#02 無意識をいかに活性化するかがスコアアップのカギ
~過去投稿はマガジンから~
アマチュアだからこそメンタル面のトレーニングが必要と指摘しましたが、ではゴルフでのメンタルとはどういうものなのか。この点を説明しておきましょう。
一言で「メンタル」といっても、精神面、あるいは心の持ちようなど、その定義はいろいろあると思います。ここではメンタルを「意識」という言葉に置き換えてわかりやすく説明していきます。
意識には「顕在意識」と「潜在意識(無意識)」があります。これは心理学者のフロイトもユングも唱えています。
ゴルフ場には数々のハザードとぺリルとリスクが存在します。
リスクマネジメントの世界では、ハザードは損失を引き起こしたり拡大させたりする要因、ぺリルは起こり得る損失の直接の発生原因、
リスクは損失の機会、あるいは不確実性です。
これらをコースにどのように配置するか、そこがコース設計者の腕の見せ所です。
例えばハザードをバンカーとすると、ぺリルはバンカー内のショット。ショットがOBになってしまった場合、リスクは「ぺリル発生の可能性×損害の影響度」といえます。
ボールをハザードであるバンカーに入れてしまった時、どのような意識を持てばよいのか。
それがゴルフにおけるメンタルのテーマです。
これはゴルフに限ったことではありませんが、過去の失敗は無意識(潜在意識)に行動に影響を与えるものです。
過去のミスショットの経験が無意識の中でトラウマとして蓄積され、それが過剰に反応するとミスショットの確率は高くなってしまいます。
ゴルフは静的スポーツなので、圧倒的に無意識がプレーを支配するスポーツといってよいと思います。
ゴルフのプレー中に、顕在意識と無意識がどのように働いているかというと、一般的には顕在意識10%、無意識90%の割合だともいわれているほどです。
つまり、この無意識である潜在能力をアップしてナイスショットに結び付け、いかにミスを回避していくかがスコアアップのカギになっていきます。
※本コンテンツはCOCORO 25号をもとに再構成しています
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著者プロフィール
村瀬 雅宣(むらせ まさのぶ)
1953年生まれ。駒場東邦高校、一橋大学社会学部卒業。
大学在学中は体育会ゴルフ部キャプテンを務める。
大学卒業後、東京海上火災保険、日鉄住金保険サービスを経て、
一橋大学ゴルフ部元監督、全三菱ゴルフ会理事長、関東学生ゴルフ連盟理事、首都大学東京講師(ゴルフマネジメント講座)などを務める。
ゴルフメンタルカウンセラー(日本メンタルへルス協会プロコース公認)、
ゴルフアンチエイジングプランナー(財団法人アンチエイジング学会公認)、日本ゴルフジャーナリスト協会会員。ゴルフ雑誌投稿多数あり。
ハンディキャップ4.1、ドライバー飛距離平均250ヤード、得意クラブウエッジ3本。関東シニア本選進出。