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オランダでも!難民活躍を創出するNGO〜訪問レポ導入~

目指しているのは「The society people see the refugee equal to other citizens.(難民であっても、他の市民と同じ存在として扱われる社会)」そんな言葉を聞く初日から、今回のオランダ視察は始まりました。

こんにちは!WELgeeの渡部カンコロンゴ清花です。

「グローバル・ユース・アントレプレナー・サミット」のファイナリストに選出されたことをきっかけに2022年末、ETICの皆さんとオランダを訪問する機会をいただきました。

コロナ禍以降、初めてのヨーロッパ。
 
ということで、オランダ訪問レポシリーズを4回にわたって紹介していきます。WELgeeは、日本にやってきた難民の方々の個性や志、経験を活かして日本社会・日本企業とつなげる活動をしていますが、オランダでも同様の取り組みに携わる団体がありました。

今回のレポではまず、オランダの難民受け入れ状況の概要についてお伝えしていきたいと思います。

オランダの難民受け入れってどうなっているのでしょうか?


オランダは西ヨーロッパに位置し、面積は九州とほぼ同じくらいの国。緯度はサハリンとだいたい同じ。人口は、日本の方が14倍も多いというのは私も今回初めて知りました。

・人口:1,755万人(2021年9月オランダ中央統計局)
・GDP:9,095億ドル(IMF2020年推計)

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※参照(日本)
・人口:1億2,510万4,000人(2022年6月現在,総務省統計局データ)
・GDP:4兆937億ドル (2021年)
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難民受け入れについては、どうなっているのでしょうか?

UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の Global Trends 2021によると、下表のとおりとなっています。

UNHCR Global Trends 2021

日本と比較するとオランダははるかに多くの難民を認定していますね。しかし、そもそもの人口規模も異なりますが、同じヨーロッパで最も多く難民を受け入れているドイツなどとの比較で、オランダが受け入れている難民の数はとても少ないと認識されることもあるようです。

オランダにはどんな難民支援団体があるのでしょうか?

このように日本と比較すると多くの難民を受け入れているオランダには、国の政策や自治体の取り組みも多く存在しますが、様々な手法で難民支援を行う民間の団体も多く存在しています。

今回、3団体と対談をする機会をいただいたので、次の記事からWELgeeと同じように主に就労サポートをしている団体を紹介していけたらと思います。

Refugee Talent Hub(団体HPはこちら)

2016年にアクセンチュア社がイニシアチブをとって立ち上げた非営利団体で、雇用主と難民の背景を持つ求職者を結びつける活動を行っています。ワークショップや研修、メンターシッププログラム等を提供しています。約300社の企業が法人スポンサーとして、この活動を支えています。スポンサー企業それぞれの領域を活かしたワークショップなどが日々開催されているのが興味深いです。

Refugee Company(団体HPはこちら)

2015年に創立された、難民の背景を持つ人々に学習機会や職場体験、就労支援を提供する社会団体で、創立以来120人以上を就職に導いています。自社雇用もしており、レストランで美味しい料理もいただきました。Refugee Companyは、"Refugee"のロゴに横線が入っており、「難民」を打ち消している(?)そんなロゴに想いが詰まっているような気がしながら訪問しました。

SYVNL (Syrian Volunteers Netherlands)(団体HPはこちら)

2016年、オランダに住むシリアの若者によって創立された当事者団体です。
オランダにやってくる難民の背景をもつ人々に言語や文化についてのワークショップを提供したり、企業紹介やコミュニティ構築をしたりと幅広く活動しています。創設者のモハメドの「僕はね、2度、難民になっているんだ」と言う話が非常に印象的でした。国連でも難民ユースを代表してスピーチをしてきた彼が、自分で団体を作るに至った理由を聞かせてもらいました。
 

どの団体も、唯一の正解なんてない中で、そして揺れ動く世界情勢を背景に、試行錯誤でプログラムを発展させてきています。出身国、そして辿り着いた先の国は違っても、難民としての経験を持ち、新しい土地で人生を再建しようとする人たちの存在に、社会がどう向き合うかはオランダでも問われているようでした。

次回以降、それぞれの団体を詳しく見てゆくので、レポートをお楽しみに!

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文責:渡部


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