実はコロナ後遺症の患者を追い詰めている言葉3選
経験者はわかるだろう。
何気ない一言に患者は深く傷つき、さらに深刻な状況へと追い詰められている。
そしてコロナ後遺症が完治したいま、このこと(これから上げる3つのフレーズを使わないように周囲に協力してもらうこと)が再起する上でかなり大きなポイントだったのではないかと個人的には思っている。
今回は、そんな何気なく患者の胸を刺すような言葉をピックアップしてみた。
「調子どう?」
まず1つ目はこちら。特に実家で療養していたりすると、毎朝聞かれる定番フレーズだ。
世界中の患者を代表して回答させてもらうが、「変化は特にない。あったら、こちらから報告する」
この質問が残酷なのは、日々体調面での大きな変化がなくて苦しんでいる本人に、わざわざその事実を自覚させるようなことをやっているのだ。
「何がいい? 」
オープンクエスチョンほど患者のエネルギーを奪うものはない。
生きるか死ぬかの瀬戸際で、エネルギーも枯渇しまくっている状態で、何かを考えたり、判断したりするのは無理なのだ。
それに、食べたいものも、やりたいことも特にない。
考えるようとするそのアクションだけですら、もう疲れ切ってしまう。
とにかく、この時期には生きるか死ぬかに関わらないようなことでオープンクエスチョンはやめよう。
「早く寝るように」
わかっている。そして、寝られるなら自分も寝たい。
だが、その思いとは裏腹に、「ちゃんと寝よう」「早く横になろう」という真面目さが、不幸にも不眠の症状をさらにエスカレートさせていく。
この言葉から学べることは、思考停止の常識チックなアドバイスは何の役にも立たないどころか、日常生活すら困難な患者にとっては毒となる、ということだ。
いかがだっただろうか。
もし、あなたの周囲にコロナ後遺症(ME/CFS)やうつ病などで苦しんでいる方がいらっしゃったら、くれぐれもこれらの言葉は使わないようにしてほしい。この言葉を普段使っているという方は、本記事を参考に考えを改めてほしい。