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【推し本リレー】ワーママの‟よくばり”を叶える時間術の本

こんにちは。WBH(ウェルビハブ)1期生のまくらです。

2期生のスープさんからバトンを受け取って、皆さんに本をご紹介します。
そろそろ来年の手帳の販売が始まり、スケジュール管理にアンテナが立つこの季節。読んで参考にしていただけると嬉しいです。


『今日から変わるわたしの24時間』OURHOME Emi著、大和書房刊

著者のOURHOME Emiさんは暮らしとオリジナルウェアのオンラインショップ「OURHOME」を主宰されています。スタッフ32名がいるリアル店舗も兵庫県西宮を夫婦で経営(2024年9月時点)。中学生の双子の母であり、会社を経営し、SNSや雑誌、書籍などさまざまな媒体で発信活動をされていて超多忙。それでも、無理している感じがなく、自然体でさらりといつも色々なチャレンジをしている女性。バイタリティがあるのにガツガツした感じがしない所が、私は素敵だなと思っています。そんなEmiさんの時間術が一冊にまとめられた本です。

さて、本好きが多いWBHのメンバーからバトンを意気揚々と受け取ったものの、実は私はそれほど日常的に本を読むわけではないのです。本を読むのってけっこう時間を取られるし、通勤は自転車なので、本を読めそうな時間はないと思っていました。要するに、常に時間の欠乏感を抱えていて、日常での読書の優先度は高くない。読む本はもっぱら、仕事や暮らしの改善に直結するビジネス書です。(読書が趣味、小説やエッセイが好き、つい読んじゃうという人に憧れちゃう。)

こんな時間への欠乏感を抱える私ですから、スケジュール管理や手帳術の本はたくさん読んできました。それなので「また時間の本を買うの?」と自問自答し、この本を買うのをためらっていて、買ったのはつい2週間ほど前。発売から2カ月経ってからです。(時間を捻出するためには、モノを増やしたくない。積読になって「読んでいない…」と思考を取られたくなかったのです。)

それでもやっぱり気になって読んでみたら、すごくよかったです。何がよかったかというと、時間術と時間への向き合い方が程よいバランスで組み合わさっている点です。

時間術やスケジュール管理の本って、具体的にスケジュールをどう管理するかという方法論【スキル】をメインにしているイメージです。もちろんこの本にも、そうしたことは盛り込まれているのですが、私に響いたのは、時間をつくるための考え方【マインド】に関するメッセージです。

心に響いた【Chapter1‐1「今決めたもの」がちょうどいい量】

「やり切りたい。いいものを作りたい。」
こうした気持ちが私は強いほうです。私以外にも完璧主義の方、たくさんいますよね。

著者のEmiさんご自身、20代の頃は「じっくり考えるともっといいアイデアが生まれてくるはず」と、じっくり時間を取ってたっぷり考えを深めることが正しいことだと思い込んでいたと書かれています。

私は、若いころはこんな自分の気質が自分を成長させてくれて、周りからの信頼を勝ち取るのにも役だったと思っています。一方で、今は子育てがあり、家事があり、更に仕事で部下もいる状況です。ひとつ一つをこのマインドで向かっていたら到底時間は足りません。

私は仕事柄文章の校正をすることが多く、部下や他部門のものも含めたら、この1年で以前の数倍の量をこなす必要がでてきました。そして、これまでこの業務を行ってきた上司が、とても丁寧に素晴らしい校正をしてくれるので、私の中でこの作業に対する完成度のハードルはかなり高いです。

このChpterを読んで「今決めたものがちょうどいい量」を実践してみたら、一日の業務のやり残しが減って心穏やかに。後に残っている業務(それがたとえ、翌日この時間にやると決めて時間が確保できていたとしても)が減ると、負担感がぐっと減りました

これに通じる、完璧主義な人の心を軽くするアドバイスとして、【Chpter1-8、6割くらいで、ちょうどいい】というページもおススメです。

この本のおススメの使い方

本に対して「おススメの使い方」と書くのも変ですが、目次をコピーして、手帳に入れたらいいと思います。時間の本をこれまでたくさん読んできたと書きましたが、時間管理はやってもいつの間にか元の方法に戻る、リバウンドがあります。これを繰り返すから何度も似たような本を買ってしまうのだと思います。もちろん、その度に新しい本を入れて気合を入れ直したり、ちょっと違うやり方を取り入れたりするのもいいと思います。

『やめる時間術 24時間を自由に使えないすべての人へ』尾石晴著、実業之日本社刊

私は第二子の育休復帰から間もなく二年半となります。育休中に読んで役立ったのがこちらの本。

第一子の育休復帰から4年後、なんとなく仕事も子育ても満たされない感じを持ちながら入った第二子の育休。その間にこの本を読んで、時間を整理することで、自分の中でのものごとの優先順位付けができました。『今日から変わるわたしの24時間』と比べると、時間を整理するための【スキル・テクニック】の部分がみっちりと書かれている印象です。

『やめる時間術 24時間を自由に使えないすべての人へ』の冒頭「はじめに」で、こう書かれています。

時間の使い方は自分の「人生の選び方」なのです

Emiさんの本も尾石晴さんの本も、共通しているのは、ただ効率を上げるのではなく、時間術で時間を作ることで自分の望む時間と人生を生きるかということに寄り添ってくれている点だと思います。

仕事に子育てに…。色々な役割があって、どれもあきらめたくない、よくばりなワーキングマザー(ファザーも)の皆さん、ぜひ読んでみてください。


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