カナメのサウナ計画を止めたい

  我が家の家庭医(と勝手に認定させて頂いている)の内科クリニックの女医先生に、私は絶大な信頼を寄せている。私よりも年上のその院長先生は、研究熱心で、いつも私の質問に対して誠実に答えてくださる。そしてサクッと研究論文を見つけて読み上げてくださる。

 今日もビタミンCの点滴療法の話で、研究発表のスライドを見せてくださった。コトの発端は、「ビタミンCを飲んだりするのは、健康維持と疾病予防としてありか」という問に対しての彼女の答えだったのだが。彼女は、個人用のラップトップ画面の某ファイルをダブルクリックし、パワポ画面を表示させながら私に解説して下さった。

先生、ビジネスパーソンとしても、きっと一流になられたわね、と思いながら、その画面を見入る私。

結論からすると、治療におけるビタミンC点滴はかなり広範囲に渡って有効だが、ぶっちゃけ治療費は意外と高いらしい。美容目的で打つ人もいるとかなんとか(その代わり事前に検査要だとか)。ビタミンCを経口摂取することの効果はないとされていたらしいが、高濃度のビタミンCの点滴投与の効果は、かなりあるということが分かってきたそうで。

最後には「飲むなら、L-アスコルビン酸飲んどきゃいいのよ、10g位ね。それくらい飲めばいいと思うよ。」と先生はおっしゃる。

私「げっ、10gですか?私、風邪ひいたかなと感じると1gくらい飲むんですけど、それでも大概酸っぱいですよね。」

先生「いやぁ10gは、なかなか飲めないけどね、でも私自身、ガンの治療後にしばらく飲んでたよ。すっごい酸っぱくて嫌だったけど飲んだ。がんばって飲んでおくといいよ。」

なるほど。でも10gは飲める気がしない........。でも、今のところ特に飲まなきゃいけない状況じゃないのだが、それでも飲んだ方がいいのかなぁ?

私「ところで先生、うちの主人が、サウナを家に設置しようと考えているらしいんです。でも、私たちのこの年齢でサウナに入ったら、かえって身体に悪そうで。だって熱いところから、急に水風呂に入るようなことをしたら、血管ブチ切れそうですよね。」

先生「うーん。まぁ基本的に身体を温めるっていうのは良いよね。免疫系にも良いし。汗を流すのも良い。その後にビール飲んだらだめだけどね。ただ、やっぱり若い人みたいに、サウナに入って、水風呂に飛び込むようなことは、やめたほうがいいね。ゆっくりサウナに入って、長い時間をかけて身体を自然に冷やしていく位なら、いいんじゃないかなと思うけど。」

私「それで、サウナにも種類があるじゃないですか。例えば遠赤外線サウナの方が、高齢者には良いんじゃないかと思ったりするんですけど。」

先生「そうそう。身体をすっぽり覆うタイプの遠赤外線サウナは、実際に治療でも使われていて、研究されている先生もおられて。うちも、がん治療の一貫で遠赤外線サウナのシステムを入れてくれって言われていたりして。やっぱり体温を上げるのは良いことだし。」

だよね。この年齢になったら、遠赤外線サウナ一択だよね?

 このネタを元に、屋上のテントサウナ設置を阻止するのだ。屋上に浴槽を設置して、そこに水を溜めるのを阻止しなければ。

 死ぬまでにやってみたいことはやった方がいいけど、サウナのヒートショックで死んじゃだめだよねーっ!

ということで、カナメに一通り説明したところ、

カナメ「えっ.......。『ととのう』ってやつ、やってみたいんだけどなー。あれって水風呂バッシャーンってやって、整うんじゃないの?」

まだ、解明されていないそうですよ。解明される前にヒートショックになりそうなので、この研究は、若い人に任せるのが吉かと。一節には、「交感神経と副交感神経が共存する状態」らしいのだが、これも数分感じられる程度のものらしい。個人的には遠赤外線サウナで免疫機能アップできたら、それだけでいいなと思うのだが。

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