3ヶ月で偏差値が10上がった!中学受験算数の勉強法
中学受験では算数が重要といわれています。入試で出てくる算数の問題はとても難しく、「本当に小学生に解けるの??」というようなものもたくさんあります。
我が家では、5年生までは息子の勉強を塾にお任せしていましたが、6年生の春からは私が全面的に勉強をみるようになり、勉強法を変えたことで算数の偏差値が3ヶ月で10上がりました。そして、ただ単に偏差値が上がっただけではなく、それによって基本的な算数力も高まったと確信しています。
最初に実践したのは、これまで塾で習ったことの総復習。ただし単に問題を解くだけではなく、しっかり根本から理解できるように学び直しました。単元ごとに様々なことを行いましたが、今回はその中から2つの単元についてご紹介します。
植木算:公式暗記+絵を描く練習をする
塾では色々な算数の公式を習い、これに当てはめて解くように言われます。たとえば、植木算では次のような公式があります。
(1)両端に木を植えている場合:木の本数 = 木の間の数 + 1
(2)両端に木を植えていない場合:木の本数 = 木の間の数 - 1
(3)円の形に木を植えている場合:木の本数 = 木の間の数
これを使って問題を解いていくのですが、ただ公式を暗記しているだけでは、テストで緊張していると「あれ?+1だっけ?-1だっけ?」というように混乱してしまったり、応用問題になるとどれを使えばいいのか分からなくなったりします。
そのような時には、落ち着いて絵を描くと簡単に分かります。
問題文に「植木が20本」と書かれているからといって20本描くと大変ですが、3本や5本のパターンの絵を描いて木の数と間の数の関係を調べれば簡単。
テストの時にいきなり描こうと思ってもなかなか描けないので、普段から常に絵を描くことを習慣にしました。
和差算:複数の解き方を練習する
中学受験の算数には、和差算というものがあります。
<例>
鉛筆とボールペンがあります。両方買うと合計で270円になります。ボールペンの値段は鉛筆の値段より130円高いです。ボールペンの値段はいくらでしょう。
塾では、これを公式に当てはめて解くように習います。
高い方の値段 =(和 + 差)÷ 2
安い方の値段 =(和 - 差)÷ 2
先ほどの例題もこれに当てはめれば簡単に解けますが、「なんでこうなるの?」と聞くと答えられないかもしれません。
公式を覚えていても、そうなる理由を理解していないと、テスト中に分からなくなったり不安になったりすることがあります。それを解決するために、和差算のもう1つの解法、線分図を使った解き方もあわせて練習しました。
この線分図で考えれば、先ほどの公式が導き出されます。つまり最終的には同じ計算方法になるのですが、(1)公式から解く (2)線分図から解く という2つの解き方ができればテスト中に分からなくなっても対応できますし、応用問題を解く時にも役立ちます。
入試は時間勝負なので、公式をしっかり覚えて正解を出せればそれで良いという考えもあります。しかし、算数・数学を得意科目にするためには根本から理解しておくことがとても重要。色々な解き方を練習しておくことで算数・数学のベースができていきますし、公式を暗記しなくても自然と解き方が身についていきます。
絵や線分図を描くのは、慣れるまで少し大変かもしれません。しかし長い目でみればきっとその方が良い結果につながるはずなので、ぜひ色々な角度から問題を解く練習をして、算数力、数学力をつけていってほしいなと思います。
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