【教育note:11ページ目】算数・数学の問題を解くときの思考回路
小学校6年生の算数の問題です。
【1500mの道のりを7分30秒で走りました。このときの速さは分速何mですか?】
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今から解説を始めますので、まずは皆さんも答えを出してみてください!
実際に小6生に説明した状況とともに解説していきます。
まず、こういった問題がわからない。と言われたら私はまず、
「何がわからんの?」と聞きます。
するとその子は「7分30秒が…」と言いました。
私「7分30秒が?」
生徒「7分30秒を…戻すというか…」
この時点で、何が原因でこの問題が解けないのかがわかります。
この問題を解くにあたって、自分がわからないポイントを明確に自分で理解していないのです。だからあやふやな感じで返答します。
私「7分30秒を何に戻すの?」
(戻すという表現は変ですが合わせています)
生徒「・・・・」
私「よし、じゃあ何でこの質問にも答えられへんか言うで。」
「まず、問題文を見て。何を求めなさいって言ってる?」
生徒「分速。」
私「そうやんな!じゃあ分速って速さやねんから、道のり÷時間をすればいいんやんな?」
生徒「(うなずく)」
私「じゃあ、1500m÷7分30秒でいいやんな?でも7分30秒でどうやって割るん?変やんな?どうしたらいいん?」
生徒「分に合わせる!」
私「そうやな!なんでさっき戻すとか変なこと言ってたんや?ちゃんと先生が言ったみたいに頭の中でゆっくり今と同じことを考えたら分に合わせる!ってなったんちゃうの?」
生徒「確かに」
私「じゃあ、7分30秒を分に合わせようや。7分30秒って何分?」
生徒「え・・・あ・・・・・・」
私「7分の方はもう分なんやから置いといていいよな?問題は30秒や。30秒って何分?」
30秒は「1分の半分」なので大抵の子は「0.5分」とか「2分の1分」と答えますが、この生徒は答えられませんでした。
生徒「え・・・」
私「じゃあ、○秒は◆分!と簡単な例でいいから言ってみ?」
生徒「ん・・・60秒は1分?」
私「そうやな!じゃあ180秒は?」
生徒「3分!」
私「300秒は?」
生徒「5分」
私「いま5分って答えたけど、どうやってその答え出したん?」
生徒「60で割りました。」
私「そやな!てことは秒を分に変えるときは何をしたらいいん?
生徒「60でわる!」
私「じゃあ30秒は・・・30÷60=で?」
生徒「0.5秒!」
私「じゃあ7分30秒は何分?」
生徒「7.5分か!」
私「そう!じゃあ1500÷7.5=200やね。」
ということで答えは【分速200m】でした。
この解説のあとにこの生徒には、
「先生が誘導しながら進めたけど、算数とかが得意な子はこういったことを考えるクセがついてるんよ。いつも考えなさいと先生は言うけど、考えるっていうのはこういうこと!問題を見てすぐに答えが出ることなんてほとんどないから、何がわからんのかを自分で明確にしてその問題を解決するために何を考えないといけないのか、わからないときはどうやってそれを導き出せばいいのか。それを考えよう!」と伝えました。
小6に対しては少し難しいので、ホワイトボードに書きながら伝えました。
上のような感じです。図に起こしてあげるとよりわかりやすくなります。
この生徒は考えることが苦手です。英語の勉強をしていても考えずにぽんぽん英単語を書き並べるだけなのでへんてこな英文をよく書きます。でもちゃんと文法も単語の意味も知っているんです。考えないから解けないのです。長い間、考える習慣をつけるように言っていますが、なかなかすぐには身につかないのでこれからも指導を続けます。
算数が苦手なお子様には上記のような考えるときの手順などを一度レクチャーしてみてください♪
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今日の頭の体操♪
https://youtu.be/HYP3HVkLhoc