せているのか?」そう思うことがありました。
優秀で経験豊富なトレーナーは自分以外にもたくさんいる。もし自分がいなくなっても、新しいトレーナーが来てチームは継続していく。
それだったら、今の自分がもっている知識やスキルでもっと多くの人に価値を届けられないだろうか。そう思いました。
もちろん選手やチームの為に働くことはとても価値があることです。
でもトレーナーをビジネスとして考えたら、もっと多くの人を救えるし、そこには今よりも大きな価値があると感じました。
そこで私は、アスリート以外の人がアスリートのように毎日イキイキと生活できる身体づくりをサポートしようと思い、ダイエットプログラムやケガしない・リバウンドしない身体づくりプログラムを開発しました。
今後の自分
これからはスポーツ現場ではなく、アスリート以外の人の為に自分の知識やスキルを使っていきたいと思っています。
そう思えたのは、学生時代のラクロスチームでの経験や、本や人の話を聞いて得た知識、ラグビーでの出会いがあったからこそです。
それがなければ、今のような考えになることはなかっただろうし、子供たちの為にもまず自分がチャレンジしようとも思わなかったでしょう。
これからの時代は、ますます個の力が大事になってきます。その波に飲み込まれない為にも、常に自分が成長していかなければいけません。
常に成長しチャレンジし続ける父親の姿を見せることで、子供たちにもメッセージを伝えていきたいと思います。
そしていつか、私に感動を与え育ててくれたスポーツに恩返しをしたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうごいました!
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