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海外で宗教を問われたら「ない」とか「多神教」とか言うなよ
長い間海外に居たので、あらゆる宗教の友達がいた。
宗教の話はデリケートなモノなので、初対面でそういう話になることはまずないけれど、何度も会う関係になると、いずれなんとなく分かってくるモノである。
多くの宗教において最も優先度の高いものが「勧誘」だったりするので、私自身に特定の宗教があるのかないのか、探りを入れてくるようになる。なければ勧誘一直線である。
まず彼らが食事の度にお祈りをしだすと、それをしない私は「少なくとも違う宗教の人だな」とバレる。
「お祈りはしないの?」
と聞かれた時に、「実は特に信じている宗教はないんだよね」とか、「日本人は八百万の神がいると考えていてね…..、つまり多神教って感じかな」などと言ったこともある。
これ、経験上最もあかんやつ!!!!
地雷やからな!!!
絶対あかんからな!
まず、「信じている宗教がない」という概念すらない人が多数のこの世で、宗教を持たないというと、何を指針に生きているかがわからない未開で野蛮な人間、と思われたりする。
多神教の話を持ち出すと、さらに話はややこしくなってきて、こちらの外国語能力が持たない(汗)。
そもそも多神教がどう言うものかも正直分かっていない。説明のしようがない。なのに相手はめちゃくちゃ食い気味で説明を求めてくる。一神教の彼らからすると、多神教なんて訳がわからなすぎて、どういう考えに基づくものなのか、興味本位でも知りたいと思うのだ。
こういう修羅場を経験したある時、「一応、お葬式とかは仏式でやるんだけどね」と言ったところ、なんとなくそれで相手は納得した感じになった。
それ以来、胸を張ってこう答えることにした。
「仏教徒だよ!Activeではないけれど。」
この一行で、相手は瞬時に納得してくれることを発見!
自分に宗教が特にない場合、宗教を問われたらウソでもこう答えることをお勧めするよ。
これで宗教の話は終わり、二度と会話には出てこない。お互い違う宗教を信じている者同士で、この話題では干渉し合わないように気をつけるようになるからだ。
日本にずっと住んでいたら意識しないことだけどね。
海外生活でのちょっとしたTIPでした!