新しい事業のアイデア出し 市場分析編 京都YouTubeチャンネルの考察
京都YouTubeチャンネルについて考察していく。
YouTubeチャンネルで重要になる指標は再生数と登録者数である。地域密着型というスタイルで本当に成り立つのかどうかを考えていきたい。
一つ言えることはメディアとしては、マーケットを絞り込むことによってターゲットに刺さるコンテンツを考えやすいというメリットがある。しかしながら、視聴者のいないメディアというのは本質的には価値がない。一方で京都でニッチでビジネスをやっている居酒屋やショップなどからすればありがたい存在となるだろう。
京都といっても舞鶴や園部、亀岡、伏見といった京都市外の人にニーズがあるのかは疑問である。あくまで京都市内という限定されたマーケットで仕事をすることになるだろう。
■京都市発表による人口データ
京都市の人口は1,464,890人,世帯数は727,566世帯となりました。
前回の平成27年国勢調査(以下,「前回調査」という。)と比べると,人口は10,293人の減(0.7%減),世帯数は21,692世帯の増(3.1%増)でした。
人口はほぼ横ばいだ。
詳細データも見ていこう。
京都の情報発信といってもこのように地域ごとに対象を絞ると、人数は20万人前後だ。京都市民全員にアプローチできたとして146万人。そのうち1%の人が登録したとして1.4万人だ。話題のチャンネルにまで育て上げることができれば10万人〜20万人程度の人には育てられるチャンネルになる可能性はある。
ベンチマークするのはKBS京都ということになるだろうか。KBS京都の売上高は43億円、営業利益が7400万円ほどになるとWikipediaには記載されていた。従業員数は127人だ。要するに番組制作や人件費に42億円ほど投じてビジネスをしているということだ。テレビのブランドというのはいまだに絶大だ。こうやってYouTubeの番組を考えていて思うのだが、TV vs YouTubeという構図は確かに存在するようだ。
当然ながらKBS京都も素晴らしいコンテンツを作っているわけなので、KBS京都と差別化した上でビジネスを構築するためには違った魅力が必要だろう。それが何なのかは考えていかないといけない。競争しない方法を模索しなければならない。次回はブランドの差別化ポイントを明確にできるようにしていきたい。KBS京都にできなくて、YouTubeだからこそできること。これを見つけなければならない。