健康経営の情報開示のポイント【動画解説あり】R4健康経営度調査(素案)詳説
2022年の健康経営度を全国的に評価する「令和4年度健康経営度調査」の素案が発表されました。
今年度は特に、人的資本の情報開示に関する要求が鮮明になり、より具体的な回答が求められています。
8月の記事は、今年度調査の特徴的な要素を取り上げ、対策のヒントを解説していきます。
【R4素案Q70】従業員の生産性・組織の活性度の向上
今週は、R4健康経営度調査(素案)Q70「従業員の生産性や組織の活性度」に関する設問をみていきましょう。
健康経営の情報開示では、健診データを従業員に示しているかなど情報開示の体制や実施内容が問われます。
なかでも調査票回答で悩ましいのがQ70です。
特に、今年度新たな選択項目となった「組織全体の活性度や風通しの良さ(組織と従業員間、あるいは従業員同士の信頼関係やコミュニケーション)についての評価指標を設定し、定量的な調査を定期的に実施している」(太字は筆者)については、従業員間のコミュニケーションや満足度という漠然としたものを定量的に測定できるよう、具体的な把握方法を提示しなければなりません。
また、前年度までの設問にあったワーク・エンゲージメントについて、今年度は評価される状態が明確に定義され、設問内にも「仕事に対する活力・熱意・没頭」と具体的な注釈が入りました。
つまり、従業員同士のコミュニケーションを具体的に測定し、仕事に対する個人のワーク・エンゲージメントを定量的に調査することにより、生産性や活性度を具体的に把握することが重要視されているのです。
定量的な把握に健康管理アプリの活用を
Q70で求められる定量的評価に対しては、健康管理アプリを活用したデータの一元管理システムで従業員が自ら行動するきっかけをつくるとともに、続けたくなる要素を盛り込んだ行動を促すしくみをつくって運用することをおすすめします。
従業員の行動を促すための機能には、大きく次の3つの要素を念頭に取組みを進めていくとよいでしょう。
・チーム機能
・イベント機能
・ゲーミフィケーション機能
ここからは、WellGoの健康管理アプリに搭載された機能を例に、具体的な活用方法をみていきましょう。
①好きな仲間とチームを組める機能
組織の活性度を上げ、従業員一人ひとりの納得度や満足度を上げるために欠かせないのがチームビルディングです。
メンバーの考え方や価値観、得意など、一人ひとりの特性理解し、同じ目的を共有して最適な役割分担を行い、一体となって目標達成に向かう気持ちになることが重要です。
目指す目標は、業務に直結するものもあれば、軽いコミュニケーションをとるためのものもあるでしょう。目的に応じてタイムリーにチームをつくり、メンバーの関係性づくりやマインドセットに活用できるしくみが重要となります。
WellGoの健康アプリには、手軽にチームをつくり、好きな仲間どうしで目標となる歩数を決めて、カウントダウンで目標達成までメンバー同士が楽しくコミュニケーションをとりながら取り組める「チーム機能」があります。
チーム作成は、リーダーとなる人がメンバーをリストアップし招待ボタンを押すだけ。グループチャットをつくるような手軽さで使えるチームピルディングツールです。
②会社全体で行う大きなイベント
個別のチームで絆を深めたら、社内の各部署同士へとつながりを広げていくことにより、組織全体の活性化につなげていきましょう。
これは、個人単位の健康データだけでなく人事データも統合させる健康管理アプリだからこそ可能な機能ともいえます。
例えば、WellGoの「イベント機能」では、ほどよい競争力で切磋琢磨を促すピア効果を活用し、本来業務と切り離した楽しいチャレンジができる場を用意しています。
匿名で気軽に参加、程よいプレッシャーで部署ごとに歩数と競い合うしくみで、写真も含む投稿機能もあります。
人事部主催で部署対抗の歩数イベントなどを企画し、楽しく競争していくことで、会社全体の健康を推進します。職場内での話題づくりにもなり、安心な社内限定のSNSへの投稿へコメントをつけて部署同士が盛り上がることもできます。
イベント機能は、組織の活性度や従業員のエンゲージメントの指標に直結する強力なツールとなることでしょう。
③つい続けたくなるゲーミフィケーション機能
健康行動は、一人ひとりに初めの行動を起こしてもらう必要があります。
健康の三大要素である「運動」「食事」「睡眠」について、興味・関心を向けさせ、やってみるきっかけづくりが重要です。
また、せっかく始めた健康行動は維持させなければなりません。毎日続けたくなる要素、続けているうちに目に見える形で達成感をもてる状況を創り出す必要があります。
さらに、きっかけとなった要素からさらに関心を広げ、他の健康行動にも挑戦したくなるしかけも必要です。
WellGoの健康アプリは、こうした行動を促すものとして、ゲーム要素を応用してやる気を誘い、自分から続けたくなる「ゲーミフィケーション機能」を搭載しています。
例えば、歩数などを積み上げて自分だけの城下町をつくることができるゲームがあります。要所にクエストが用意されており、クリアすると町が大きくなっていく本格的なゲームです。
従業員同士でゲームの話を「どこまで進んだ?」などと楽しく話題にでき、見せあったり競争したりと、毎日ゲーム感覚で健康行動を続けたくなるしかけになっています。
個別目標は従業員が個人で選択し、ゲーム自体は個人で進めるものですが、目標の選択肢は会社全体(例えば人事部など)で設定するため、会社として取り組んでほしい健康項目を選定しておき、従業員に自ら選ばせて積極的に取り組むしくみにできるのです。
【動画解説】
R4健康経営度調査 概要の解説ウェビナーの開催
R4年度健康経営度調査【確定版】について、変更点や重点ポイントなどを詳細に解説するウェビナーを配信しております(30分)。
本記事は、特徴的な変更点のみをご紹介しています。全体的な解説はぜひ動画を御覧ください。また、調査票資料も無料でご提供いたします。
以下のリンクよりご視聴いただけます。
<URL>https://docs.google.com/forms/d/1TWzleB_g2tyC03NNy17M8-jNTPCPEca2ImPh1x18m3E/edit
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