複数外国語の維持のためにすべきたった一つのこと
わたくし、自慢するわけではないが、脳のキャパがとてつもなく小さい(汗)。
一つ覚えると、二つくらい忘れる(滝汗)。
過去にいろんな外国語を学び、瞬間最大風速的なスコアを叩き出してしまうこともあるのだが、ひとたびその言語を使わなくなると、狭い脳のキャパを確保するためか、きれいさっぱり忘れてしまうのだ。
具体的に言うと、英語圏にいる時は、そこそこ英語能力が上がるのだが、その後、別の国(例えば韓国)に引越して現地の言語を学ぶと、韓国語で夢をみるまでになると同時に、英語の能力が壊滅的なレベルまで落ちてしまう。
今の私は、「海外に長いこと住んでいました。大学とかにも行って壇上で外国語でプレゼンしたりもしました。成績はめちゃ良しでした(テヘペロ)」なんて言えば、大嘘つきになってしまいそうなくらい、すべてを忘れてしまっておる。
忘れっぷりが潔すぎて、自分でもビビるくらいである。
さて。
こんな私でも、かつては持てる隙間時間のすべてを外国語学習に投入していた時期があり、その時に「なぜに私は一つの言語を学ぶと他を忘れてしまうのか。その能力を維持することは不可能なのか?」という課題に対して真摯に取り組んでいたことがある。
その時にどういうことをやっていたのか、ということについてメモっておく。
どなたかのヒントになれば。
当時の私にとって、キープしたい外国語は4言語あった。
英語
韓国語
広東語(香港で話されている口語、繁体字)
普通語(中国語、簡体字)
4人の子持ちでフリーランスの実務翻訳者であったので、基本的に机に向かって座って勉強をするような時間はそもそもない。テレビを見る時間すらなかったくらいであるからして。
そのため隙間時間を使うしかないので、トイレや浴室で単語を覚えるようなことはもちろん、家事や移動をする際にも常にMP3プレーヤーのイヤホンを耳につけて、何らかの外国語を聞くようにしていた。
それを一言語だけではなくて、四言語同時にやっていたのだ。
その時のちょっとしたTIPSである。
四言語の音源をすべて一つのフォルダに集約させて、そこで「シャッフル再生」させる。
これだけである。
シャッフル再生されるということは、韓国語を聞いていたのに、次は広東語、その次はまた韓国語、英語.........というように音源の言語がコロコロと変わるのである。
それを空気のようにナチュラルに聞き取れている間は、少なくともヒアリング能力の維持はできていたように思う。
その時に、私が音源として使っていたものは、例えばこういうものである。
英語
マーシャ・クラッカワーさんが大好きで、何回聴いたかわからないほど酷使した音源がこちら。
韓国語
内容がめちゃくちゃ面白い。日本人との価値観の差がありありと浮かび上がり、引き込まれる。
広東語
語学学校のテキストのCD音源
広東語の音源は、深圳の書店などで子供向けの音源付き教材などを購入できるので、それを突っ込んでおいたことも。
普通語
HSKの過去問の音源をよく利用していた。
このシリーズにはお世話になったよ。
「聴読」の音源は、今でも時々聞いてる。
一時、「このテキストの内容を音とともに全暗記すれば、普通語能力がHSK最上級レベルになる」という仮説を立てて全暗記しようと試みたことがあった(汗)。
その後、韓国に引越したことで断念。
今となっては、さらに良い教材が巷に溢れているし、アプリやサービスも提供されているので、要は自分に合った方法をさっさと見つけて、それをスキマ時間に愚直にやり続けることだけやね。