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商品開発に躍起になって、シンプルを捨てる
我が家で長年大活躍していたスライサーくん。ガタが来はじめてから久しい。
ガタが来ているというのは、この部分。厚さ調節のパーツである。
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時々、この部分が緩んで外れちゃうことがあり、その際に突然、薄切りが厚切りになってしまうのだ(汗)。
何度捨てようと思ったことか。
スライサーというものはないと困るので、新しいものを購入したら捨てようと思いつつ、いまだに新しいものを買うことができていない。
というより、この緩んだ部分を「ちぇっ」と思いながらガシッと嵌め込むと、何事もなかったかの様に完全WORKしてしまうので、その度に「まいっか」と思うのである。
切れ味も衰えていないしさー。
もう面倒だから同じものを購入しようと思ってはじめて気づいたアホな私。
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キッチンエイドやんか!
実はこれ、随分前に(どこの国か忘れたのだが)コストコでチョッパーと一緒にセットになっているものを購入したのだ。めっちゃ安かった記憶が。チョッパーの方はほとんど使わずに廃棄したのだが、コレだけは何度もの国際引越しでも迷子にならずに使い続けている。
この厚さの調節機能がついているのがめちゃくちゃ良くて、しかも0から1/4インチ(約6ミリ)まで幅がある。
0って何だよ、って思うよね。コレを私は酷使する。
0にセットをして、上からちょっと力を入れてスライスすると、極薄のスライスができるのよ。キャベツの千切りも極細にしたい時はコレを使う。スモークサーモンなどに添えるオニオンスライスなども、この極薄スライスした玉ねぎを水に晒して作る。簡単だけど一品になるのよね。
よし。もう一度同じものを買おうっと。
と思って調べてみたら、在庫切れ。
本家を調べてみたけれど、なんかもう製造する気なさそうに見える(汗)。
では、あちらの方々は何を使っているのかしらと思って調べてみたら、やっぱりキッチンエイドのこのスライサー、良いポジションにいるのよ!!
ますます、買いたくなっちゃったじゃないの!
本家の動向を探ってみると、キッチンエイド社は、その上位または後継モデルとしてなのか、こういうモノを出している。
ちげーよっ!!
デカすぎだろ!
しかもスライサーにその価格!?しかも円安なうっ(汗)。
なぜ、あの完成された手頃なサイズ感のベストセラー商品を安定供給しないのだ!
このキッチンエイドのスライサーを買ってから、既にかなり長い年月が経っているのだが、いまだに現役で切れ味が衰えないなんて、凄すぎるのよ。
改良を加えたいのは分かる。良い製品を世に出したいのも分かる。欧米の人にとって、あのサイズ感はそれほど大きいわけではないかもしれない。
でも改善に改善を重ねた結果、色々と余計なパーツを追加したり、デカくしたり、素材を良くしたり、付加価値を追加し続けた結果、シンプルな使い勝手から大きく外れてしまったりするのだ。
道具類は、シンプルなものがいいのよ。壊れにくく長く使えて汎用度が高いから!
キッチンエイドには、もう期待できない。
そこで、国内でも探してみることにした。
なんと言っても刃系はニッポンのお家芸。世界が憧れるGLOBALのキッチンナイフ(包丁)は、もちろん吉田金属工業さんの製品。そんな刃が育つ日本の土壌。間違いなく良い製品があるはず!!!
ニッポンのすごいスライサーを探す旅に出た(嘘)。
MUJIは商品すら出ていなかった。
アマゾンで調べてみることにした。
ここで、私が個人的にスライサーに求める機能性をおさらいしておく。
1、V字刃
2、手頃なサイズ感で幅広め
3、厚さ調節機能
4、耐久性がある(頑丈)
これだけである。
これが意外とない!!!!!
パール金属も貝印も京セラも、下村企販もみーんな出していて、サイズ感は全て合格なのに、厚さ調節はあってもVじゃないとか、Vでも厚さ調節なくて、色々と不要な替え刃がついていたりと、望むものではない。全てが揃っているように見える某国製のモノを見つけたが、明らかに耐久性に難がありそうだった。
キッチンツールって、気に入ったものでないと使わないどころか、置いておくのも見るのも嫌になっちゃったりするので、気に入ったモノを多少高くても買いたいわけよ。
そこで今度は自分にツッコミ始めてしまった。
なぜに私はそんなにV字刃にこだわるのだ、と。
自分でもはっきりとした答えが見つからず、とにかく不満なく長期間使い続けているからという理由だけで、そこまでこだわるべきものなのかと。
ちなみに、私がスライサーを使うのは、キャベツの千切りだけではなくて、単に薄くスライスしたり(玉ねぎやレモン、トマト等)、スライスした上で千切りにしたり(大根、人参、きゅうり等)、かなり高頻度、つまりほぼ毎日使っている。
過去には斜め刃のものも使っていたが、短期間で切れ味が悪くなったり、幅が狭くて使いづらかったりして廃棄してしまった。中にはそこそこ高額のものもあった。その中で残り続けているのがV字刃のものだからとしか言えない。
その理由がなんとなく分かった。
この記事を読んで分かったのだが、やはり切れ味に違いがあるのだ。
ホントにキレイに切れるのよねぇ。
つまり、日本で買うならば、コレになる。ドイツ製だが国内で調達できる。
が!
全長38センチ!!!!!そしてこの価格!!!
デカすぎる……..orz
高すぎる……..orz
価格帯とサイズ感で言えば、キッチンエイドのでかいやつと同等やん。
私の持つキッチンエイドのスライサーは、全長31センチ。
調理器具を突っ込んでいるIKEAのソフト引き出しの奥行きが35センチ。
つまり、コレを購入したら収納はできず、キッチンのどこかに吊り下げなければならない。あのオレンジくんをだ。
悩む。
悩みながら米国アマゾンの検索窓でうんうん唸っていたら、
Borner V-slicer v6というサジェスチョンが出てきた。
V6があるの???しかもステンレス???
こういうのって悩み出したらドツボにハマるよね。どんどんとモノがでかくなってきてしまう。
こうなったら、MUJIさんでもニトリさんでもいいから、日本人の手に馴染むサイズ、日本の収納に収まるサイズ感で、刃だけは長一流どころのを使って、多少お高くてもいいので作っていただけませんかね?
それを待っている間に、本家のキッチンエイドで同じものが再販されればいいなぁ。望み薄かしらん。