【ガーデニング】牛乳パックの簡易プランターは意外とエコじゃない
何事も限度を超えている私である。
ガーデニングについても、先人の知恵を借りると見せかけて、個人的な仮説を絡ませて突っ切ってしまふ。
結論を言おう。
ガーデニングを楽しむ愚か者ども、砕.............
違う。そうじゃない。やはり俺のガーデニングはまちがっているとか、そういう話ではない。
牛乳パックを、簡易プランターとして採用した。
それは容易に集められて、加工も簡単で意外と丈夫であり、不要になればそのまま廃棄できるという点において、かなり素材としての優位性がある
と、当時の私は思っていた。
それが、1個や2個程度ならばアリだったと思うが、しかし。私の様に大量に使ってみて分かったことは一つ。
エコじゃない。
理由を述べる。
1、牛乳パックの外側の素材は容易に水を吸う。
雨が降った際には、露骨にパックが横に広がってきたりして、ビジュアル的にもガッカリ度が上がる。移動させにくくなる。また、水分を含むと排水用に開けた穴に土が詰まり、プランターとしての機能も下がる。
2、泥がついたパックを洗浄しようとすると、大量の水が必要となり、土を含んだそれが排水溝に流れていく。
強度を上げようと、パックの一部を二重構造にしてホッチキス留めをしていたのがアダになり、洗浄が容易ではなくなった。そのために大量の水を要するようになってしまった。
3、大量の水を含んだ牛乳パックは、数日かけて天日干しして資源ごみとして出すか、そのまま燃えるゴミとして出すしかない。
で、結果的に私がとった行動は最悪で、水をたっぷりと含んだパックをそのまま有料ゴミ袋に入れて、燃えるゴミとして出したのである。水分を含んだものを焼却するのって、エネルギーを要するのに(涙)。
経済的にも地球環境的にも、双方からツッコまれてしまうような事態に。
いや、最初は泥をキレイに洗い流そうと思ったのだが、大きなタライがあるわけでもないので、フツーに水をかけて洗っていたら、どんどんと砂が排水口に流れていき、「これ詰まったら修理代いくら?」などというイヤラシイ疑念が湧いてしまったのだ。
隣で見ていたカナメくん。お金で解決できることはお金で解決するタイプである。そのまま有料ゴミ袋を持ってきて、ポンポンと入れてしまった。
水を含み、立体に成形された(かつての)簡易プランターくんは、その形を残したまま、ゴミ袋の中に吸い込まれていった。
すんごい容積になった............
そして、水分を含んでいるので、重い.........orz
せめて潰そうかとか、乾かしてからの方が良いのではないかとか、色々と考えたりもしたのだが、とにかく目の前の大量の今となってはゴミでしかない牛乳パックさんを、消してしまいたい気持ちがMAXであった。
もう二度と貴方を、プランターになんて、しない。
脳内で、この曲のイントロが聞こえた。クリス・ハートさんで、どうぞ。
その点、ペットボトルはなんと良い素材でせう。
バケツの中でシャカシャカするだけで泥はキレイにスッキリ落ちる。そのままの状態で何度も使えるし、廃棄時のストレスもない。ペットボトル回収の日に出せば、リサイクルのルーチンに入れてもらえる。水を吸うこともないので、ずっと軽いまま。
でもさ。
SDGs的には、ペットボトルは悪者側だよね。こんなに良い素材なのに。
実は、私はIKEAのこの製品を購入した。
確かこのシリーズは、SDGs的に良い製品で、価格的にも魅力的なので使おうとしたのだが、熱に弱いということが一瞬で分かった(ちなみに、食洗機に入れても大丈夫)。アウトドア用に落としても割れない素材のものを探していてセレクトしたのだが、アルミホイルで包んだ熱々のさつまいもを乗せたら、瞬間的に一部溶けて、アルミホイルが溶着されてしまった。
やばーと思ったのだが、それ以来、スナックなどの乾き物&冷食専用として使っているので、特に問題はないという感じなのだ。
回収して、そのコストすべてを支払い、商品の代金も返金に応じるのは、企業側としては正しいオペレーションなのだけれど、そのエネルギーとコストには無駄が多いなと。フツーに考えても、最終的に微生物による分解が可能なものの強度が強いわけはなく。
話を戻す。
ペットボトルも使えなくなる未来を考えると、簡易プランターとして使えるものは意外となくなっていくのかなぁと。「簡易」なものが、そもそも流通しなくなってくるかもしれないのだ。
フェルトプランターはそもそも素材の多くが不織布なので、こちらも生分解はされないはず。が、使い捨てではなく、何度も使えるプランター素材としてはかなり優秀かと。使わなくなった後の廃棄まで考えると、容積が小さいというのはかなりのアドバンテージだ。プラスチックの横長プランターを不燃ゴミとして捨てる際に、最大サイズの有料ゴミ袋が必要だったからね。
個人的な結論。
1、種まきはジフィーセブンを利用。
ジフィーポットよりも、植え替え時のストレスが少ない。ポットの場合、上部ギリギリまで土を入れているわけではないので、そのまま植えようとすると、苗の周囲にちょっとした壁ができた感じになってしまう。苗がそこそこ大きく育っていたら問題ないが、そうするにはポットが小さすぎる。
2、育苗は、ポリポットが最適解。
使い捨てではなく、何度も使える。軽くて丈夫で、植え替え時にも取り出しやすい。価格も安い。
3、植え替えは、フェルト(不織布)プランター。
サイズによって、色々な選択肢がある。フェルトプランターの良いところは、安い、軽い、畳むと小さくなる、廃棄が容易、だけではない。土が外に流れ出ていかないのだ。排水がめっちゃくちゃキレイ。不織布で濾過されるのだ。
一般的なプランター、植木鉢、ペットボトルプランターの場合、こんな感じで土が流れていく。排水溝は、常に写真右下のようになってしまう。
それに比べて、フェルトプランターの周囲は、こんなにキレイ!
もうね、これだけで決まりかと。
最初は、底の部分がピッタリと床についているので、土が蒸れるのではと心配したのだけれど、そもそも周囲も全て同じ素材なので、床に水が溜まるような環境でない限り、心配無用だった。
ということで、新規に小さめのフェルトプランターを購入することにした。
とりあえず、種まきからのドタバタについては、一区切りつけたかな?