本質をつく若手ウエディングプランナーたち
誰でも一度は聞いたことがあるのではないのだろうか
『7つの習慣』
翻訳サイトやユーチューブで動画までにもなっているから一度は内容も聞いたことはある人も多いだろう。
私は英語が得意でないので日本語訳でしか読めないのが悲しいのだが
『完訳 7つの習慣 人格主義の回復: Powerful Lessons in Personal Change』
を改めて読んでみた。
おすすめしてくださったのは
エシカル,オーガニック,サスティナブルをテーマで活動されている
フリーウエディングプランナーの野口雅子さんだ。
私は人におすすめの本を聞くのが好きだ。
そのかたに自分がどう思われているのかとか
大切にしていることが垣間見えるからである。
今回はこの本の第一部『パラダイムの力』について抜粋して
まとめてみる。
なぜこの本のここをおすすめしてくれたのか
楽しみだ。
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7つの習慣とは
『効率に生きるためのKEY』
このKEYの本質を理解するには
自分の『パラダイム』というのやらを理解しなければならない。
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掛け算割り算を理解していないと微分積分が理解できないように
パラダイムを理解していないと7つの習慣も理解できないのだろう
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パラダイムとは
『物事の見方』
経験する物事の解釈は全て
あるがままの状態(現実)とあるべき状態(価値観)の超個人的な
地図(方向性を示すもの)を通している。
よってその地図が間違っていることにも気づかず解釈や判断、思いこみを
してしまうこともあると。
ゾッとした。
いや理解はしていたし、現実に落とし込んだ経験もあるが
改めてゾッとした。
思い出したのは、時も新しいとあるクラブハウスでの出来事。
私と年の近い子がウエディングのことについて
有名プランナーさん方に質問した時に起こった。
私はオーディエンスとしてそのルームを聞いていた。
その子はとあるウエディングサービスの違いについて質問をしていた。
確かにやることは一緒かもしれない。
でも本質をつく質問だと私はその時思った。
ただ、質問されたプランナーさん方は
『それはこういうものだよ、それ以上でもそれ以下でもない』
こう答えているような気がした。
違う、そうじゃない。
聞きたいのはそんな上澄みの違いではなく(そんなのとっくに知っとるわ!)
『皆さんは本質的な違いを見出してサービスを提供できているのですか?』
というウラ解釈が必要な若干高度な質問だった。
答えられていないプランナーさん方と
そこにあえてツッコミを入れず、業界の先人たちに恥を見せないよう自ら尻尾を巻いた同い年ぐらいの子。
その空気感に耐えられず、そっとルームを後にした。
ガッカリした。
これこそまさにパラダイムが影響した瞬間だと思った。
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"家庭、学校、教会、職場、友人関係、職業団体、そして個性主義などの社会通念等、私たちの生活には多くの影響力が作用している。その全てが私たちに影響を与え、私たちのものの見方、パラダイムを形成しているのである。"
本書より抜粋
長くウエディングの仕事をしていたら
どうしてもパラダイムは出来上がってしまうだろう。
そのクラブハウスだけではなく、
実は私は他のところでもウエディング業界のパラダイムについて薄々気づいていたのだ。
初めて気がついたのは18歳。
ウエディングの専門学校に特別枠で入学させてもらい、
学校代表にもいつの間にか任命されていた。
だが違和感を常に感じていた。
その時感じた言葉は『圧倒的固定概念』
もはや業界自体がマーケットの段階から『固定概念ビジネス』をしているのではと感じた。
そこで私はあえて小さい頃から夢見ていたにもかかわらずウエディングのことをウエディング業界で発信しなかった。
発信したのはIT、ベンチャー、起業、VC界隈
無意識にパラダイムを埋め込まれたくないという
本能的な判断だったのだろう。
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この本をおすすめされた理由は
『ウエディング特有のパラダイムに飲み込まれるな!』
というメッセージだったのだと思う。
とても本質的で自分自身で感じていた疑念点が
言語化された気分だ。
toCもtoBでも
そろそろ発信をしなければならないフェーズに自分が入ったと思っている。
発信はするが、いつの間にかパラダイムが周りと一緒になっていないように気をつけたいと改めて感じることができた。
そしてこんな思考さえも偏ったパラダイムだとしたら
なんて滑稽な話なのだろう。
お読みいただきありがとうございます。
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