自分でやったほうがはやいんだけど。。
最近、ふとした瞬間に思うことがある。「これ、もう自分でやったほうがはやいんじゃないか…」と。
上に立ったことがある人なら誰しも一度はそう考えたことがあると思う。
例えば、誰かに頼んだ仕事が思うように進まなかったり、説明してもなかなか伝わらなかったり。時間をかけて詳細に伝えるくらいなら、自分でさっとやってしまった方が手っ取り早いんじゃないか、と感じる場面が多々ある。
けれど、そのたびに、「でも、それだといつまで経っても誰も成長しないし、自分も楽にならない」と思い直す。
自分でやった方が早い、確かにその通りだ。自分が経験を積んでいる分、スムーズにこなせる作業は多いし、他の人に説明して理解してもらう時間を考えれば、自分が手を動かした方が効率的だと感じることも多い。
でも、そうやって全て自分でやってしまうと、後々もっと困ることになる。
特にチームで働いていると、この感覚はよくある。新人やまだ慣れていないメンバーに仕事を教える時、つい「自分でやったほうが…」という思いが頭をよぎる。でも、そこでその人に任せなければ、その人はいつまで経っても成長しない。そして、結果的には自分に仕事が積もっていくだけ。
さらに、自分一人でやり続けると、他の人の視点やアイデアを取り入れる機会さえも失ってしまう。
「自分が早くできる」ということは、必ずしも最善の方法とは限らない。他の人がやれば、自分では思いつかないような改善点や新しいアプローチが生まれることだってある。その可能性を手放してしまうのは、もったいないことかもしれない。
また、自分一人で全てをこなしてしまうことは、長期的には自分自身に負担をかけることになる。今は「早い」と感じても、いつかその「早さ」が限界を迎える日が来る。だからこそ、時には時間をかけてでも、他の人に任せることが大切なのだと思う。
そうはいっても、「自分でやったほうが早い」と思ってしまう場面は、これからも続くだろう。そのたびに、ぐっと我慢して「今は遅くても、後で楽になる」と自分に言い聞かせる。
チームのためにも、自分の未来のためにも、少しずつ任せていくことが、本当の意味で「早く進む」ための方法なのかもしれない。
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