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#03 自分の特性を知ること、行動のルーティン化そしてビジョンの構築



~過去投稿はマガジンから~


メンタルの処方箋は個人差があり、それぞれ違いますが、ミスを回避するには「自分の特性を知ること」「行動をルーティン化すること」「目指すビジョンを構築すること」、この三つが必要です。

自分の特性を知るとは、ゴルフに限って言えば、スイングやショットの個性、スコア上の実力、自分の感情や感性を認知することです。
自分の特性を素直に受け入れることができて、楽しくラウンドすれば、ミスの確率は低くなります。

ボールを打つ時に緊張しすぎてしまう人には、行動のルーティン化が効果的です。
行動のルーティン化とは、毎回ボールを打つまでに同じ動きをする一連の準備動作(プリショットルーティーン)のことをいいます。
ルーティンには、人によってやり方が異なりますが、ショットの前の素振りの回数を決める、足の位置の決め方を一定にしておく、常時同じワッグルをするなどがあり、ショットの準備のための行動を習慣化させます。

ボールを打つ前に常時同じ手順を踏むと、無意識に「これからボールを打つ」と自分に言い聞かせることになり、「心&身体」の準備ができます。心の準備ができるとプレーのリズムがよくなり、自然と緊張が解けます。

以上の二つに加え、ゴルフにおけるメンタル問題を克服するには、自己特性に合わせた明確なビジョンを持つことも重要です。

これは前述した「このコースをどのように攻めるか」という戦略であるマネジメントを構築することです。
闇雲に遠くに飛ばす、とにかく刻んで安全にというのではなく、このコースは攻めていくのか、一打オーバーでもよしとするのか。
ハザードや天候状態など、各種コース情報を収集分析し、自分の能力も勘案して、「MY・PAR(自分のPAR)」を決定するのです。
 
今はカートでコースを移動する人が少なくありませんが、コースを歩いて移動し、その時間を活用して戦略(ビジョン)を決定するのが基本です。
同伴者と行動を合わせたり、時間的な制限もあるでしょうが、私は戦略を立てるためにも「歩いて移動すること」をおすすめします。

※本コンテンツはCOCORO 25号をもとに再構成しています

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著者プロフィール

村瀬 雅宣(むらせ まさのぶ)

1953年生まれ。駒場東邦高校、一橋大学社会学部卒業。
大学在学中は体育会ゴルフ部キャプテンを務める。

大学卒業後、東京海上火災保険、日鉄住金保険サービスを経て、一橋大学ゴルフ部元監督、全三菱ゴルフ会理事長、関東学生ゴルフ連盟理事、
首都大学東京講師(ゴルフマネジメント講座)などを務める。

ゴルフメンタルカウンセラー(日本メンタルへルス協会プロコース公認)、
ゴルフアンチエイジングプランナー(財団法人アンチエイジング学会公認)、日本ゴルフジャーナリスト協会会員。ゴルフ雑誌投稿多数あり。
ハンディキャップ4.1、ドライバー飛距離平均250ヤード、得意クラブウエッジ3本。関東シニア本選進出。