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同じ目的を持つ仲間として 帰属意識を高められるのが、オフィスの存在。

WEEKインタビュー 
株式会社スピークバディ
取締役CFO 藤井康史氏、PR 中澤 彩さんに聞く

株式会社スピークバディとは?

「真の言語習得を実現し、人生の可能性と選択肢を広げる」をミッションに、累計150万ダウンロードを突破した、スピーキング特化型のAI英会話アプリ「スピークバディ」と、オンライン英語コーチングサービス「スピークバディパーソナルコーチング」を運営。2021年12月からは、英語学習者の悩みにプロの英語コーチが回答するQ&Aサイト「スピークバディ 英語学習Q&A」の試用を開始するなど、英語に特化した学習ツールの開発を手掛けています。言語習得が人々の生活に選択肢を広げ、より豊かな世界へとつながる事を目指して挑戦する企業です。

―「WEEK」に入居を決めたきっかけは?

藤井康史氏(以下、敬称略):メインオフィスを青山に持っていますが、コロナ禍になり、社員はフルリモートに移行しました。これを機に青山のオフィスの半分を解約しました。その後、新しいメンバーが増えていく中で、徐々に集まる機会が必要だと考えていたのですが、オフラインで会うことが確立されていない状況に懸念を感じていました。青山のオフィスでは少人数しか対応できないので、新たに集まれるスペースを探していて、WEEKを借りることに決めました。

―「WEEK」はどちらで知りましたか? 

藤井: Facebookで見つけ、「曜日貸し」というシステムを知りました。週5日ではなく、週1日定期的に集まれるのは、ちょうどいいと考え、契約しました。

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―「WEEK」はセカンドオフィスという役割になりますか?

藤井: そうですね。この1年で社員は10名以上増えたので、新しいメンバーとコミュニケーションできる場所としても必要だと感じています。

―コロナ前後で働き方は大きく変わりましたか。

藤井:以前は毎日出社が基本で、月に一度リモートワークの日を設けていました。今は、リモートワークが基本になりました。

―リモートワークに変えたことへの社員の方の反応はいかがですか。

藤井:フルリモートになったことで、地方に引っ越した社員もいます。個々人で働き方が変わってきたと思います。


中澤彩さん(以下、敬称略):個人的には、入社して2カ月後にコロナ禍でフルリモートになってしまい、仕事内容もまだわからない、覚えていない状況で、東京に上京したばかりということもあり、つらかったですね。

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―フルリモートへのとらえ方も人それぞれですね。WEEKを活用するようになってから状況は変わりましたか。

中澤:今は、新入社員も含めて、既存のメンバーと顔を合わせる、対面でコミュニケーションできる機会ができたことで不安はなくなり、帰属意識も高まりました。オフラインで定期的に会える場所があると、仕事へのモチベーションも上がりますよね。

藤井:業務内容によってとらえ方は違いますね。リモートワークは、エンジニアにとっては効率よく仕事ができているようですが、管理部門や事業部門は、コミュニケーションが基本になる部分が多いので、やりにくさはあったと思います。週に一度集まれるのはちょうどいいようです。

―WEEKを活用することで、青山のメインオフィスとの使い分けはどのようにしていますか。

藤井:会社としての必要書類等は青山にあります。週に一度利用したい社員はWEEKを使い、そのほかに、月に一度全社ミーティングを行うために、別途全社員が参加可能な広めのスペースを借りています。

全社員が入れるオフィスを構えるのはあまりにもコストが重すぎます。かといってずっとフルリモートが良いとは考えていません。週に一度社員が集まれる場所があることで仕事の進めやすさに関わってくると思うので、今のオフィスの使い分けはちょうどいいと思っています。

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新しく入ったメンバーにとっても、一緒に仕事をする人の人物像を知ることは大切だと思います。対面してお互いを把握することができたうえでのオンライン上のコミュニケーションのほうが、仕事も進めやすくなります。

―WEEKに入居して5カ月になりますが、コスト面はいかがですか。

藤井:正直、週5日を借りると考えると割高だと思います。曜日貸しなのでちょうどいいと納得しています。社員が増えたら、フロアを追加して借りることも検討していきたいと思っています。立地面でも、メインオフィスから徒歩10分なので、とても便利だと思います。

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―コミュニティーマネージャーとのやり取りはスムーズでしょうか。

中澤:仲良くさせていただいています。WEEKに行く日は楽しみで、コミュニティコミュニティマネージャーの方はとても気さくで、テナント同士のコミュニケーションもアテンドしてくれたり、イベントを企画してくれたり、普通のオフィスではできないベネフィットがあると思います。メンバーもみんな楽しみにしています。WEEKは設備やデザインもいいので、出社するのが楽しいと話すメンバーもいます。オアシスですね。

藤井:社員にそう思ってもらえるのは嬉しいですね。

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―入居されて、週に一度集まることで発見などがありましたら教えてください。

藤井:ZOOMだと、必要な議題があり、この件でミーティングをしたいというところから始まりますが、相手のことを知る機会は圧倒的に足りていません。週に一度でも、対面することで、わざわざセッティングをしなくても相手の興味があることを知ることができるのが実感としていいなと思いますね。今日の朝も野球の話で盛り上がったばかりです(笑)
そういう対面でのコミュニケーションだと肌感もわかりますし、お互いに会社の一員だという帰属意識を高めることができるのだと思います。

中澤:新しいメンバーが来たときに、WEEKで対面するからこそ見つかる共通点があります。仲間意識も生まれ、貴重な時間になっています。

―現在の働き方でコミュニケーションの工夫などはありますか。

藤井:まず、新しいメンバーが入ると、ZOOMで各セクションのメンバーと最初に紹介しあうセッションを準備しています。また、毎週1回ZOOMでの全社ミーティングのあとに、「Good&New」というコミュニケーションの時間を設けています。

―「Good&New」とはどのようなことですか。

藤井:その週にあった新しい発見や良いことなど、ポジティブな話を紹介して、その人が何に興味があるのかなどがわかる機会を設けています。また、ZOOM上ですが、新しいメンバーが入った時には、ウエルカムパーティーを行います。そこで一緒にゲームなどをすることで、人となりもわかり、よりコミュニケーションしやすくなります。

―ほかに社内でのコミュニケーションなどでこだわっていることはありますか。

藤井:もともとは、slackを介してやりとりをすることが多いのですが、そこに、雑談用のチャネルがいくつもできました。「キャンプ」「子育て」「読書」「マンガ」などいくつもチャネルができています。

中澤:もうひとつ、「サンクスバディ」というチャネルがあります。コミュニケーションプロジェクトというチームを社内で作り、立ち上げたチャネルです。

日本では、「ありがとう」のかわりに、よく「すみません」「ごめんなさい」と言ってしまうことが多いと思うのです。さらに、リモートワークになると「ありがとう」を言う機会が少なくなりました。弊社の事業内容はコミュニケーションが主体で、信頼の上に成り立っているところもあるので、メンバー同士で「ありがとう」だけを気軽に言えるチャネルを作りました。メンバー内で気軽に言えるようになったと思います。

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―海外からのメンバーもいらっしゃいますね。どのようにコミュ二ケーションをとられていますか。

藤井:全社員の2割が外国籍のメンバーです。英語でのやりとりもありますが、日本語を勉強しているメンバーもいます。3度転職をしている私個人の経験ですが、決して英語が得意ではない中でも、過去の会社と比較してもコミュニケーションはうまく回っていると思います。

―御社の英語でのコミュニケーションでの工夫はありますか。

藤井:社内でも英語を苦手とするメンバーが1割くらいはいます。福利厚生で自社のサービスを利用してトレーニングできるので、利用している社員は多いです。

毎週の全社ミーティングは英語で行われます。参加者の前で英語で話す機会があり、発言することで少しずつ成長している社員もいます。もともと話せなかったのにいつの間にかうまくなっているなと感じることが多いですね。

中澤:間違っても誰も気にしない、一緒に頑張ろうという意識を持っている人が多いので、恥ずかしくてしゃべれないということはないですね。外国人のメンバーでさえ、英語が母国語じゃない人もいますし、国によって発音が違います。内容がわかればいいんです。「今の言い方わかりにくかったね」と言い直してくれる場合もあるので、話しやすい雰囲気があると思います。

―今後、オフィスをどのように活用していきたいと思われますか。

藤井:現在は週に一度、任意で出社にしていますが、今後は同じセクションのメンバーで週に一度会えるようなシステムにするとベストかなと考えています。ただし、アプリ開発のメンバーは人数が多く、現在のWEEKでは人数を超えてしまうこともあります。そのためのオフィス探しも必要になってくるかもしれません。

セクションごとに臨機応変に対応できるオフィスが今後の課題ですね。アフターコロナ、ウイズコロナなどまだ不確実要素が多い中で、その時々でどう対応するか、動きやすく対応できる状況をいかに作っておくかが重要になってくると考えています。

―おふたりにとって、オフィスはどのような存在でしょうか。

藤井:お互いの意思を確認しあう場所ですね。数ある会社の中からスピークバディを選んで出会い、共通の目的があります。今のメンバーでそれが確認できる場所としてオフィスがあるといいですね。

中澤:横のつながりを実感できる場所です。そこで出会った人たちと、オンラインではできない、人間らしさを共有できる場所だと思います。

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―今後のスピークバディの展望について教えてください。 

藤井:通過点としてまず上場を目指しています。上場はあくまでも手段ですね。事業規模に変化があれど、言語学習が軸になります。日本はもともと、自動車や電気産業などの製造業で成長してきました。しかし、人口は減る一方でこれらの産業もこのままだと成長機会を逸する可能性もあると思っています。それを解決できるビジネスを展開するには、語学力は必須になると思います。
今の小学生が社会人になるときに、英語に対して苦手意識がなく、コミュニケーション手段として普通に英語が身についていて、街中で外国人に気軽に道案内できたり、外国人観光客と普通にコミュニケーションがとれる、社会全体にそういった光景があふれている世界になれば、自分が目指すゴールに近づいているかなと思います。

―語学に対して苦手意識がない未来に向けて、事業のお手伝いができれば嬉しいです。今日はお時間をいただきありがとうございました。

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Photography by Toru Kouyama / Text by  Takayo Hirose

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