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新築やリノベ前に脳みそ振り絞って考えておくべきこと

 家を新築したり、スケルトンにしてからのリノベ等は、投入されるエネルギーもコストも他のイベントとは桁違いで、人生で何度も何度もできることではない。とはいえ、我が家の場合、居室リノベは3回(3フロア)と、屋上のリノベを経験してしまっているので、もう一生分を超えるリノベを経験したのかもしれない。

だからというわけではないが、この動画を見てめちゃくちゃ驚いてしまった。

こんなに素敵なお家なのに、コンセントやライトの設定が残念すぎる!!!

なぜこういうことが起こるかというと、間取りやキッチンの設定などには興味があっても、電気関係に関心のない方だからだと思うのよね。普段の生活であまり電気製品のことを考えていないというか。コンセントなんてプロが考えてくれて然るべきところに「もともとついてあるもの」だと思うから、実際に自分が使う時のことまでは想像できないのかもしれない。

我が家の場合、キッチンはどんなモノでもいいけれど、コンセントの位置と数だけは多少コストが掛かろうと絶対にガッツリ確保したいタイプである。スマートデバイスも随所に配置したいし、いつでもどこでもモバイルデバイスにチャージできるようにしたい。さらにカナメは家電セレクトが趣味なので、その実際の使い方までもイメージしているらしく、私よりも細かくコンセントの位置決めをしていた。

その結果、一般家庭では見られないほどの数のコンセントが、我が家には設置されることとなった。

我が家の場合は新築ではなくリノベなので、もともとあるコンクリートの壁などの場合は埋め込むことができない。それでも必要な場所にはコンセントを無理やりにでも作るのだ。それほどまでにコンセントのポジショニングは大事なのである。

サウナ設置用に100Vと200Vの二つのコンセントも設置。どちらを買っても使えるように。

 ちなみに電気工事のお兄さんに言わせれば、場所決めさえしてもらえれば、(分岐して)コンセントを追加するのなんて朝飯前だけど、内装工事後に変更(追加)するのはもったいないよ(コストが別途かかる)とのことだった。

そしてカナメは、天井近くにもコンセントを設置している。

カナメ「コンセントが下にあるっていうのは、畳の生活の名残りなんじゃないかな。棚とか設置するなら、コンセントは上にあった方がいいんだよね。」

確かに。

私もシルバー層だから余計に思うのかもしれないが、常時接続する必要がなく、抜き差しするような電気製品のコンセントは、腰をかがめる必要のない高い位置にあったほうがいい。

ダイニングにカウンターを設置するならば、その位置にコンセントがあると、ラップトップを使ってカフェワークするのにストレスがない。

必要な家電や作業効率を考えて、コンセントの位置を自由に決める

写真右上にある天井近くのコンセントは、将来にIKEAのKALLAX棚を設置した際に使う予定。壁面がコンクリートのため、そこにコンセントを設置するとコスト増なので、新しく作った仕切りの壁にコンセントを複数つけた。ジム側にあたる反対側の壁の近くにトレッドミルを置いているので、床に近い位置にコンセントを設置。

ジム側のコンセント

ソファーベッドを置いている横の腰壁にも二つのコンセントをつけた。一つ目は窓側の上の方で、もう一つはソファーベッドに隠れる位置にある床近く。

壁掛けモニターを配置する壁面には、石膏ボードではなく強度の高いコンパネを埋め込んで頂いた上で、コンセントも設置。この位置にあれば、モニター本体で隠れてコンセントは見えない。

コンクリートの壁に直接コンセントをつけるには、こういう感じ(次の写真)になる。コストが高くなる理由がお分かりいただけるかと。それでも必要な場所には絶対につけた方がいい。

コンクリート壁にあえて作ったコンセント。壁に埋め込めないのでこうするしかない。

ところで、我が家に来た人がみんな驚くのが、人感センサー付きライトを各所に設置していること(洗面所やトイレ、玄関など)、トイレに人感センサー付きヒーターを設置していること。

初めて来る方は、照明器具のスイッチを押すことなく、自分の動きに合わせてあちこちの電気がついているように思うらしい。

私なんぞ、トイレの照明のスイッチがどこにあるかなんてすでに忘れているので、間違えて誰かがスイッチをオフにしてしまうと、そのスイッチがどこにあるのか瞬時に思い出せなかったりするくらいだ(汗)。それくらい洗面室の照明スイッチについては、脳を使っていない。

なので、スイッチの設置場所をまちがったと思っても、照明側に人感センサー付きのものをつけたり、スマートデバイスを噛ませたり、スマート電球にしたりと方法はいくらでもあるので、慌てて工事をし直さなくても良い場合は多々ある。

ジムフロアの水栓

 何を思ったか、カナメがジムフロアの玄関近くに水栓をつけてもらっていた。個人的になんじゃこりゃぁと思ったのだが、排水口はなく、本当に水栓だけなのだ。最終的に、そこには植物の水やり用ホースをつなげていた。

冬の間、植物によっては室内に入れてあげるべきものもあるので、その場合はジムフロアに避難させたり、ジムフロア外の屋外の階段などに配置すればいいと考えた模様。実際、このフロアの外にビニール素材の温室を配置したのだが、その水やりにも非常に使い勝手がいい。

カナメ「まぁ一般常識なんてどうでもよくて、自分に必要なものは自由につければいいんだよね。だって使うのはオレ達なんだし。」

そうそう。

ちなみに、コンセントなんてものは、延長コード付きタップを張り巡らせば何とでもなるので、あまり深く「失敗した!」と考える必要はない。逆に将来的にどう使うかわからないけれど配置しておきたいと思うなら、目立たない場所(床近く)の要所要所に設置しておくといいのかも。色々と家具を置いた後で、巨大な空気洗浄機をどどーんと置こうとした時に、あちこちにコンセントがあれば、設置場所の選択肢も広がるからね。

ところで、最近よく見かけるのが、あえて段差をつける設計。例えば、リビングが一段下がりになっていて、その段差のところにも座れたりするような構造がそれにあたる。シニアになるとちょっとの段差でも怖くなるし(見えにくかったりする)、家の中での事故も増えるので、できるだけフラットにする方がいいと思う。家族内の誰かが車椅子生活になる未来も老後だけとは限らない。家の中の事故リスクは徹底的に排除した方がいいよ。

みんなが集まって座れる空間をと思うのなら、座り心地の良い高級家具を配置すればいいだけのこと。それだったら後で撤去することも可能。後からの工事の大変さを考えると、動かせない根本的な構造はシンプルにしておくのが吉である。

本日のまとめ。

新築またはリノベ時には、家電製品の配置を具体的にイメージして、しかるべきところに、かつ多めにコンセントを設置しておくこと。そしてコンセントの位置は、床近くだけではなく、高い位置や収納棚の中など自由に設定できるということを覚えておこう!


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