処女小説『悪魔!百円均一人間くん!』
(1)
「百円均一は百均じゃないぞよ!」
そう申す愚者が存在した。その愚者はぐしゃぐしゃの格好で食肉を貪り、シャワーを浴びて、きれいさっぱり、清潔感のある格好に着替えて、リクルートスーツ姿のリクルートマン。通称・リクルーター。に変身した。
リクルーターは、いわゆる、普通のサラリーマンだ。しかし、会社をよく休む。無断欠勤なる多大なる功績を残してきたリクルーターの男・まろみ君はまどろみのような表情で電車に乗って『ネットフリックス』(ネトフリ)を観ている。イヤホンを装着して。
これが、イヤホンを装着していなかったら、大迷惑だ。奥田民生のユニコーンの楽曲のタイトルだ。
そうして、リクルーターのまろみ君はリクルートスーツを着てサラリーマン姿で悪魔城へと乗り込むことにした……。
(2)
まろみ君はリクルーターの格好で高橋名人のように次々と悪魔たちを撃ち落としていた。デビルズラインと呼ばれる悪魔たちをスタンガンのような遠方にも届く光線銃で悪魔たちを撃ち狙う。次々と撃ち狙う!
割と小規模な張りぼてのような悪魔城だった。悪魔城ドラキュラな!
そして、ラスボスの登場だ。そいつはスマートな格好をしていた。
スマートスーツに身を包んだサラリーマンのような男・悪魔くん。その男こそ、ラスボス悪魔くんだった。
「ウハハハハ!百均は百円均一じゃ!もうない!相違があるのだ!!」
「何に?」
「言葉に相違があるのだ!!」
「何~?」
ラスボス悪魔くんは次のように言う。
「百均を百円均一だと思い込んでいる消費税増税に乗り遅れた貴様らを全身発火の刑にしてくれるわ!」
と、絶叫すると呪文を唱え始める。しかし、それを阻止するリクルーター。
「そうはさせないぞ~!」
と、全裸になり全身にポマードを塗りたくり始めるリクルーター。そう、彼は「全裸全身ポマード大好き人間」という「特殊性癖」があったのだった。
「やめろ~!!」
ラスボス悪魔くんが叫ぶ。
全身ポマードを全裸で塗りたくった状態でラスボス悪魔くんの元へと突撃するリクルーターのサラリーマン。
そう、彼は偽のサラリーマン。サラリーマン金太郎のようなサラリーマンを目指す「コスプレ癖」という「性癖」もあったのだ。サラリーマン金太郎のコスプレ癖!それで、全裸に全身ポマード。
そりゃ、ラスボス悪魔くんも滅亡するわ。
ウハハハハ!最後に言う。
消費税増税など、無かったのだ。
そう、消費税増税など、我々の幻想。幻覚!
消費税はまだ、8パーセント、いや、5パーセントのまんま!なのだ。
次回!「リクルーター、全裸に全身ポマード以外のニュージェネレーション性癖に目覚める!」の段!
次回もお楽しみに~!
【今号で打ち切り!(強制完結!)】
※今までご愛顧いただきありがとうございます。寺又PR先生の次回作にご期待ください!